今年はこれで終わりです。よいお年をお迎えください。
後手番大山先生の手を考えます。
第1問
受け方は?
A 45同銀 B 55歩 C 33角
第2問
まだ怖いところですが、反撃に移ります。
A 75桂 B 77歩 C 57歩
第3問
厳しい寄せ方は?
A 58銀 B 58と C 86桂
今年はこれで終わりです。よいお年をお迎えください。
後手番大山先生の手を考えます。
第1問
受け方は?
A 45同銀 B 55歩 C 33角
第2問
まだ怖いところですが、反撃に移ります。
A 75桂 B 77歩 C 57歩
第3問
厳しい寄せ方は?
A 58銀 B 58と C 86桂
今日の棋譜20191231
昭和46年7月、中原誠先生と第12期王位戦第1局です。今度は中原先生が挑戦する方で、タイトル戦の対局が続きます。
大山先生の中飛車です。
中原先生は玉頭位取りで
76銀としてはいけないのですが、うっかりなのでしょう。56歩が正しいです。
5筋の守りが間に合わないので、56歩を打たれて形がゆがみます。
56歩を取りに行きましたが、最初からの予定ではないはず。
54歩を打てるので56歩は取れます。
銀交換は41銀があるとはいえ、大山先生の44銀も気が付きにくいところでしょうか。65銀64歩76銀54飛では先手の中央が薄くなります。
中原先生は右桂を使って攻めてしまおうと。
角も使えて調子が良いですが
ここで44銀同角同金では39角や55角があるので自信なし。
銀を引いて35歩、後手のペースになってきました。
歩を垂らされて59金では利かされですし
24歩同角46歩は45歩から攻めようというわけですが、先に桂頭を攻められて
飛を切るのも仕方ないのでしょう。
香桂の取り合いでどうか。後手玉は薄いので互角か先手もちだと思います。
74歩は急所で、55馬~37馬を見ているのですが、大山先生は36と ではなくて33桂ではないでしょうか。73歩成同銀は良いとして、中原先生の55銀というのが不可解で、馬を引いておきたかったです。
大山先生は飛を打って、先の48歩も働きそうです。
74歩同銀66銀というのが中原先生の指したかった手なのでしょうが、大山先生は(33桂22馬の後で)ちょうど75桂を打てます。77金は76歩同金87桂成という筋があるので
中原先生は桂を取って銀を追い返してからから59香。
角を打てば両にらみではないかと。
大山先生は59香のほうを攻めていきます。58と同金69銀の筋ですね。
香を逃げられても58と はあるのですが、その前に33角成の催促。
中原先生は(73桂成同桂の後で)33角成同金には同馬が当然なのですが、58銀、58と、場合によっては69竜だって気になります。でも角を切って59歩というのは明らかに変調です。
駒損でも攻めていけるから悪くないというのでしょうか。66桂に62桂でもよくわかりませんが
大山先生は桂を跳ねさせて71銀のほうが受けやすいと。
中原先生は精一杯攻めていきますが
香を打ち返されては突撃しかありません。(そういえば後に突撃事件というのがありましたが。)
馬を切り銀を捨てて
62金から飛を取りました。
大山先生は69と同金86桂。後手玉は詰まないので同歩しかありませんが
すると69竜から詰んでいるのでした。
昔の序盤はのんびりしていたので、案外にうっかり見たいな棋譜があります。棋士が夜型だというのもあるのでしょう。そのうっかり76銀から手を作るのは大変ですが、中原先生の力があればこそです。
終盤でおかしなところがあり、まずは大山先生が制しました。2つのタイトル戦で頂上決戦です。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1971/07/26
手合割:平手
先手:中原誠十段
後手:大山王位
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 5二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 6八銀(79)
16 7二銀(71)
17 5七銀(48)
18 7一玉(62)
19 7五歩(76)
20 5四歩(53)
21 5八金(49)
22 8二玉(71)
23 7七銀(68)
24 5五歩(54)
25 同 歩(56)
26 同 飛(52)
27 7六銀(77)
28 5二飛(55)
29 6六歩(67)
