名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

第204回名南将棋大会(壱)速報

2019-11-30 | 名南将棋大会

今日は第204回名南将棋大会(壱)を開催しました。優勝者の速報です。

珍しい4クラス1人ずつの優勝なのですが、A級D級は3勝1敗が1人だけというラッキーな優勝で賞金4000円です。

A級優勝

白井亮太郎さん

B級優勝

成田広文さん

C級優勝

太田暖乃さん

D級優勝

瀧本洋満さん

優勝おめでとうございます。

参加していただいた皆様、ありがとうございました。

 

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大山将棋問題集20191130

2019-11-30 | 大山将棋研究

 

先手番中原先生の手を考えます。

第1問

 

これが本筋なのですね。

A 37歩  B 34歩  C 55歩

 

第2問

 

32飛(42から)で後手陣に隙ができていました。

A 27飛  B 55歩  C 55銀

 

第3問

 

この62桂が敗着になるのでしょう。

A 31飛成  B 54桂  C 64歩

 

第4問

 

まだ難しそうなのですが。

A 32飛成  B 62同飛成  C 75桂

 

 

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大山将棋研究(1423);四間飛車穴熊に左46銀急戦(中原誠)

2019-11-30 | 大山将棋研究

今日の棋譜20191130

昭和46年1月、中原誠先生と第17期棋聖戦第3局です。

大山先生の四間飛車です。

急戦が見えているのに穴熊にしてしまいました。

中原先生は左46銀の急戦を選びました。一番足が早いでしょう。

34歩同銀38飛には45歩が普通ですが、大山先生は25銀の変化球。居飛車を持つと攻め方に悩みますが、振り飛車から見ると銀を使うのに苦労します。

44角には36歩で

角交換から角を打ち込めば

馬ができるので先手が指しやすいでしょう。

中原先生はどうやって飛銀を使うかに注目していましたが、歩を合わせるのですね。37同歩成同桂34銀24飛23歩26飛となれば成功です。

大山先生は44角77桂と45歩57銀引を利かせてから37歩成。

本当は36歩ではなく26銀しかないのだと思いますが、部分的には歩を打って銀を取らせるのは手筋です。

でも と金を作れず駒損、銀はさばいたけれど29桂をさばかれた、というこの図は先手有利です。

中原先生に強烈な手がありました。大山先生が気づいていたかどうかはわかりませんが、55に銀を打ちます。55同歩とも55同角とも取れず

62角に54銀同金同馬。飛当たりですし、先手有利が広がります。

大山先生は飛当たりでも37歩成から攻めるのですが、飛に逃げられて、36飛では面白くないと

銀金と飛の取り合いはどちらが良いか。後手から見て飛銀交換で馬を作られて駒損、後手玉のほうが堅いというか深くて、攻め駒は4対3、実は形勢は互角か後手もちです。中原先生がの応対がまずいとすれば、飛の取り合いに応じるか、48成桂を同銀でさばき合うべきだったかということなのですが。端攻めがあるので寄せ合いで先手勝ちを目指す方が良かったのかもしれません。

大山先生は角も使えて

角を切って攻めていきます。攻め駒の数は十分。中原先生は受けは無いので、金をかわして小駒の攻めを遅らせ、寄せ合い勝ちに持ち込めるかどうか。

飛を打って端攻めもあれば簡単なのですが、ここでは先手玉は端から上に逃げて手を稼ぐしかないところです。二枚飛車で攻めるのには手数がかかりますから後手有利に見えてきました。

大山先生は大事を取って62桂を打ったのだと思いますが、すぐに72飛成同銀で詰まないから31飛成とされた後で何か受ければよいです。つまり78金97玉77金~84桂で詰めろの3手すき、後手玉は31飛成~72飛成で詰めろの3手すき、寄せ合いは後手勝ちだし、62桂など埋めておけば後手玉は手が延びます。

桂を打ったので64歩同歩63歩。

互いに1手分進めて、後手玉は72と で詰めろの2手すきです。先手玉は

84桂が詰めろ、85角は詰めろ逃れ、そこで後手が桂を持っていれば74桂とできました。先に62桂を打って取られているので詰めろが続かず、62と を払います。この図の先手玉が22馬の利きもあって詰みにくい、というのがミソです。

中原先生は飛を渡してもよいから62同飛成同金71銀で詰めろ。

72飛の受けに75桂も利きました。82銀打に

同銀成同飛71銀で詰めろ。

72金に31飛成で詰めろ。85角まで詰みに役立っています。ここで投了でした。

 

