後手番升田先生の手を考えます。
第1問
互角の局面に思えるのですが、この手を見ると後手を持ちたくなります。
A 93香 B 92飛 C 96歩
第2問
香の使いみちは?
A 93香 B 55香 C 26香
第3問
これで後手優勢になるのです。
A 55桂 B 57金 C 97角成
後手番升田先生の手を考えます。
第1問
互角の局面に思えるのですが、この手を見ると後手を持ちたくなります。
A 93香 B 92飛 C 96歩
第2問
香の使いみちは?
A 93香 B 55香 C 26香
第3問
これで後手優勢になるのです。
A 55桂 B 57金 C 97角成
今日の棋譜20230131
1954年2月、大山康晴先生と王将戦第5局です。
大山先生の先手で、矢倉が続きます。
54歩と46歩の対抗
大山先生は腰掛け銀というか、銀矢倉を目指しますが、升田先生は63銀の形に。
また袖飛車を指してみようと。
7筋の歩を交換すれば、大山先生は銀矢倉へ。
4筋の位を取ります。
46角を見ているので、升田先生はあらかじめ63金と上がっておきます。
互いの角の位置が決まって
矢倉に入ります。升田先生の65歩は
歩を切っただけですが、2歩持ちました。大山先生の47金は玉が薄くなるのですが
5筋の歩を交換して
56金の形が良いと。ここまでは互角です(としかみえないですが)。升田先生は92飛。2歩持っているのを生かそうということですね。この場合は93香~92飛よりも、単に92飛として軽いほうが良いようです。
86銀85桂
65歩96歩同歩98歩同香97歩。歩を使い切りましたが
香を26に打てるのです。これで先手の飛が2筋に使えないので攻撃力が鈍ります。
68飛27香成75桂。大山先生の反撃です。
62金64歩26成香、36成香と寄られる前に攻めなばならないのですが。
63歩成同銀同桂同金58銀
64桂に65銀ではちょっと悪いかな。悪い手を指したわけでもないのですが。
56桂同銀62歩47銀上、これからのようですが、
升田先生は37成香同角97角成と斬り込みます。
97同桂96飛98歩。升田先生は角金交換の駒損ですが、攻め駒は5枚あります。後手玉はそれほど堅くないけれど先手玉よりは堅いです。形勢は後手有利、寄せ合いを思えば後手優勢なのでしょう。
57銀28飛85桂。これで左右挟撃になっています。89桂の受けにも77歩が利くので
大山先生は24歩同銀67金、右翼に逃げだそうとするのですが、
77歩に85桂は仕方ないのか。でも98飛成があるわけで、敗勢です。単に98飛成ではなくて
78金に同飛しかなく、同歩成同玉98飛成88香97香成。88成香と87成香の両方は防げないのでここまで。
升田先生は2勝したので指し込みを回避、一安心です。
現代矢倉は端攻め手段の開発から始まると言ってよいでしょう。91香92飛の形の攻めが出て、幅が広がりました。中央は先手の勢力圏でしたが、それだけでは足りなくなっています。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.60 棋譜ファイル ----
開始日時:1954/02/03(水) 00:00:00
棋戦:王将戦
戦型:矢倉
手合割:平手
先手:大山康晴
後手:升田幸三
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 7七銀(78)
6 6二銀(71)
7 2六歩(27)
8 4二銀(31)
9 4八銀(39)
10 3二金(41)
11 7八金(69)
12 4一玉(51)
13 6九玉(59)
14 5四歩(53)
15 5八金(49)
16 5二金(61)
17 4六歩(47)
18 7四歩(73)
19 4七銀(48)
20 3三銀(42)
21 3六歩(37)
22 6四歩(63)
23 5六銀(47)
24 6三銀(62)
25 6六歩(67)
26 7二飛(82)
27 7九角(88)
28 7五歩(74)
29 同 歩(76)
30 同 飛(72)
31 6七銀(56)
32 7二飛(75)
33 5六歩(57)
34 7四銀(63)
35 4五歩(46)
36 6三金(52)
37 7六歩打
38 3一角(22)
39 2五歩(26)
40 5三角(31)
41 4六角(79)
42 3一玉(41)
43 7九玉(69)
44 2二玉(31)
45 8八玉(79)