30 5六歩打
31 6八銀(57)
32 4五歩(44)
33 2五歩(26)
34 3三角(22)
35 6七金(58)
36 4四銀(43)
37 6五銀(76)
38 5五銀(44)
39 5四歩打
40 3二金(41)
41 5六銀(65)
42 4四銀(55)
43 3六歩(37)
44 5四飛(52)
45 1六歩(17)
46 5一飛(54)
47 3七桂(29)
48 4二角(33)
49 6五歩(66)
50 4三金(32)
51 4五銀(56)
52 3三角(42)
53 5六銀(45)
54 3五歩(34)
55 2六飛(28)
56 4八歩打
57 2四歩(25)
58 同 角(33)
59 4六歩(47)
60 3六歩(35)
61 4五歩(46)
62 3五銀(44)
63 2四飛(26)
64 同 歩(23)
65 5二歩打
66 同 金(61)
67 1一角成(88)
68 3七歩成(36)
69 7四歩(75)
70 3六と(37)
71 7三歩成(74)
72 同 銀(72)
73 5五銀(56)
74 2九飛打
75 7四歩打
76 同 銀(73)
77 6六銀(55)
78 3三桂(21)
79 2二馬(11)
80 7五桂打
81 同 銀(66)
82 同 銀(74)
83 7六歩打
84 8四銀(75)
85 5九香打
86 7三銀(84)
87 5五角打
88 5八歩打
89 8五桂打
90 7四歩打
91 5八香(59)
92 4七と(36)
93 5六香(58)
94 5四歩打
95 7三桂成(85)
96 同 桂(81)
97 3三角成(55)
98 同 金(43)
99 5九歩打
100 4三金(33)
101 6六桂打
102 4九歩成(48)
103 7四桂(66)
104 7二玉(82)
105 3二馬(22)
106 7一銀打
107 7九金(69)
108 5九と(49)
109 5三歩打
110 同 金(43)
111 5四香(56)
112 同 金(53)
113 同 馬(32)
114 5三香打
115 同 馬(54)
116 同 金(52)
117 5四歩打
118 同 金(53)
119 8二銀打
120 同 銀(71)
121 6二金打
122 8一玉(72)
123 5一金(62)
124 6九と(59)
125 同 金(79)
126 8六桂打
127 同 歩(87)
128 6九飛成(29)
129 同 玉(78)
130 8七角打
131 投了
まで130手で後手の勝ち
後手番大山先生の手を考えます。
第1問
勢いよく攻められました。下手なことをするとつぶされます。
A 49飛成 B 54同歩 C 34飛
第2問
ここも注意が必要です。
A 54歩 B 54銀 C 44歩
第3問
少し後に気が付く好手です。
A 72銀 B 72玉 C 55銀
第4問
気持ちよく攻められます。
A 14角 B 57桂成 C 47歩成
第5問
先手の持ち駒が乏しいので、この筋で寄せ切れました。
A 43角 B 46歩 C 84桂
今日の棋譜20191230
昭和46年7月、中原誠先生と第18期棋聖戦第3局です。
大山先生の四間飛車で
中原先生は中央位取りです。
昔の将棋は対石田流に46歩を突くことが多いのですが、今は指されません。(この戦型自体が指されませんが。)
でも45歩を突こうというのならば意味が分かります。うまくいくでしょうか?
49飛成には53歩成同角33角成で先手有利。
34飛の我慢に55銀。これで攻めが続きそうですが
やはり44歩の我慢に中央を押さえこんだものの、
手厚く構えられると後続の手段がありません。まあ飛角銀だけなので仕方ないでしょう。
大山先生は54歩の位というか拠点を消しに動きました。
銀交換で収まり
2歩手持ちにした中原先生も悪くなさそうに見えるのですが
大山先生の72玉~82角というのは指されてみればなるほどです。この角のラインは止めにくくて
とりあえず角を引いたら、大山先生は銀を打ち、中央を制します。
57角に46歩も良い調子です。56歩は同銀に46角、では45歩で死にますね。
66角に74歩。これで後手有利が見えてきました。
24歩(24同歩に23銀)には55銀。角を逃げると47歩成や24歩があるので
23歩成には角を取って45桂。これで優勢です。
中原先生は と金を捨ててから47歩成を受けますが
