私の尊敬する人の1人に元ヤマト運輸会長の故・小倉昌男さんがいます。
小倉さんはヤマト運輸を一介の運送屋から、今では当り前になってる宅急便を初めて考案し、現在の一大ビジネスに発展させた名経営者です。
例の郵政民営化に対しても政府とは最後まで対立してましたね。
実はそれだけでなく…
晩年、ヤマト福祉財団を設立し、障害者の自立・就業に貢献したのです。
自分は飯が食えて晩酌が出来る程度のお金を残して、残りの私財は全てこの財団に寄付したのです!
元々、障害者(主に知的障害)の就業の実状といえば、役所の運営する授産施設や福祉共同作業所 くらいしかなく、そこで単純作業をして、月給1万円程度というのが相場だったんです。1万円ですよ!日給じゃないですよ!
で、小倉会長は考えた。なぜ、ビジネスとして考えずに「福祉作業」と考えるの?と。
障害者達は決して能力がないわけではなく、機会さえあれば立派に働いて、お金だって儲けられる。
儲ければ働く楽しさが解る。そうすれば自立出来るでしょ。と。
そこでスワンベーカリーというお店を開いて、理想的な就業環境を実現し、世間に見せつけた訳です。
実際、麻布のカフェにはカプチーノの泡でお花が描ける名人もいるそうですし。
今日は横須賀の県立大学前まで行って来たのですが、駅にこのスワンのお店があるんですね。
明日の朝食用に買って来たんですが、旨そうでね…
今夜中に食いきっちゃうかも(笑)