46 7三桂(81)
47 3七桂(29)
48 6五歩(64)
49 同 歩(66)
50 同 銀(74)
51 6六歩打
52 7四銀(65)
53 4七金(58)
54 9四歩(93)
55 5五歩(56)
56 同 歩(54)
57 同 角(46)
58 5四歩打
59 4六角(55)
60 9五歩(94)
61 5六金(47)
62 9二飛(72)
63 8六銀(77)
64 8五桂(73)
65 6五歩(66)
66 9六歩(95)
67 同 歩(97)
68 9八歩打
69 同 香(99)
70 9七歩打
71 同 香(98)
72 同 桂成(85)
73 同 銀(86)
74 2六香打
75 6八飛(28)
76 2七香成(26)
77 7五桂打
78 6二金(63)
79 6四歩(65)
80 2六成香(27)
81 6三歩成(64)
82 同 銀(74)
83 同 桂成(75)
84 同 金(62)
85 5八銀(67)
86 6四桂打
87 6五銀打
88 5六桂(64)
89 同 銀(65)
90 6二歩打
91 4七銀(58)
92 3七成香(26)
93 同 角(46)
94 9七角成(53)
95 同 桂(89)
96 9六飛(92)
97 9八歩打
98 5七銀打
99 2八飛(68)
100 8五桂打
101 2四歩(25)
102 同 銀(33)
103 6七金(78)
104 7七歩打
105 8五桂(97)
106 7八金打
107 同 飛(28)
108 同 歩成(77)
109 同 玉(88)
110 9八飛成(96)
111 8八香打
112 9七香成(91)
113 投了
まで112手で後手の勝ち
後手番大山先生の手を考えます。
第1問
先手に攻めの形を作られましたが、形勢は悪くありません。
A 75歩 B 55銀右 C 53角
第2問
受けの手はいくつか見えますが、これが一番良いようです。
A 35歩 B 45銀 C 46歩
第3問
この形は寄せがあるのです。手としては限られるのでノーヒントで良いでしょうか。
今日の棋譜20230130 その2
1954年1月、大山康晴先生と王将戦第4局の千日手指し直し局です。当日ではなくて、第5局の日程で行われたようです。
升田先生の先手で矢倉です。
46歩と54歩の対抗で
升田先生は袖飛車に。
3筋の歩を切って予定通り、ではあるのですが39飛と引きたいところでは。
大山先生は総矢倉から6筋の位を取ります。
36銀34歩
25歩64銀。攻め合いは先手のほうが速そうで、
45歩同歩26角
44銀37桂、先手だけ右桂を使えています。
55銀右45桂64角。こうなると先手が攻めにくそうですね。33歩から攻めるしかないのですが、
その前に79玉86歩同銀31玉。後手玉のほうが堅く、升田先生は飛角銀桂、特に飛銀を使い切れるかどうか。
68金右22玉18香。まだ33歩と攻めないで
46歩39飛。ここで35歩と突かれたら33歩42金寄35銀45銀を攻め切れるのか? 35歩に同角47歩成というのも自信なしでしょう。後手の64角55銀は受けに働いているのです。46歩を打たれる前に攻めないといけなかったでしょう。
大山先生は66歩同歩47歩成を選んだ、ということは47同銀に45銀でも35歩でもなく、66銀67歩28角成のほうをねらっています。
65歩86角
86同歩に46と と引いて、角銀交換でも と金が働いて銀を取れば二枚替えだと。升田先生は33歩しかないでしょう。
清算して24歩の利かし、24同歩ならば23歩~15桂の筋ができます。
大山先生は手抜いて36と。角を成らせて
86飛で十分なのか。まだ先手の飛が攻めに働いていないからという判断です。87歩ならば76飛なのでしょう。46飛~48飛成を受けにくいと。升田先生は77金右と受けたのですが、
88銀同金68銀。ここで投了です。78玉77銀成同金66桂・・・受けきれないですね。
升田先生はまたもカド番に。
47銀型での袖飛車は、矢倉崩しの理想形を作れそうなのですが、相手がしっかり受けの形を作れば難しいです。本局では飛を攻めに使いきれませんでした。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.60 棋譜ファイル ----
開始日時:1954/01/23(土) 00:00:00
棋戦:王将戦
戦型:矢倉
手合割:平手
先手:升田幸三