25歩同飛57桂成。これは王手飛車の筋があります。
大山先生は金を取って14角。これもよさそうな手ですね。23飛もあるし
逃げられても竜を捕獲できました。
中原先生は飛角と銀桂香の交換、まだ銀を打って粘りますが
強くさばかれて
桂香を拾われて角損です。玉の堅さの差だけが頼りですが
ねらいの86桂も角をかわされてさっぱり。
端に手を付けますが、もう駄目でしょうね。大山先生の寄せは
横から攻めるには壁が厚いです。43角~76角で8筋をねらいます。
88金の受けにも馬を切って
75桂、89飛には87香からばらして75桂で寄りです。ここまで。
大山先生の快勝に終わりました。逼塞した角の使い方、中央の制圧、そういう感覚の良さが目立ちます。後手玉の薄さを問題にしない攻め方もきれいです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1971/07/22
手合割:平手
先手:中原誠棋聖
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 5七銀(48)
16 7二銀(71)
17 5八金(49)
18 7一玉(62)
19 5五歩(56)
20 3五歩(34)
21 2五歩(26)
22 3三角(22)
23 6八銀(79)
24 8二玉(71)
25 5六銀(57)
26 3二飛(42)
27 4六歩(47)
28 4二角(33)
29 2六飛(28)
30 3四飛(32)
31 4五歩(46)
32 3三桂(21)
33 4四歩(45)
34 同 飛(34)
35 5四歩(55)
36 3四飛(44)
37 5五銀(56)
38 4四歩打
39 5三歩成(54)
40 同 角(42)
41 5四歩打
42 7一角(53)
43 6六角(88)
44 6四歩(63)
45 5六飛(26)
46 6三銀(72)
47 7五角(66)
48 5二金(41)
49 7七桂(89)
50 5三歩打
51 6四銀(55)
52 同 銀(63)
53 同 角(75)
54 5四銀(43)
55 6六飛(56)
56 6三歩打
57 8六角(64)
58 4五歩(44)
59 2六飛(66)
60 7二玉(82)
61 7五角(86)
62 8二角(71)
63 6六角(75)
64 5五銀打
65 5七角(66)
66 4六歩(45)
67 5六歩打
68 同 銀(55)
69 6六角(57)
70 7四歩(73)
71 2四歩(25)
72 5五銀(54)
73 2三歩成(24)
74 6六銀(55)
75 同 歩(67)
76 4五桂(33)
77 3三と(23)
78 同 飛(34)
79 4八歩打
80 2五歩打
81 同 飛(26)
82 5七桂成(45)
83 2二飛成(25)
84 5八成桂(57)
85 同 金(69)
86 1四角打
87 2五歩打
88 2三飛(33)
89 1一龍(22)
90 2一金打
91 同 龍(11)
92 同 飛(23)
93 3四銀打
94 3九飛打
95 5九香打
96 2五飛(21)
97 同 銀(34)
98 同 角(14)
99 6九銀打
100 2九飛成(39)
101 7九金打
102 1九龍(29)
103 8六桂打
104 4七歩成(46)
105 同 歩(48)
106 3七角成(82)
107 5四歩打
108 6四馬(37)
109 5三歩成(54)
110 同 馬(64)
111 5七歩打
112 4五銀(56)
113 9五歩(96)
114 4三角(25)
115 9四歩(95)
116 7六角(43)
117 7三歩打
118 同 桂(81)
119 8八金(79)
120 8六馬(53)
121 同 歩(87)
122 7五桂打
123 投了
まで122手で後手の勝ち
後手番内藤先生の手を考えます。
第1問
平凡ですが、その先に大山先生のうっかりがありました。
A 37歩 B 16飛 C 22角
第2問
角の詰めろですが、これで問題なし。
A 25桂 B 34香 C 45歩
第3問
37と を払われて攻めが難しそうですが。
A 64桂 B 87香成 C 25桂
第4問
攻めにくそうなのですが、56歩が生きる展開になれば。
A 57飛 B 37飛 C 35角
第5問
どれも駒得になりそうですが、粘られないのは?
