少し飛んでしまいましたが、初風炉の茶事の続きを少しだけ書きたいと思います。
前回は懐石の終ったところでまででしたので、炉の茶事と違うところを書いてみます。風炉での茶事は炭手前を懐石の後にいたします。
炭手前が終ると客の所望で香合が拝見に出されます。
出された香合は、片輪車波蒔絵の堂々とした物でした。片輪車波蒔絵は御所車の車輪を使用しない時に川の中にいれ乾燥を防いでいたという風景を意匠化したもので、香合ばかりではなく、手文庫や茶碗などの茶道具の他に着物などにもデザインとして使用されております。
また、田舎では、ひと冬納屋で放置されていた荷車の車輪を川につけてから春の農作業を始めたといわれております。
片輪車波蒔絵に出会うとどうしても「春の水温むころ・・」を連想してしまいます。春の鴨川を思い、遥か里山の小さな川に投げ込むように入れてある荷車の車輪を思い出します。
炭手前が済みますと、お菓子を頂いて仲立ですので、少しだけ足を伸ばす事が出来ます。
銅鑼の音で再びお茶室へと向かいますと、竹一重切に「黄花オドリコ草・雪笹」が迎えてくれました。
前回は懐石の終ったところでまででしたので、炉の茶事と違うところを書いてみます。風炉での茶事は炭手前を懐石の後にいたします。
炭手前が終ると客の所望で香合が拝見に出されます。
出された香合は、片輪車波蒔絵の堂々とした物でした。片輪車波蒔絵は御所車の車輪を使用しない時に川の中にいれ乾燥を防いでいたという風景を意匠化したもので、香合ばかりではなく、手文庫や茶碗などの茶道具の他に着物などにもデザインとして使用されております。
また、田舎では、ひと冬納屋で放置されていた荷車の車輪を川につけてから春の農作業を始めたといわれております。
片輪車波蒔絵に出会うとどうしても「春の水温むころ・・」を連想してしまいます。春の鴨川を思い、遥か里山の小さな川に投げ込むように入れてある荷車の車輪を思い出します。
炭手前が済みますと、お菓子を頂いて仲立ですので、少しだけ足を伸ばす事が出来ます。
銅鑼の音で再びお茶室へと向かいますと、竹一重切に「黄花オドリコ草・雪笹」が迎えてくれました。