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震災で津波が流れ込んだ石巻店の片付けの手伝いに行って来ました。
オーナー自身も津波に流され、必死に這い上がってビルの三階に避難し、濡れた体で一夜を明かし、翌日も一つの民家に被災者と肩寄せ合って夜を明かし、やっとの思いで自宅に帰りついたそうです。
私がオーナー店に成ったとき、直営店の方たちと直接は関係が無く成りましたので、「一人に成ったんだなー」と寂しく感じている時に、「頑張れよ。」って一番最初に電話をくれたのが石巻店のオーナーでした。
ここの場所でオーナーとなって13年だそうです。
70歳過ぎても、私と同じく一人で「ミシン屋」の看板を守り続けている先輩。
この震災を機に、廃業することも考えたそうですが、「お客さんがいっぱいいるから・・・」ってまた仕事を再開する為に頑張っておられる。
片付けの手伝いぐらい、しないでは居れませんでした。
天井近くまで津波が流れ込んだそうですから、店内の物は殆ど全部廃棄処分です。
本社からの通達の綴りも、契約書の写しも、お客さんの名簿も・・・
みんな捨てるしかない。
水につかっちゃった新品の在庫は本社に返品出来るそうですが、色々と持ってた中古ミシンも部品も殆ど全部廃棄・・・
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仙台の自宅に帰ると気力が萎えてしまうそうですが、店に来ると「頑張らなきゃ!」って思うのだそうだ・・・
やっぱり「美心屋」の先輩なのだ・・・
「海沿いの方に比べたら私はまだましだ・・・また、1からやり直しだな・・・」
そうですね。
気力が有ればいつだってやり直せるし、立ち上がれます。
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店の近くの線路は、まだ電車が走ってませんし、海水に洗われちゃったから、赤く錆びついていましたが、ここだってもうじき輝きを取り戻す・・・
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赤レンジャーも見守ってました。
009も004も仮面ライダーも見守ってました。
がんばろう!日本!
がんばろう!東北!
がんばろう!美心屋!