A 89飛成 B 67飛成 C 49飛成
第6問
これで寄り筋です。
A 57金 B 54角 C 57角
今日の棋譜20191229
昭和46年7月、内藤国雄先生と第10期十段戦です。
内藤先生の三間飛車です。
大山先生は相振り飛車を指さないので居飛車ですが、中央の位を取りました。
3筋の歩を交換させるのはいつものことですが、今回はおとなしく37歩を打って受けます。
内藤先生は石田流にせず、32飛~34銀~13角。45歩をねらいます。
大山先生は引き角から左金で4筋を守ったので、内藤先生は石田流へ。
大山先生は38飛(36歩ねらい)24飛28飛34飛38飛では千日手、33桂と使われる前に端から動きました。一見は無理ですが
36歩を突けるので手は続きます。
金銀交換でも端を破れるはずが、22角を見てうっかりに気が付いたでしょう。12歩は16飛があるので
香を交換するのでは、後手の銀香をさばかせただけです。39香は予定ではないはず。
と金は作れるのですが
歩切れなので34香を打たれて困っています。と金を取られては良いところがないので
12銀はおかしな手ですがこれくらいか。内藤先生は角を捨てて36歩。先手が歩切れなので駒の取り合いです。
角銀と金桂の交換も、飛をさばければ悪くないです。(11銀は遊んでいますし、)38同竜は案外大変なので36歩(27竜ねらい)で と金ができて
金を打てば攻め駒が5枚近く、守りの心配はいらずに攻めるだけなので簡単そうに見えます。
48香を打たれて金銀を交換、とりあえず84香はいつか利いてくるでしょう
と金を払われても64桂に銀を逃げにくい、簡単かと思えば、大山先生の67角が受けの好手です。89桂と49角にひもがつきます。
目標になりそうな57角をさばく(13角成で馬ができる)ことができれば。
それでもこういう強引な手は厄介です。
角を成ったけれど24銀は困りました。
馬は切るしかなく、それでも57歩成を受けにくいのです。(58歩は49金が浮いてしまう。)竜で受けても角を打たれ
46銀に同角同竜57銀。竜を逃げる余裕はなく、79角の一手。
香を成り捨てられて
69飛に78金。受けきれたようにも見えましたが
89飛成ではなくて、67角のほうを取られるのが痛いです。
両取りで金を取られます。
ここではまだ駒損ではないですが、48香を守れないし、11銀は遊んでいる、後手玉は遠く、望みは薄いです。
とりあえずは自玉を固めておくしかありません。
竜角の筋で玉をにらまれています。持ち駒は飛しかなく
泣く泣く77飛を打っても75金。97玉に
86金同玉84香。合駒が利きません。
金を取られて86金から
飛を取られました。内藤先生の仕上げは
89香成同玉87角成でした。受けはありません。
先に仕掛ける方がリスクを負うもので、玉が薄ければなおさらです。つまりは大山先生の作戦負けに近く、千日手が最善ではありますが、古い棋士ほど千日手は(後手番でも)打開せねばならない、という気概がありました。
逆転はしていませんが、大山先生の受け方はすごいです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1971/07/16
手合割:平手
先手:大山名人
後手:内藤国雄8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 3五歩(34)
5 5六歩(57)
6 3二飛(82)
7 6八銀(79)
8 4二銀(31)
9 4八銀(39)
10 6二玉(51)
11 6七銀(68)
12 7二玉(62)
13 5七銀(48)
14 4四歩(43)
15 5五歩(56)
16 4三銀(42)
17 5六銀(67)
18 1四歩(13)
19 4六歩(47)
20 3六歩(35)
21 同 歩(37)
22 同 飛(32)
23 3七歩打
24 3二飛(36)
25 6八玉(59)
26 3四銀(43)
27 7八玉(68)
28 1三角(22)
29 7九角(88)
30 3五銀(34)
31 5八金(69)
32 5二金(41)
33 9六歩(97)
34 9四歩(93)
35 4七金(58)
36 3四飛(32)
37 6八角(79)
38 8二玉(72)
39 1六歩(17)
40 7二銀(71)
41 1五歩(16)
42 同 歩(14)
43 同 香(19)
44 1四歩打
45 3六歩(37)
46 同 銀(35)
47 同 金(47)
48 同 飛(34)
49 1四香(15)
50 2二角(13)
51 1一香成(14)
52 同 角(22)
53 3九香打
54 1六飛(36)
55 1七歩打
56 1四飛(16)
57 3二歩打
58 1三桂(21)
59 3一歩成(32)
60 3四香打
61 同 香(39)
62 同 飛(14)
63 1二銀打