後手:大山康晴
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 6八銀(79)
4 3四歩(33)
5 7七銀(68)
6 3二金(41)
7 4八銀(39)
8 4一玉(51)
9 3六歩(37)
10 6二銀(71)
11 7八金(69)
12 5二金(61)
13 4六歩(47)
14 4二銀(31)
15 4七銀(48)
16 5四歩(53)
17 5八金(49)
18 7四歩(73)
19 2六歩(27)
20 3三銀(42)
21 6九玉(59)
22 6四歩(63)
23 3八飛(28)
24 4四歩(43)
25 3五歩(36)
26 同 歩(34)
27 同 飛(38)
28 4三金(52)
29 3八飛(35)
30 8五歩(84)
31 7九角(88)
32 3一角(22)
33 6八角(79)
34 5三銀(62)
35 5九角(68)
36 6五歩(64)
37 3六銀(47)
38 3四歩打
39 2五歩(26)
40 6四銀(53)
41 4五歩(46)
42 同 歩(44)
43 2六角(59)
44 4四銀(33)
45 3七桂(29)
46 5五銀(64)
47 4五桂(37)
48 6四角(31)
49 7九玉(69)
50 8六歩(85)
51 同 銀(77)
52 3一玉(41)
53 6八金(58)
54 2二玉(31)
55 1八香(19)
56 4六歩打
57 3九飛(38)
58 6六歩(65)
59 同 歩(67)
60 4七歩成(46)
61 6五歩(66)
62 8六角(64)
63 同 歩(87)
64 4六と(47)
65 3三歩打
66 同 桂(21)
67 同 桂成(45)
68 同 銀(44)
69 2四歩(25)
70 3六と(46)
71 7一角成(26)
72 8六飛(82)
73 7七金(68)
74 8八銀打
75 同 金(78)
76 6八銀打
77 投了
まで76手で後手の勝ち
今日の棋譜20230130
1954年1月、大山康晴先生と王将戦第4局です。
大山先生の先手で矢倉です。この2人は同じ戦型が続くことが多いのです。
今回は5筋を突き合って
よく見る形なのですが、大山先生は9筋を受けました。雀刺し対策でしょうか。端歩を突き合う雀刺しの形もあるのですが。現代矢倉だと、棒銀で攻められて損をするというのが常識です。今はしっかり組み合う矢倉が減っているので、また評価が変わっているのでしょう。
升田先生の73桂はまだ雀刺しを見ていたのかもしれません。ならば大山先生の46歩は損な手なのですが。
47銀37桂の形を作りました。
升田先生は雀刺しをあきらめて、64歩を突いてゆっくり。
先後同型になりました。
今でもたまに出てくる先後同型ですが、45歩同歩同桂あるいは45歩同歩35歩44銀36銀、先手が攻めてまあまあというくらいでしょうか。でも大山先生は右銀を引いて攻めてこいと。升田先生のほうから65歩同歩に同桂か75歩と攻めるのもまあまあだと思いますが、
2人とも攻めないで角を移動します。
意味合いは四手角です。
升田先生は75歩同歩同角とすることもできたのですが、銀を引いたのでまたも先後同型に。
49飛66歩同銀53銀。総矢倉の先後同型に近くなりました。それは先手が攻め切れなくて千日手がとりあえずの結論だったわけですが。でも後手が66歩同銀を入れてしまったのが問題で、(1歩渡したので)この形ならば24歩同歩25歩と攻めて先手十分になるはずです。ここから57銀上61飛となっていたら、より理解できるでしょうか。
でも大山先生は攻めません。77銀84角26角61飛66歩。これだと互いに攻めにくくて
81飛17角82飛28角。後手が何か動けば44歩同銀左45桂と反撃できるのですが、
81飛17角82飛28角を繰り返して千日手になりました。
現代だと先手が攻めないならば後手がダメもとで攻めそうな形が何か所かあります。升田先生は先手に攻めさせる予定だったのでしょう。大山先生は攻める気がなくて(最後まで58銀の形でした)千日手に。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.60 棋譜ファイル ----
開始日時:1954/01/10(日) 00:00:00
棋戦:王将戦
戦型:矢倉
手合割:平手
先手:大山康晴
後手:升田幸三