振り飛車穴熊に居飛車急戦というのは有力で、穴熊を囲う前に攻めることができます。受けもどこか手抜いていることが多く、居飛車の仕掛けが十分になりやすいです。中原先生有利から自然に進めたつもりが、実は後手有利になっていたというのが穴熊の怖いところです。飛の取り合いから寄せ合って勝ちを目指すのが正解でした。

大山先生は終盤では逆転していたのだと思いますが、もうすぐ48歳になる年てす。終盤の正確な読みは衰えていますから穴熊に手を出してしまったというのは失敗なのでしょう。

棋聖はストレートで失って、無敵の時代が急に終わろうとしています。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1971/01/12
手合割:平手  
先手:中原誠十段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 9六歩(97)
14 7二玉(62)
15 6八銀(79)
16 8二玉(72)
17 5八金(49)
18 5二金(41)
19 5七銀(68)
20 9二香(91)
21 3六歩(37)
22 9一玉(82)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 4六銀(57)
26 7二金(61)
27 3五歩(36)
28 3二飛(42)
29 3四歩(35)
30 同 銀(43)
31 3八飛(28)
32 2五銀(34)
33 4四角(88)
34 3六歩打
35 3三角成(44)
36 同 桂(21)
37 2一角打
38 4二飛(32)
39 6五角成(21)
40 4三金(52)
41 2八飛(38)
42 2四歩(23)
43 9五歩(96)
44 5四歩(53)
45 3七歩打
46 4四角打
47 7七桂(89)
48 4五歩打
49 5七銀(46)
50 3七歩成(36)
51 同 桂(29)
52 3六歩打
53 2五桂(37)
54 同 桂(33)
55 3八歩打
56 3二飛(42)
57 5五銀打
58 6二角(44)
59 5四銀(55)
60 同 金(43)
61 同 馬(65)
62 3七歩成(36)
63 同 歩(38)
64 同 桂成(25)
65 2四飛(28)
66 4八成桂(37)
67 3二馬(54)
68 5八成桂(48)
69 同 金(69)
70 4九銀打
71 6八金(58)
72 3五角(62)
73 3四飛(24)
74 5七角成(35)
75 同 金(68)
76 4八銀打
77 6六金(57)
78 5七銀(48)
79 6五金(66)
80 5八銀成(49)
81 8八玉(78)
82 6八成銀(58)
83 4二飛打
84 6七成銀(68)
85 2二馬(32)
86 6二桂打
87 6四歩打
88 同 歩(63)
89 6三歩打
90 7八金打
91 9七玉(88)
92 7七成銀(67)
93 6二歩成(63)
94 8四桂打
95 8五角打
96 6二銀(71)
97 同 飛成(42)
98 同 金(72)
99 7一銀打
100 7二飛打
101 7五桂打
102 8二銀打
103 同 銀成(71)
104 同 飛(72)
105 7一銀打
106 7二金(62)
107 3一飛成(34)
108 投了
まで107手で先手の勝ち

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大山将棋問題集20191229

2019-11-29 | 大山将棋研究

先手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

ちょっとうっかりしそうな好手です。

A 86歩  B 84銀  C 73歩成

 

第2問

 

4筋の歩を突き捨てたので色々見えるのですが、これが一番。

A 71角  B 44歩  C 56金

 

第3問

 

どう攻めるか難しそうですが。

A 81飛成  B 36銀  C 37桂

 

ここからは後手番中原先生の手を考えます。

第4問

後手玉は詰めろです。

A 43竜  B 39銀  C 36桂

 

第5問

 

先手玉を攻めたいです。

A 73歩  B 25桂  C 49銀

 

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大山将棋研究(1422);四間飛車に玉頭位取り(中原誠)