64 3六歩打
65 1一銀(12)
66 3七歩成(36)
67 同 桂(29)
68 同 飛成(34)
69 3八飛(28)
70 3六歩打
71 3七飛(38)
72 同 歩成(36)
73 3二飛打
74 4七金打
75 4八香打
76 5七金(47)
77 同 角(68)
78 8四香打
79 3七飛成(32)
80 6四桂打
81 6七角打
82 5四歩(53)
83 4七銀(56)
84 5五歩(54)
85 4五歩(46)
86 2五桂(13)
87 3六龍(37)
88 5六銀打
89 同 銀(47)
90 同 歩(55)
91 1三角成(57)
92 2四銀打
93 同 馬(13)
94 同 歩(23)
95 4七龍(36)
96 3五角打
97 4六銀打
98 同 角(35)
99 同 龍(47)
100 5七銀打
101 7九角打
102 8七香成(84)
103 同 玉(78)
104 6九飛打
105 7八金打
106 4六銀(57)
107 同 角(79)
108 6七飛成(69)
109 同 金(78)
110 6九飛打
111 7八銀打
112 4九飛成(69)
113 2四角(46)
114 4八龍(49)
115 5八歩打
116 同 龍(48)
117 6九銀打
118 4七龍(58)
119 8六香打
120 5四角打
121 7七飛打
122 7五金打
123 9七玉(87)
124 8六金(75)
125 同 玉(97)
126 8四香打
127 9七玉(86)
128 6七龍(47)
129 同 飛(77)
130 8六金打
131 8八玉(97)
132 7六金(86)
133 7九玉(88)
134 6七金(76)
135 同 銀(78)
136 8九香成(84)
137 同 玉(79)
138 8七角成(54)
139 投了
まで138手で後手の勝ち
今日は第204回名南将棋大会(弐)を開催しました。優勝者の速報です。
6クラスで4連勝は1人だけですが、3勝1敗が一人だけで賞金4000円の方が2人も。
E級優勝
安本興生さん
F級優勝
杉山哲也さん
G級優勝
吉田泰久さん
加藤了さん
H級優勝
松尾眞司さん
加藤正さん
I級優勝
河合孝一さん
J級優勝
野入幹雄さん
木村克司さん
優勝された皆様おめでとうございます。
過去12か月の優勝者の記録です。
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今年もたくさんの方に参加いただいてありがとうございました。よいお年をお迎えください。
後手番中原先生の手を考えます。
第1問
後手が悪いので、これが好手というわけでもないのですが、大山先生を惑わせました。
A 73桂 B 55歩 C 65歩
第2問
このあたりで逆転しています。
A 83角 B 56桂 C 87歩
第3問
先手の66角が攻防で、まだ難しそうに見えましたが。
A 68飛 B 69飛 C 44歩
第4問
明快な寄せ方は?
A 57桂成 B 57角成 C 36歩
第5問
王手成桂取りです。返し技は?
A 24玉 B 55歩 C 44角
今日の棋譜20191228
昭和46年7月、中原誠先生と第18期棋聖戦第2局です。
大山先生の四間飛車です。
中原先生は早めに棒銀を明示しました。
大山先生は78金で左翼を守って、定番の袖飛車です。
44銀が普通の受け(後年では普通なのですがこの頃から始まったのか)で、大山先生は銀を追って
角を引いて37角を見ます。中原先生はそれに備える意味もあって、引き角から
角をぶつけました。
銀をさばけば指しやすくなるでしょうか。
大山先生は3筋を突き捨ててから角交換、71角から
馬を作れば指しやすいと思います。
中原先生は自陣角を打ち
銀をさばいていきます。
56馬の受けには角をぶつけ
交換を迫りますが
大山先生は馬飛をかわしました。
銀をさばかれても桂を跳ねる手が角取なので先手よし。
中原先生は馬を追い
角をかわして76の地点をめぐる攻防です。先着の76歩を同飛から
銀取りに構わず76歩を打って
銀桂交換でも桂を跳ねてよし、というのは中原先生らしいですが、実際は先手有利のはず。65桂~77歩成を気にせず、74歩65桂73銀とか61銀とか54歩とか、大山先生はどれでも良さそうですが
88金は78歩を打つため。55歩に95銀は変な手ですね。角を確実に取れるならば良いのですが、空振りが怖いです。
中原先生は65桂から56桂(桂使いの中原です)
角は67銀と交換して
48銀。これで飛が取れて有利になりました。
大山先生は攻防の角を打って、まだまだ大変そうなのですが
68飛は王手金銀取りなので同馬しかありません。
56に銀を出たというのは怪しい手で、56同歩22飛31玉21飛成となれば逆転かもしれません。
中原先生は46角~57角成。