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 7七銀(78)
6 6二銀(71)
7 4八銀(39)
8 3二金(41)
9 7八金(69)
10 4一玉(51)
11 2六歩(27)
12 4二銀(31)
13 5六歩(57)
14 5四歩(53)
15 6九玉(59)
16 5二金(61)
17 5八金(49)
18 9四歩(93)
19 9六歩(97)
20 7四歩(73)
21 3六歩(37)
22 7三桂(81)
23 4六歩(47)
24 3三銀(42)
25 1六歩(17)
26 1四歩(13)
27 4七銀(48)
28 3一角(22)
29 3七桂(29)
30 6四歩(63)
31 6六歩(67)
32 4四歩(43)
33 6七金(58)
34 4三金(52)
35 7九角(88)
36 4二角(31)
37 6八角(79)
38 3一玉(41)
39 7九玉(69)
40 6三銀(62)
41 8八玉(79)
42 2二玉(31)
43 2五歩(26)
44 8五歩(84)
45 5八銀(47)
46 5一角(42)
47 5九角(68)
48 6二角(51)
49 4八角(59)
50 8一飛(82)
51 3九角(48)
52 7一角(62)
53 2九飛(28)
54 9三角(71)
55 1七角(39)
56 6五歩(64)
57 4五歩(46)
58 5二銀(63)
59 4九飛(29)
60 6六歩(65)
61 同 銀(77)
62 5三銀(52)
63 7七銀(66)
64 8四角(93)
65 2六角(17)
66 6一飛(81)
67 6六歩打
68 8一飛(61)
69 1七角(26)
70 8二飛(81)
71 2八角(17)
72 8一飛(82)
73 1七角(28)
74 8二飛(81)
75 2八角(17)
76 8一飛(82)
77 1七角(28)
78 8二飛(81)
79 2八角(17)
80 8一飛(82)
81 千日手
まで80手で千日手
本日は第237回名南将棋大会(壱)を開催しました。結果速報です。
またも大入りで7クラス、壱弐あわせて14クラスは過去最多のはずです。
A級優勝
前川海里さん
B級優勝
寺澤橙吾さん
C級優勝
山本圭徳さん
成田広文さん
D級優勝
八木正行さん
安田達登さん
E級優勝
森巌さん
三原舜一朗さん
F級優勝
水谷歩さん
G級優勝
吉田和史さん
優勝された方々、おめでとうございます。
参加された皆様、ありがとうございました。
過去12回分の優勝記録です。
半分にして拡大します。
後手番升田先生の手を考えます。
第1問
一番に指したい手が見えますが、この方が確実です。
A 67金 B 55金 C 78金
第2問
攻め駒の数を意識しておきます。
A 57金 B 76歩 C 76金上
第3問
攻防の角を打たれました。
A 74歩 B 85歩 C 42金左
今日の棋譜20230129
1954年、対局日不明で、塚田正夫先生と順位戦です。
塚田先生の先手で相掛りです。
互いに浮き飛車ですが
新旧対抗になりました。先手が旧型を持つのは珍しいです。
升田先生は後手番だから65歩を突いて(46銀~35歩に対しての)受けを考えています。
塚田先生も45歩を突いて
64銀35歩75歩。これは先手だけ56歩を突いているので攻めが遅れている形です。
75同歩同銀22角成。なので角を交換して
88銀ではなくて55歩。飛の横利きで受けるのですね。
35歩に72歩、これは攻めてこいという手ですが、攻めさせる前に88銀としないで良いのでしょうか。
升田先生は36角を打ちました。86歩同歩同飛87歩58角成同玉26飛というねらいもあるので、塚田先生は28飛とかわしたのですが、後手の攻めを誘発します。37歩を打って45角と引かせるのが正着だったようです。
86歩同歩同銀と攻められて受けにくいです。54歩と突いたのは怪しい受け方。どこかで王手飛車をねらっているのですが。(87銀成同金同飛成53歩成同金96角など。)
77歩は取れず68金左、88歩とか87銀成とかも嫌だったのですが、升田先生は75銀。手堅く攻めようとしています。
88歩54飛82角。これだと68金左の形が生きているから難しそうです。
66歩46角成
67歩成同金直66歩68金引76銀。66銀67歩57金左は攻め切れるのか?