2019-11-29 | 大山将棋研究

今日の棋譜20191129

昭和45年12月、中原誠先生と第17期棋聖戦第2局です。

大山先生の四間飛車で

中原先生は急戦のようでしたが55角の変化球。

大山先生は木村美濃を強いられて

中原先生は角を73にひいて玉頭位取りです。大山先生は78に金を上がったので8筋から攻めるかと思えば

6筋に銀金を盛り上がります。

中原先生は6筋の歩を交換し

大山先生は7筋の歩を交換。この銀は追われないので

7筋に拠点を作れました。86歩~85歩と攻めるのは63金~74金でよくわかりません。

銀を出ると両取りをねらえるので、こちらのほうがわかりやすいです。

歩切れでも角を取れます。

銀歩と角の交換は一応二枚換えですが

3筋で持ち歩ができたので駒得です。

76歩を打たされたので

5筋で持ち歩を入手します。

45歩は強い手で、駒得でゆっくりではないですね。(56金~55歩をねらえば十分だと思いますが。)45同桂の形は後手がまずそうなので45同歩に

56金~55歩で銀を殺します。もちろんこのまま銀が取れれば先手優勢です。

76飛の金取りには何でもありそう(66角打、66金、47金、47銀)ですが、どれも嫌味が残ります。飛をぶつけるのは怖いけれど、一番強い手です。

金取りに飛を打たれて、金にひもを付けるならば57飛が一番でしょうか。駒得で先手有利になるはず。

大山先生は強気で54歩~33角成。一気に決めにかかりました。

後手玉を捕まえられるかどうか。

47銀には55角。中原先生の怪しいしのぎが始まります。

74飛もあるのでこれで捕まっているようですが

66角で竜にひもを付け、角を合わせられても

66に角を打っておきます。大山先生は竜を取らずに37角。46銀には55銀同角46銀同歩56銀・・・よくわからない攻防になるのでしょう。

中原先生は竜玉を引いてかわします。

一回りして玉が戻ってきました。

37桂に15歩45桂16歩。先手玉が狭いので結構危ないです。それでも33桂右成を決めてしまうものかと思いましたが

18歩と受けたので24銀。少しわからなくなってきました。

大山先生は26香から33桂右成。44竜が移動して55銀と進めれば勝ち筋です。

よって33同竜ではなく33同玉、これで金を取れます。

この後手玉が寄るかどうか。

大山先生は23香成同玉25銀の詰めろ。でも36桂が飛んできます。37玉、36同銀上とも先手玉が詰むようです。

36同銀引に47飛成。22金も防いでいるのですがちょっと過激かも。

大山先生は35桂(35同歩34金同玉32竜の筋だけれど寄っているの?)33玉23金を決めてから47竜を取ります。これでまだ先手勝ちのようですが

73歩は詰めろで、32竜とはできず11竜。

25桂~57歩成と攻められて、形勢は混とんとしています。

46飛の両取りには香合がぴったりで

大山先生は入玉を目指すことにしました。

飛取りに構わず玉を上に逃げれば

21金を打たれて

竜を捨てて王手金取りで取り返します。

後手玉はもう捕まりませんが、先手玉が入れるかどうか、点数がどうか。

ほぼ入玉できたのですが、点数を考えれば66飛を逃げたくて

31歩というのも悩ましいです。31同金とも取れなくて、24銀を取るくらいですが

なかなか入玉が確定しません。

馬を取られることになり

とりあえず入玉だけは確定させようと頑張るのですが

守りの駒が無くなって

12同玉31飛では捕まります。32玉としたら

詰まされました。

 

