ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

201115 新宿御苑 菊花壇展 4/4 肥後菊花壇〜大菊花壇

2020年11月15日 | 植物・園芸など
6.肥後菊花壇
昭和5(1930)年から

肥後・熊本地方の一重咲きの古典菊

武士の修養として発達し、厳格な様式は門外不出だったが
陸軍大演習の際に皇室に献上され、以後つくられるようになった




となりの花弁とは隙間が空く


35品種 仕立てに手がかかる
摘心とまた寄せを繰り返して12輪に仕立てる


宝暦年間(1751~1754)、肥後の名藩主細川重賢が、文化政策の一つとして栽培を奨励
文政 2(1819)年に肥後藩主別当職の秀島七右衛門が養菊指南車」をあらわし独特の栽培法が確立した




この花壇の屋根にも角結び
 
 
7.最後は大菊花壇
明治17(1884)年から

39品種311株


赤の紅葉狩は、大作り花壇にあったのと同じ品種
仕立て方でこんなに違った姿になる


この花壇は左から右へと見ていくので 左から黄・白・赤の順になっている


最前列にあった紅葉狩は枯れてしまったので、
新たに手前右の地中に植えて茎をここまで横に持ってきて
列にそろえた、というのが見えている茎でわかる


綾瀬の月は花首が垂れてきてしまっているけど
水をやれないのでしかたない
でも、今年、他の菊の状態がよいので
菊花壇展としては今日でおしまいだけど
23日まではこのまま展示するのだそうだ
 
バックヤードでは古い品種も保存しながら、
新たに交配して新品種も作っており
1300品種ものなかから、毎年100の新品種がうまれ、
大体3年かけて花の出来をみて、
デビューさせる品種が決まるという
 
インフォメーションセンターの解説展示によると
11月に人工授粉して2月に種取
翌年は4月に種まき、
良好なものを畑に移して育て、
花を見てよいものを選抜して
鉢に植えつけ親木とする
2年目は挿し芽で鉢あげしてよい花を選抜
3年目は花壇と同じように試作
そして、花壇用に本作りへ
 
 
 
菊花壇展が終わると、食べるために持って行ってしまう人がいるのだそうだ
食用と違って薬をいっぱいかけてあるから食べるのは良くないのに
 
でも、ここにある菊はみな食べられる品種
特に赤系は甘みがあって美味しいとのことでした
 
 

茶屋の奥に、菊がいけてありました
 
 
天地人の3本仕立てや、小さな福助作りの
出来栄えを競いあう菊花展や
菊人形が話題になる菊花展とは
一味違う菊花壇展
 
たくさん育ててそのうちのいいのを出店して競い合うのと違い
ここでは、花壇全体、その花壇・建物・取り囲む木々までを
1つの作品として観賞する新宿御苑の菊花壇展
 
「菊花展」ではなく「菊花壇展」という名前の意味がわかったガイドツアーでした
 
園内大変な人出で、ガイドツアーの定員内に入れないかもと心配しましたが
意外にも、参加者は15名ほどで、貴重なお話を聞けて良かったよかった
 
それから、ほんとにお久しぶりにFさんとお話して
人と会うってことは、情報が知識が増えるってことなんだなと
再発見しました
ありがとうございました
 
参考: ガイドツアー解説、菊花壇展パンフレット、インフォメーションセンター解説展示 ほか

201115 新宿御苑 菊花展 3/4 江戸菊花壇〜一文字菊・管物菊花壇

2020年11月15日 | 植物・園芸など
4.江戸菊花壇
明治11(1878)年から
江戸時代に江戸で発達した古典菊
この花壇は左から見ていくので左から黄・白・赤の順で並んでいる
29品種展示している




1輪の中に外側から
管状・スプーン状・平状の花弁が混在しているのが江戸菊の特徴
「つまがかえ」という 
咲いてから様々に変化し、色彩に富む
花の変化を観賞するのが江戸菊
 
花の咲き始めは周辺の舌状花の花弁が垂れ下がり、中心部の筒状花が見える
さらに咲き進むと中心部に近い舌状花の花弁から順次立ち上がり、いろいろに折れ曲がって筒状花を包み込むように抱える
蕾から咲き開くまで10日、
開いて狂いながら10日、
完全に狂って(芸して)10日と、長く楽しめる花
・・・これはすごい、江戸の菊ってすごい
 
 
明治11年に赤坂仮皇居で催された『菊花拝観』の
当時からのもっとも歴史ある花壇
仕立て方をメモしてくるのを忘れました
説明があったかな?
花壇の土の盛り方についても聞いてみたかった・・・
 