37歩と催促されたら58角成同玉までは必然でした。そこで67金ではなくて55金。上から打つほうがいいのか。これは切れない攻めを目指してゆっくり指しています。
47馬67歩成同金同銀成同玉
66歩77玉76歩同玉65金打。重いですが確実です。(76歩を打たないで56金打のほうが厳しそうでしたが。)
87玉67歩成98玉。塚田先生は早逃げ米長玉で一粘り。
57と同馬66金左。升田先生は角と金金の二枚替え、攻め駒は4枚近いのでゆっくり攻めれば大丈夫でしょう。
68馬76金上96角。攻防の角を打たれたら
42金左71歩成、一回自玉に手を入れてから
86歩26飛。塚田先生はスペースが足りないから銀を埋めてもだめなようで、飛を遠くから受けに使ってみます。
84飛78銀85銀、角を殺されてはほぼ角損になります。
69馬96銀同歩65角。まだ87の地点の受け駒が多いですが、
81と77金直で王手。合駒は取られてしまうから
97玉78金同馬87銀まで。
塚田先生の序盤は失敗なのでしょうが、72歩を打たなければ、あるいはそのあとの36角に37歩を打てば、難しいようです。升田先生は順位戦で3連敗スタートだったので慎重に指している感じがします。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.60 棋譜ファイル ----
開始日時:1954/00/00( ) 00:00:00
棋戦:順位戦
戦型:相掛かり
手合割:平手
先手:塚田正夫
後手:升田幸三
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 8四歩(83)
3 2五歩(26)
4 8五歩(84)
5 7八金(69)
6 3二金(41)
7 2四歩(25)
8 同 歩(23)
9 同 飛(28)
10 2三歩打
11 2六飛(24)
12 3四歩(33)
13 1六歩(17)
14 1四歩(13)
15 4八銀(39)
16 6二銀(71)
17 7六歩(77)
18 8六歩(85)
19 同 歩(87)
20 同 飛(82)
21 8七歩打
22 8四飛(86)
23 5八金(49)
24 6四歩(63)
25 5六歩(57)
26 6三銀(62)
27 5七銀(48)
28 5二金(61)
29 6九玉(59)
30 4一玉(51)
31 3六歩(37)
32 6五歩(64)
33 4六歩(47)
34 7四歩(73)
35 4五歩(46)
36 6四銀(63)
37 3五歩(36)
38 7五歩(74)
39 同 歩(76)
40 同 銀(64)
41 2二角成(88)
42 同 銀(31)
43 5五歩(56)
44 3五歩(34)
45 7二歩打
46 3六角打
47 2八飛(26)
48 8六歩打
49 同 歩(87)
50 同 銀(75)
51 5四歩(55)
52 7七歩打
53 6八金(78)
54 7五銀(86)
55 8八歩打
56 5四飛(84)
57 8二角打
58 6六歩(65)
59 4六角成(82)
60 6七歩成(66)
61 同 金(68)
62 6六歩打
63 6八金(67)
64 7六銀(75)
65 3七歩打
66 5八角成(36)
67 同 玉(69)
68 5五金打
69 4七馬(46)
70 6七歩成(66)
71 同 金(68)
72 同 銀成(76)
73 同 玉(58)
74 6六歩打
75 7七玉(67)
76 7六歩打
77 同 玉(77)
78 6五金打
79 8七玉(76)
80 6七歩成(66)
81 9八玉(87)
82 5七と(67)
83 同 馬(47)
84 6六金(55)
85 6八馬(57)
86 7六金(65)
87 9六角打
88 4二金(32)
89 7一歩成(72)
90 8六歩打
91 2六飛(28)
92 8四飛(54)
93 7八銀(79)
94 8五銀打
95 6九馬(68)
96 9六銀(85)
97 同 歩(97)
98 6五角打
99 8一と(71)
100 7七金(76)
101 9七玉(98)
102 7八金(77)
103 同 馬(69)
104 8七銀打
105 投了
まで104手で後手の勝ち
先手番升田先生の手を考えます。
第1問
この55歩を疑問手にさせます。
A 56歩 B 47金 C 37桂
第2問
どう指しても先手が勝ちそうですが、実戦的にはこれが良い手です。
A 23銀成 B 21銀不成 C 77銀
今日の棋譜20230128
1953年12月、大山康晴先生と王将戦第3局です。
升田先生の先手でまたも矢倉です。
54歩と46歩の対抗で
大山先生は64歩も突いていますが、升田先生は56歩は突かないで腰掛け銀に。
大山先生は63銀~53角の配置で、44歩を突くつもりが無いようです。春の名人戦第2局でうまくいったから採用したのでしょう。
升田先生は銀矢倉へ。
大山先生は袖飛車にしたのに7筋の歩を交換しません。55歩を突いたのですが、これは後手の5筋が薄いので良い作戦ではありませんでした。
升田先生は5筋の歩を交換するのですが