大山先生は駒得なので、一気に寄せに出なくても良かったのですが、寄っているはずの後手玉が案外に生き延びてしまいました。先手玉の詰みが関連してくる(中原先生の66角と15歩がうまくいった)と形勢不明です。有利と不利とを行ったり来たりしているのだと思いますが、中原先生が巧みでした。入玉の将棋は居飛車党のほうが経験が多いでしょう。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1970/12/27
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:中原誠十段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5四歩(53)
13 2八玉(38)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 4二銀(31)
17 3八銀(39)
18 5二金(61)
19 4六歩(47)
20 7四歩(73)
21 6七銀(78)
22 8五歩(84)
23 7七角(88)
24 5五角(22)
25 4七銀(38)
26 5三銀(62)
27 3八金(49)
28 9四歩(93)
29 9六歩(97)
30 4四歩(43)
31 8八飛(68)
32 7三角(55)
33 7八金(69)
34 3五歩(34)
35 6五歩(66)
36 3三桂(21)
37 6六銀(67)
38 4三銀(42)
39 6七金(78)
40 6四歩(63)
41 同 歩(65)
42 同 銀(53)
43 6五歩打
44 5三銀(64)
45 7五歩(76)
46 同 歩(74)
47 同 銀(66)
48 7二飛(82)
49 7四歩打
50 8二角(73)
51 6八飛(88)
52 6三歩打
53 8四銀(75)
54 7四飛(72)
55 8三銀(84)
56 8四飛(74)
57 8二銀成(83)
58 同 飛(84)
59 3六歩(37)
60 同 歩(35)
61 同 銀(47)
62 3四歩打
63 5六歩(57)
64 7二飛(82)
65 7六歩打
66 2二玉(32)
67 5五歩(56)
68 8二飛(72)
69 5四歩(55)
70 同 銀(53)
71 4五歩(46)
72 同 歩(44)
73 5六金(67)
74 7二飛(82)
75 5五歩打
76 7六飛(72)
77 6六飛(68)
78 同 飛(76)
79 同 角(77)
80 5九飛打
81 5四歩(55)
82 5六飛成(59)
83 3三角成(66)
84 同 玉(22)
85 2五桂打
86 4四玉(33)
87 3三角打
88 5四玉(44)
89 4七銀(36)
90 5五角打
91 同 角成(33)
92 同 龍(56)
93 5六銀打
94 6六角打
95 7七角打
96 同 角成(66)
97 同 桂(89)
98 6六角打
99 3七角打
100 4四龍(55)
101 9一角成(37)
102 5三玉(54)
103 7一飛打
104 4二玉(53)
105 3七桂(29)
106 1五歩(14)
107 4五桂(37)
108 1六歩(15)
109 1八歩打
110 2四銀打
111 2六香打
112 5五歩打
113 3三桂成(25)
114 同 銀(24)
115 同 桂成(45)
116 同 玉(42)
117 4一飛成(71)
118 5六歩(55)
119 3一龍(41)
120 3二銀(43)
121 2三香成(26)
122 同 玉(33)
123 2五銀打
124 3六桂打
125 同 銀(25)
126 4七龍(44)
127 3五桂打
128 3三玉(23)
129 2三金打
130 4四玉(33)
131 4七銀(36)
132 7三歩打
133 1一龍(31)
134 2五桂打
135 2六歩(27)
136 5七歩成(56)
137 4六飛打
138 4五香打
139 6六飛(46)
140 4七香成(45)
141 2七玉(28)
142 5五玉(44)
143 6九香打
144 5六金打
145 1六玉(27)
146 3八成香(47)
147 2五玉(16)
148 2一金打
149 3二金(23)
150 1一金(21)
151 3三角打
152 4六玉(55)
153 1一角成(33)
154 1三銀打
155 2四金打
156 3六銀打
157 3四玉(25)
158 4五銀(36)
159 2三玉(34)
160 2四銀(13)
161 7六飛(66)
162 3一歩打
163 2四玉(23)
164 3二歩(31)
165 1三玉(24)
166 3一金打
167 2三桂成(35)
168 2一金打
169 4四馬(11)
170 2二銀打
171 同 成桂(23)
172 4三飛打
173 2三銀打
174 4四飛(43)
175 2五銀打
176 2二金(31)
177 同 銀成(23)
178 同 金(21)
179 同 玉(13)
180 3三角打
181 2一玉(22)
182 4一飛(44)
183 3一銀打
184 1二銀打
185 3二玉(21)
186 3一飛(41)
187 同 玉(32)
188 2二銀打
189 投了
まで188手で後手の勝ち

 

 

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大山将棋問題集20191128

2019-11-28 | 大山将棋研究

後手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

先手の46歩は急ぎすぎでした。

A 46同歩  B 42飛  C 35歩

 

第2問

 

これで十分と見て指せるかどうか。

A 67金  B 67歩  C 59成桂

 

第3問

 

ここに手が行くものなんですね。

A 74馬  B 95歩  C 52歩

 

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大山将棋研究(1421);四間飛車に矢倉引き角(花村元司)

