本は好きですが、翻訳物は実はあんまり好きじゃない。
変な直訳してあったり、文脈の流れが妙だったり・・・
当然ながら登場人物はみんなカタカナで、誰が誰やら解らなくなったりもする。
「なんか面白そう!」って、この本を本屋で見かけたのは何ヶ月も前だった・・・
きっと翻訳本だから面白くないし・・・
そのうち忘れるべ?と思って買いませんでしたが、中々忘れることが無く、ついに買って読んでみました。
450ページも有る、文庫本にしては厚い本でつまんなかったらどうしよう?と思いましたが、杞憂でしたな。
これが中々面白くて、出来れば一気読みしたいくらい面白かった。
厚いから、3日掛かったけどほぼ一気読み。
舞台はお手伝いアンドロイドとかが普通に家庭にいる近未来。
主人公の家の庭に、突然現れた古臭い大昔のSF映画に出てきたブリキのロボットのような『タング』
最初は「タング!」と「オーガスト!」としか喋らないタングがAIの力?で、少しずつ言葉を覚えつつ、感情を表してくる。
ロボットなのに「やだ!やだ!やだ!」という事を聞かない。
必要ならちょっとした嘘もつく。
人間の子供のような「タング」
主人公はタングの内部のシリンダーにヒビが有り、そこから液漏れしていることに気付く。
このままではタングはやがて壊れて動かなくなるのでは無いか?
主人公はタングを連れてタングを直せる人を探す旅にでる。
イギリスからサンフランシスコ、ヒューストン、日本、パラオと旅をしながらタングの秘密に少しずつ近づきつつ、タングは成長して行く・・・
まー、なんか、ロボットって言うより迷子の子供と主人公が旅をしながら本当の親子みたいに成っていくという、SFというよりホームドラマですが・・・
とにかくタングが可愛らしい。
今年読んだ本の中では一番面白かったわ~♪