後手から55歩を打たれたら45金とぶつけるつもりだったのでしょう。打たれなければ先手から打ちます。これは手得なので先手の作戦勝ち。
角をどう使うかが課題ですが、右桂を跳ねるのは良い感じです。
互いに手待ちがあって、
58飛には53歩。大山先生は作戦負けの時に無理な動きをしません。我慢して先手のミスを待ちます。
52飛~54歩からの反撃をねらったところで、升田先生が動きます。45桂から。22銀には26角としておけば後手から動けません。
44銀に15角、ということは追われたら角を切るつもりです。
41金は大山先生らしい辛抱で、升田先生は24歩同歩同飛。
23歩34飛。すぐには死にませんが、飛は切りやすい形です。
54歩に24歩、24同歩とさせておけば54歩同銀~33歩で飛を殺されないという利かしです。
22玉23歩成同金、飛は死にましたが
もちろん44飛と切って同角。44同歩だったら53銀から無理矢理攻めても良かったのか。
24歩14金34銀、こうなれば寄り形で
32金23歩成同金43銀成
15金52成銀同銀42飛、駒損は取り返せます。
32歩52飛成。駒損は角銀交換+竜で済んでいます。攻め駒は3枚だけですが、後手玉は薄いです。先手優勢として良いでしょう。
86歩同銀28飛29歩38飛成
41銀に31銀の受けには53桂成~43成桂とするのでしょう、大山先生は12玉の早逃げですが
32銀不成69銀77銀。銀を渡すと(78銀成同銀67金の千日手ねらい)後手玉が詰んでしまいます(21銀不成同玉33桂打か、23銀成同玉43竜か)。
22金41竜、これも銀を渡すと後手玉が詰みます。角取りでもあるので
31歩同竜25金としたら22竜で早まりました。ここまで。
升田先生はカド番をしのぎました。7番勝負だけど3番手直りなので3連敗すると負けなのです。そのあとに半香の手合いが待っているという過酷さ。2勝するまでは安心できません。
昨日の逆で、大山先生は作戦負けでも辛抱するというのがわかったでしょうか。すると負けるときは大差になるのですが、仕方ありません。
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# ---- Kifu for Windows V7 V7.60 棋譜ファイル ----
開始日時:1953/12/23(水) 00:00:00
棋戦:王将戦
戦型:矢倉
手合割:平手
先手:升田幸三
後手:大山康晴
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 6八銀(79)
4 3四歩(33)
5 7七銀(68)
6 4二銀(31)
7 4八銀(39)
8 6二銀(71)
9 7八金(69)
10 3二金(41)
11 6九玉(59)
12 4一玉(51)
13 5八金(49)
14 5二金(61)
15 3六歩(37)
16 5四歩(53)
17 4六歩(47)
18 7四歩(73)
19 4七銀(48)
20 6四歩(63)
21 2六歩(27)
22 8五歩(84)
23 2五歩(26)
24 3三銀(42)
25 5六銀(47)
26 6三銀(62)
27 6六歩(67)
28 3一角(22)
29 7九角(88)
30 5三角(31)
31 6八角(79)
32 3一玉(41)
33 5九角(68)
34 7二飛(82)
35 6七銀(56)
36 2二玉(31)
37 7九玉(69)
38 9四歩(93)
39 9六歩(97)
40 5五歩(54)
41 4七金(58)
42 5四銀(63)
43 5六歩(57)
44 同 歩(55)
45 同 金(47)
46 4二金(52)
47 5五歩打
48 6三銀(54)
49 8八玉(79)
50 6二角(53)
51 3七桂(29)
52 3一玉(22)
53 4八角(59)
54 7三桂(81)
55 5九角(48)
56 7一角(62)
57 5八飛(28)
58 5三歩打
59 2八飛(58)
60 5二飛(72)
61 4五桂(37)
62 4四銀(33)
63 1五角(59)
64 4一金(42)
65 2四歩(25)
66 同 歩(23)
67 同 飛(28)
68 2三歩打
69 3四飛(24)
70 5四歩(53)
71 2四歩打
72 2二玉(31)
73 2三歩成(24)
74 同 金(32)
75 4四飛(34)
76 同 角(71)
77 2四歩打
78 1四金(23)
79 3四銀打
80 3二金(41)
81 2三歩成(24)
82 同 金(32)
83 4三銀成(34)
84 1五金(14)
85 5二成銀(43)
86 同 銀(63)
87 4二飛打
88 3二歩打
89 5二飛成(42)
90 8六歩(85)
91 同 銀(77)
92 2八飛打
93 2九歩打
94 3八飛成(28)
95 4一銀打
96 1二玉(22)
97 3二銀(41)
98 6九銀打
99 7七銀(86)
100 2二金(23)
101 4一龍(52)
102 3一歩打
103 同 龍(41)
104 2五金(15)
105 2二龍(31)
106 投了
まで105手で先手の勝ち