2019-11-28 | 大山将棋研究

今日の棋譜20191128

昭和45年12月、花村元司先生と第20回NHK杯です。

大山先生の四間飛車で

花村先生は急戦のようですが

引き角にしました。

37桂を跳ねているので棒銀ではありません。矢倉に組んでどうするか。現代ならば穴熊に組み替えるのですが

攻めるならば銀を使わねばなりませんから、57銀(46銀ねらい)45歩46歩というのは自然に見えますが

桂頭をねらわれて負担が大きいです。

桂を逃げたら15角。仕掛ける前に16歩か、どこかで24歩同歩の突き捨てが必要でした。ここでは37歩成と59角成を両方防ぐことができません。

花村先生はとりあえず銀を追うのですが

大山先生はあっさり銀桂交換で馬を作ります。これは駒得とは言えないので難しい形勢です。

33桂が成立するならば後手有利でしょうが、桂を打つのではちょっと自信なし。

飛をいじめる間に歩を垂らされました。

とりあえず桂を逃げておきます。

花村先生は と金を捨てて

歩を突き出します。

と金ができて、飛を追われたときにどうするか。こういうのは案外に飛を逃げる方が最善で難しかった、ということがよくあります。本譜は54飛で

金と交換です。飛桂と金銀の交換は良い勝負か。

大山先生は先に と金が使えました。

花村先生は竜を追って銀を打ち

寄せ合いです。攻め駒が少ないのでもう1枚と金を作らねば切れそうです。63金~73歩成で寄せ合いの速度がどうか、と考えていたのですが

73歩成から清算して74歩62銀。これはあっさりしすぎです。37馬の守りもあるので後手玉を攻略できません。

46歩は馬の利きを止めるためですが、こういうのは清算する前に指しておく手です。69成桂の寄せ合いは負けそうなので金を打って守りますが、これでは駒損なので望み薄。

持ち駒があれば75桂もよい手ですが。

34銀を使おうとしたら22飛を使われ

銀を追われて

端攻めから74馬。こんなぴったりした攻めがあってはもうだめです。

銀を手に入れて83銀は形つくりのようなものですが

馬を残されては攻める手もありません。金を寄って竜取りは、寄せてくれという手です。99銀から

角を取られて88銀打、とりあえず粘ってみましたが

穴熊崩しのような手が出て

詰めろ。受けは69桂くらいですが、56馬か56角か56桂か、どれでもよいのでしょう、ここまでです。

 

プロでも早指しだとおかしな指し手が出てきます。全体を通してみれば、花村先生は何度か形勢不明に持ち込んでいますが、そこから逆転してはいません。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1970/12/25
手合割:平手  
先手:花村元司8段
後手:大山名人
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 3二銀(31)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 5六歩(57)
12 6二玉(51)
13 7八玉(68)
14 7二玉(62)
15 5八金(49)
16 8二玉(72)
17 3六歩(37)
18 7二銀(71)
19 9六歩(97)
20 9四歩(93)
21 6八銀(79)
22 4三銀(32)
23 7七銀(68)
24 5二金(41)
25 7九角(88)
26 2二飛(42)
27 3七桂(29)
28 5四銀(43)
29 6六歩(67)
30 6四歩(63)
31 6七金(58)
32 7四歩(73)
33 8八玉(78)
34 8四歩(83)
35 7八金(69)
36 6三金(52)
37 5七銀(48)
38 4五歩(44)
39 4六歩(47)
40 3五歩(34)
41 同 歩(36)
42 4六歩(45)
43 同 銀(57)
44 3六歩打
45 4五桂(37)
46 1五角(33)
47 2四歩(25)
48 同 歩(23)
49 5五歩(56)
50 4五銀(54)
51 同 銀(46)
52 3七角成(15)
53 1八飛(28)
54 2七馬(37)
55 4八飛(18)
56 3七歩成(36)
57 4六飛(48)
58 3三桂打
59 3四銀(45)
60 4五歩打
61 5六飛(46)
62 4七と(37)
63 4四歩打
64 4六と(47)
65 5九飛(56)
66 2六馬(27)
67 3九飛(59)
68 4八馬(26)
69 2九飛(39)
70 3八馬(48)
71 5九飛(29)
72 2五桂(33)
73 4三歩成(44)
74 3七桂成(25)
75 5三と(43)
76 同 金(63)
77 5四歩(55)
78 4四金(53)
79 5三歩成(54)
80 4八成桂(37)
81 5四飛(59)
82 同 金(44)
83 同 と(53)
84 5九飛打
85 6四と(54)
86 5六と(46)
87 7五歩(76)
88 3七馬(38)
89 5六金(67)
90 同 飛成(59)
91 6五銀打
92 5八龍(56)
93 7四歩(75)
94 5九成桂(48)
95 7三歩成(74)
96 同 桂(81)
97 同 と(64)
98 同 銀(72)
99 7四歩打
100 6二銀(73)
101 4六歩打
102 6九成桂(59)
103 6八金打
104 5九龍(58)
105 6九金(68)
106 同 龍(59)
107 7五桂打
108 4七馬(37)
109 5四歩打
110 7二歩打
111 4三銀成(34)
112 2三飛(22)
113 4四成銀(43)
114 6四歩打
115 7六銀(65)
116 9五歩(94)
117 同 歩(96)
118 9七歩打
119 同 香(99)
120 7四馬(47)
121 5三歩成(54)
122 同 銀(62)
123 同 成銀(44)
124 同 飛(23)
125 8三銀打
126 同 飛(53)
127 同 桂成(75)
128 同 馬(74)
129 6八金(78)
130 9九銀打
131 同 玉(88)
132 7九龍(69)
133 8八銀打
134 5九龍(79)
135 2三飛打
136 9六歩打
137 同 香(97)
138 9七歩打
139 同 銀(88)
140 7九金打
141 投了
まで140手で後手の勝ち