大山先生は角をかわし、銀を打って受けますが
39角成同玉57桂成。受けにくくなりました。
64飛成(48金28玉47成桂68竜の意味)54歩同竜52飛。駒をよこせと言われて
53歩同飛33角成は勝負手です。
王手成桂取りで粘ろうとしても、55歩がぴったり。
手駒不足で後手玉に寄りがなく
ここまでです。
馬を作った大山先生が指しやすそうでしたが、99手目95銀の角取りはおかしな手ですよね。大山先生は自然な指し手から外れることが割とあるのですが(それが終盤での逆転につながることもある)、中原先生相手だとそれが目立ちます。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1971/07/13
手合割:平手
先手:大山名人
後手:中原誠棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八銀(39)
12 1四歩(13)
13 1六歩(17)
14 5四歩(53)
15 3九玉(48)
16 4二銀(31)
17 6七銀(78)
18 7四歩(73)
19 2八玉(39)
20 8五歩(84)
21 7七角(88)
22 7三銀(62)
23 7八金(69)
24 5三銀(42)
25 4六歩(47)
26 5二金(61)
27 3六歩(37)
28 8四銀(73)
29 4七銀(38)
30 7五歩(74)
31 3八飛(68)
32 4四銀(53)
33 4五歩(46)
34 7六歩(75)
35 同 銀(67)
36 3三銀(44)
37 5九角(77)
38 3一角(22)
39 3七角(59)
40 6四角(31)
41 6七銀(76)
42 8六歩(85)
43 同 歩(87)
44 7五銀(84)
45 3五歩(36)
46 同 歩(34)
47 6四角(37)
48 同 歩(63)
49 7一角打
50 8六飛(82)
51 8七歩打
52 8四飛(86)
53 3五角成(71)
54 3四歩打
55 4六馬(35)
56 9四角打
57 5八銀(47)
58 8六歩打
59 同 歩(87)
60 同 銀(75)
61 5六馬(46)
62 7七歩打
63 7九金(78)
64 8三角(94)
65 6五歩(66)
66 7八歩成(77)
67 同 銀(67)
68 6五角(83)
69 6六馬(56)
70 7四飛(84)
71 3六飛(38)
72 8七銀(86)
73 7七桂(89)
74 7八銀(87)
75 同 金(79)
76 3五歩(34)
77 同 飛(36)
78 5五銀打
79 6七馬(66)
80 7六角(65)
81 6八馬(67)
82 9四角(76)
83 7六歩打
84 同 飛(74)
85 6七銀打
86 3四歩打
87 3九飛(35)
88 7二飛(76)
89 5六歩(57)
90 7六歩打
91 5五歩(56)
92 7七歩成(76)
93 同 金(78)
94 7六歩打
95 7八金(77)
96 7三桂(81)
97 8八金(78)
98 5五歩(54)
99 9五銀打
100 6五桂(73)
101 7八歩打
102 5六桂打
103 4六馬(68)
104 7七歩成(76)
105 同 歩(78)
106 6七角成(94)
107 同 銀(58)
108 4八銀打
109 3五歩打
110 3九銀(48)
111 同 金(49)
112 3五歩(34)
113 3四歩打
114 同 銀(33)
115 6六角打
116 6八飛打
117 同 馬(46)
118 同 桂成(56)
119 5六銀(67)
120 4六角打
121 3七歩打
122 5七角成(46)
123 5五角(66)
124 3三桂(21)
125 6一飛打
126 4二金(52)
127 4七銀打
128 3九馬(57)
129 同 玉(28)
130 5七桂成(65)
131 6四飛成(61)
132 5四歩打
133 同 龍(64)
134 5二飛(72)
135 5三歩打
136 同 飛(52)
137 3三角成(55)
138 同 玉(32)
139 6六角打
140 5五歩打
141 同 角(66)
142 2四玉(33)
143 5三龍(54)
144 同 金(42)
145 2八玉(39)
146 4八成桂(57)
147 投了
まで146手で後手の勝ち
先手番中原先生の手を考えます。
第1問
駒損ですが攻めは続きます。
A 22銀 B 34歩 C 53歩
第2問
ここはいろいろな手があります。切れにくい手は?
A 21竜 B 64歩 C 52角
第3問
寄せ合いの速度を確認します。
A 52銀 B 46角 C 59歩
第4問
まだ難しそうですが寄せてしまいましょう。
A 54馬 B 83金 C 83銀
第5問
17手詰めです。