tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

お稽古の続き

2011-05-21 19:04:30 | 茶の湯
昨日はお薄のお稽古でしたので、今日はお濃茶のことを少しだけ書いて行きたいと思います。
お薄は文字どおり薄茶でごく普通のお抹茶をいいますが、お濃茶はそれなりの手順がありますので頂くのには少しの勉強が必要かと思います。



お濃茶は一碗に煉られたお茶を数名で飲み回します。利休さんが、キリスト教の儀式を取り入れたといわれておりますが、諸説があって定かではありません。

お濃茶にはこんな逸話があります。
豊臣秀吉の時代に、大阪城に諸大名を招いての茶会が開かれと時のこと、煉られたお濃茶が大谷吉継の前に運ばれました。大谷吉継はそのお茶をいただき下座の大名に渡すと、その大名は飲むふりをして次の大名に渡し、その大名も同じ事をして次の・・・。大谷吉継はその頃、多くの人が恐れ嫌った伝染病にかかっており、伝染を嫌った大名達は飲むふりをしていたのです。そして、そのお茶が石田三成に回ってくると、三成は臆する事無くそのお茶を飲み干したそうです。それに感動した大谷吉継は、関が原の合戦では最後まで三成を裏切らなかったという話が伝わっております。

古い話はさておいてお稽古です。



お濃茶を頂くとお拝見に移ります。
客の「お茶入・お茶杓・お仕覆の拝見を」で道具が出されます。

客 お茶入は
主 黄瀬戸肩衝きでございます。
客 お茶杓のお作は
主 耕月老師のお作でございます。
客 ご銘は
主 石清水でございます。
客 お裂地は
主 縞地梅鉢緞子でございます。
客 いずれも大変結構に拝見いたしました。

これでお稽古は終わりになります。
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