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大山将棋問題集20191127

2019-11-27 | 大山将棋研究

先手番中原先生の手を考えます。

第1問

 

中原先生は強く返します。

A 35歩  B 25飛  C 16角

 

第2問

 

後手のねらいを封じます。

A 41竜  B 38桂  C 56歩

 

第3問

 

急所はどこでしょうか。

A 74香  B 95歩  C 45桂

 

第4問

 

力をためておきます。

A 95香  B 93桂  C 86桂

 

第5問

後手玉が詰んでいると言われたら難しくないでしょう。15手。

 

 

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大山将棋研究(1420);三間飛車に45歩急戦(中原誠)

2019-11-27 | 大山将棋研究

今日の棋譜20191127

昭和45年12月、中原誠先生と第17期棋聖戦第1局です。中原先生はすぐに棋聖戦でも挑戦者に。

大山先生の後手三間飛車です。

中原先生は急戦ですが、56歩を突かないで46歩~36歩というのが少し変わっています。大山先生は腰掛銀にして、65銀~76銀(玉頭銀)をみせてけん制します。

96歩に82玉というのが問題で、対急戦なので穴熊にすることはないのですが、61金が浮いていると先手玉のほうが堅いとも言えます。様子見の94歩や請けの42飛が無難でした。

45歩の仕掛けに35歩。これは三間飛車でしか出ないのですが

35同歩に45歩とすれば、36歩や35飛が残ります。

26飛には88角成~35飛が予定通り。

22角には55から角を合わせれば対処できます。

中原先生は一度24歩の突き捨て、これは入らず44角に16角のカウンター。変化としては31飛25飛24歩同飛22歩23歩同飛成同歩22歩27竜。竜はできたけれど歩切れなので互角です。

本譜は飛の取り合いで、こうなれば61金が浮いていて、34角も十分に働いているので先手が指しやすそう。

大山先生は62金寄~72金上の我慢ですが、

先に桂を取られています。46歩~47歩成が反撃筋で

41竜(受けの好手)49飛、4筋の攻防が焦点です。

56歩に64銀の我慢はできなかったのか。この銀取りは受けがなく

47歩同銀に46歩がおかしくて(37角成とすべき)飛取りになり、ならば39飛成~38竜かと思えば

19竜44竜。違和感がある手順で、結局は香と桂銀の交換、先手の大きな駒得です。

大山先生は香を垂らして攻めるのですが

66角を打たれ、46歩も払われて

28香成~39竜も48竜で受けられます。成香を銀と交換するだけでは桂香損ですから

清算せずに84角~74歩。ちょっとでも複雑な方が良いでしょう。

端に玉をかわすのは、横から攻められているのならば良い手ですが

端を攻められるとマイナスが目立ちます。

中原先生は目いっぱい歩を使って端を攻めます。

それから香を補充して

桂を取りに行き

ここに桂を打つのも確実です。74歩とされにくくなり、端攻めの足場になります。

あとは端を攻めていくだけです。香を打ち込み

馬の利きを止め

桂を打ち込み

銀を打ち込み

飛を打ち込むのは即詰みがあるからで

ここまで。

 

大山先生の対急戦の指し方が(対中原戦では)中途半端に感じます。定跡のような最強の手順を避けていて、金銀で守るような特殊な受けも指さないで、その中間策で対応しています。すると中原先生が(自然な手で)正確に攻めて有利になり、そのまま寄せ切るというパターンです。

振り飛車の変化に対応して定跡を作っていくような棋譜が多く、急戦定跡を学ぶ居飛車党には良いのですが、振り飛車党にはつまらない棋譜でしょうね。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1970/12/17
手合割:平手  
先手:中原誠十段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二飛(82)
7 2五歩(26)
8 3三角(22)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 4二銀(31)
15 4六歩(47)
16 4三銀(42)
17 3六歩(37)
18 5四銀(43)
19 3七桂(29)
20 5二金(41)
21 9六歩(97)
22 8二玉(72)
23 4五歩(46)
24 3五歩(34)
25 同 歩(36)
26 4五歩(44)
27 2六飛(28)
28 8八角成(33)
29 同 銀(79)
30 3五飛(32)
31 3六歩打
32 3四飛(35)
33 2二角打
34 5五角打
35 同 角成(22)
36 同 銀(54)
37 2四歩(25)
38 4四角打
39 1六角打
40 2六角(44)
41 3四角(16)
42 6二金(52)
43 2二飛打
44 7二金(61)
45 2一飛成(22)
46 4六歩(45)
47 4一龍(21)
48 4九飛打
49 5六歩(57)
50 4四銀(55)
51 4三角成(34)
52 4七歩成(46)
53 同 銀(48)
54 4六歩打
55 3八銀(47)
56 1九飛成(49)
57 4四馬(43)
58 同 角(26)
59 同 龍(41)
60 3九龍(19)
61 4九銀打
62 2六香打
63 6六角打
64 1九龍(39)
65 4六龍(44)
66 2八香成(26)
67 1一角成(66)
68 3九龍(19)
69 4八龍(46)
70 8四角打
71 7五香打
72 7四歩(73)
73 5五馬(11)
74 9二玉(82)
75 3九龍(48)
76 同 成香(28)
77 9五歩(96)
78 3八成香(39)
79 9四歩(95)
80 同 歩(93)
81 9三歩打
82 同 桂(81)
83 9五歩打
84 同 歩(94)
85 7四香(75)
86 7三歩打
87 9四歩打
88 8五桂(93)
89 3八銀(49)
90 8二銀打
91 8六歩(87)
92 3九角成(84)
93 8五歩(86)
94 8一玉(92)
95 8六桂打
96 3八馬(39)
97 9三香打
98 3九馬(38)
99 9一香成(93)
100 同 玉(81)
101 7五香打
102 6四香打
103 9五香(99)
104 9二歩打
105 9三桂打
106 8一銀打
107 同 桂成(93)
108 同 玉(91)
109 9三銀打
110 7五馬(39)
111 9二銀成(93)
112 同 玉(81)
113 7五歩(76)
114 9一香打
115 9三飛打
116 8一玉(92)
117 9二角打
118 同 香(91)
119 同 飛成(93)
120 同 玉(81)
121 9三歩成(94)
122 投了
まで121手で先手の勝ち

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20191127今日の一手(その955);正確に読む

2019-11-27 | 今日の一手

*風邪が長引いていて頭が働きません。ストックも切れたので、今日の一手の記事はしばらく休みます。

 

 

20191127今日の一手

4月の東海団体リーグ戦から、私の将棋です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

銀歩と角の交換で、持ち歩があるので先手の駒得です。

玉の堅さは同等、ただし飛の横利きを考えれば先手のほうが堅いです。

先手の攻め駒は88角24銀と持ち駒角で3枚。

後手の攻め駒は86飛と持ち駒銀で2枚。

総合すれば先手有利です。

 

☆ 大局観として

3つの要素で先手がわずかに上回っています。

後手からは87銀と57歩成の攻めがあります。駒得だと思えばこれらを防いで長い戦いにします。でも持ち歩を打つと歩切れなので、明快ではありません。

実戦では強く攻めて後手玉を攻略する方を選んだのですが、読み抜けがありました。自分から動いて失敗すると手ひどい反撃を食らうものです。元が有利とはいっても不利にはなるでしょう。

強く攻める筋を正確に読めるか、強くない攻めでもポイントを稼ぐか、そういう選択です。互いの玉が薄いので、有利を優勢に持っていこうと思えば、激しいことになりがちですが。

 

☆ 簡単なまとめ

87歩を打つのは安全策ですが、22歩成や54角を入れて33銀成を決行すれば

攻めが決まります。

 

 

△か× 収めようと思えば87歩から

82飛58金52飛79角73桂

57銀や65桂を受けねばなりませんが、83角もあるので互角です。歩切れでもあるので元の有利が保たれているとは言いにくく、不満があります。

 

 

× 58金は87銀

77角、77金、79角、どの受け方でも駒損になりそうで、受けるならば先に87歩を打っておけねばならないでしょう。

 

 

○か△ 実戦は77角打です。

短絡的に82飛33銀成同桂同角成同金同角成で有利だと思っていたのですが89飛成と進んでいたら

79金82竜83歩72竜58歩

こんなところですが、駒損になっています。取り返せるのですが後手からは27歩とか87角とかの対抗策があり、先手が指しにくいです。

 

実戦では後手がこの順を回避して33角成に88飛成

角を取ってきました。32馬同玉22歩成42玉88金

32飛がありますね。これは先手有利か優勢です。このまま寄せ切れました。

 

さて単純に33で清算するのではまずかったです。工夫してみましょう。82飛に83歩

83同飛には22歩成同銀33銀成

83歩と22歩成を入れると、33銀成がかなり厳しくなります。飛先を連打で止められても

34成銀26歩22角成

飛と角金の交換で馬成銀がありますから大きな駒得、後手玉を寄せるのも難しくないです。

 

後手は言うことを聞き過ぎました。83歩には52飛

我慢しておくしかないです。これで22歩成同金33銀成同桂

飛の横利きがあれば22金にひもがついています。でも22飛成同飛33角成

強攻してどうか。まあまあ先手が指せていると思います。(83歩52飛を入れなくてもほぼ同じか。)

 

 

○ であれば87歩82飛のところで22歩成

同じ筋で攻めてみます。22同金33銀成同桂22飛成同飛33角成

角が手持ちの分だけ簡単そうですが、28飛打があります。(88に角があれば22馬と取れました。)54桂53銀打39金26飛成

この図はきれいに決まりません。

 

やはり工夫が必要で、21歩成同金の後(か前に)54角を打ちます。

27歩同飛26歩同飛25歩には63角成52飛28飛

63馬の存在が大きくて、後手は63角成は防いでおかねばなりません。

 

52玉など守ると33銀成

飛の横利きが止まると攻めやすいというわけです。27歩からの連打でも34成銀~22角成があります。

 

後手が飛の横利きを止めないならば62飛しかないですが

33銀成同桂22飛成同飛33角成

ここでも63角成が厳しく残ります。

 

 

○か△ 別の工夫は87歩を保留して22歩成

82飛と戻さなければ攻めやすいだろうと。22同金に33銀成を決行します。

(その前に54角を打てば52玉87歩82飛で得になるか。)

この成銀は取れませんから、27歩同飛26歩同飛25歩34成銀26歩43成銀

詰めろを42歩など受けたときに87歩82飛22角成

43歩21馬57歩成43馬

この後手玉を寄せ切れるかどうか。攻め駒はいっぱいあるので何とでもなりそうですが、自玉のことも気にせねばなりません。攻防に角を打つのも出てきそうなので何とかなるでしょう。

 

 

○か△ 先に54角を打って

何か受けさせて87歩82飛22歩成同金33銀成をねらうのもあります。手順前後が許されるかどうかですが、多分大丈夫です。

 

 

△ 他の攻め筋としては33銀成

33同桂22歩成42金87歩82飛35歩

駒損ですが攻める手は続きます。形勢不明。

 

33銀成を同金だと

87歩82飛22歩成57歩成21と

57と が不気味ですが、とりあえずは駒を補充できます。これも形勢不明。

 

 

○か△ 35歩を突いて

45銀ならば飛先の連打でも止まらなくなります。22歩成同金33銀成

これはすぐに勝てるでしょう。

 

であれば後手は27歩しかなさそうで

27同飛26歩同飛25歩56飛45銀58飛87銀

87銀は痛いようでも、後手は歩切れになりました。77金82飛79角

88歩がありませんし、

 

79角78銀成(後手に持ち歩があれば88歩だが)同玉

これもありそう。

 

87銀を無視して53歩だってありそうなのです。

これは比較的リスクの小さい攻め方でした。

 

 

☆ まとめ

大技をかけようというときには、正確に読めないとひどいことになります。

88角打から予定通りに進めて89飛成

こんな穴があってはいけませんね。竜で42金の詰めろを防がれて駒損では少し悪いです。

元から銀角と金桂を交換しようというのですから、馬ができるにしてもよくよく考えねばなりません。駒損で攻めるには読みの力が必要です。

攻めるのは基本的に駒損を伴いますから、攻め将棋ならば読みの力をつけるべきです。読めないならば定跡を覚えて使うことです。そのうちに読みの力がついてきます。詰将棋で読みの力をつけようというのでも良いのですが、それは読みに適性があり、詰将棋が楽しいと思う人向けです。(私はこれでも若いころよりも読めるようになってきたのですが、体力がないので読みをさぼってひどい目にあいます。)

 

さて問題図に関していえば、後手の飛を2段目に戻すと守備力が上がります。それを回避するための工夫が必要です。87歩を打たない、82飛と引かれても83歩を打つ、22歩成同金を入れておく、54角を打って横利きを止めさせる、(正確に読んで)思いついた攻めがうまくいかない場合に何か工夫できないかと考えます。

読むのが苦手だという場合は、54角が見えないにしても、攻める前に22歩成の利かしが必要だ、83歩も打ち得だ、という反省をしておきます。

駒損をする前に工夫しておきましょう。

 

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