 
5.一文字菊、管物菊(くだものぎく)花壇
大正14(1925)年から





右奥から植えていく 品種をかえて黄1本白3本,赤5,黄7,白9,赤9,9,・・・
しかも一文字菊と管物菊を交互に配置している
26品種194株

見ごたえあるなと思った初黄葉
赤系の色もいいなと思うけれど、菊で真っ赤は無い?少ない?のだそうで
白・黄色と並べると沈んだ色に見えてしまうからなのだそうだ


鳥羽絵も管物、管物を糸菊ともいう
 
この向きから見るといろんな品種が見えてしまう

9本7本5本3本と来て最後は昨年と同じ白の管物白妙が1本


みおつくしは一文字菊、御紋章菊ともいう
 

この向きで見ると、品種がそろって見える
同品種が9つ並んでいる様子を見てほしいとのことでした
 
やはり中央にいい花を配置
育てる間は番号で管理し、
デビューが決まると職員さんが名前を付ける
名前の並びも2文字が並ばないようにとかいろいろ考えるそうです
 
ここも、地中に長く茎を埋めて
配置よく高さを揃えてある
後の方は上屋の外から茎をもってきたりもしているとのこと
 
インフォメーションセンターの展示写真で、
花壇の設置の様子を一部うかがうことができました
 
参考: ガイドツアー解説、菊花壇展パンフレット、インフォメーションセンター展示
 
 
以前、実習で菊栽培の基本を学んだとき、
花首の直下まできれいな葉が付いている菊を良しとする・・・
とのことだったのに、葉が欠けたり枯れた食われたり・・・
最後の花1輪の為に蕾3輪残しておくのだけれど
最後でいい花が咲かなかったり
他の腋芽をかいていくのだけれど
ちょっと温室にいけない日が続くと
芽が成長してしまって作業が追い付かなかったり
・・・とにかく大変だった・・・
何ぼも売り物にならんかった・・・
以来、いけばな花材でくる菊を手に取るたび
葉がきれいだ・・・と感心する
今日の菊花壇展の葉は、もちろん素晴らしかった
 
肥後菊花壇へつづく

201115 新宿御苑 菊花壇展 2/4 伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇〜大作り花壇

2020年11月15日 | 植物・園芸など
2.伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊花壇
作り始めは昭和30年(1955)

2つ目は3種の菊を展示した花壇
 

丁子(ちょうじ)菊
花の中心部が盛り上がったアネモネ咲き
仕立て方は中心に1本、周りに6本の「いちろく作り」
地面から生えているように見えて
実は1m近く地中に植えてある
 
黒い支柱は篠竹(シノダケ)
なるべく観賞の邪魔にならないように黒く塗ってある
 

嵯峨菊
京都嵯峨野で発達した菊
細長い花びらがまっすぐ上を向いて咲くのは
上から観賞するため 
2mもの高さに仕立てる
黄葉した葉も観賞する仕立て方もあるとのお話で
この嵯峨菊から伊勢菊が分化したとのことでした
 


伊勢菊
三重県松阪伊勢地方で発達した菊
伊勢撫子、伊勢菖蒲、伊勢菊、伊勢の三珍花という文化がある
枯れてるわけではなく、垂れ下がって咲くのがこの花の特徴
3株から7本を仕立てる「箒作り」で仕立ててある
 
 

ここは、右から左へと進みながら観賞するので
右から順に黄色・白・赤の順になっている
手前の柵は毎年新しい青竹で職員さんの手作り
 
このように花自体が地味な花壇の上屋(うわや)は
屋根を二重にしてあり、
大きい菊の花壇は
屋根が一重なのだそうだ
 
 
ここで、水やりについて質問してみると
鉢で展示してある花壇は2日に1度水やりするが
このように埋めてある花壇には期間中水やりができないのだそうだ
聞いてみないとわからない、面白い
ガイドツアーに参加してよかったよかった・・・
 
 
3.大作り(おおづくり)花壇
明治17(1884)年から



裾野の輝
バックヤードから幅1mほどに束ねまとめて運んできて
この花壇に5人がかりで設置・仕立てに1週間かかる


こんなに大きくても1本の菊 
花の名とともに、花の数も書いてある
裾野の輝は565輪
 
初冬に出てくる芽を1年かけて輪数を増やし、
半円形に整然と仕立てて咲かせる手法が「大作り」
新宿御苑独自の様式で、全国の「千輪作り」の先駆けとなった


全部で5つ展示されている


足元の黒土の整地や、敷き砂利の境目の線にも
気を配っている
解説なさりながらも、ささっと手直し
 

裾野の月 518輪
中心が黄色いが、この品種の突然品種が黄色い「裾野の輝」


裾野の曙 373輪


裾野の輝 535輪
白花の「裾野の月」から生まれたので
上の方に少し白花が出ている


紅葉狩 312輪
この品種は後程また出てくる
 
上屋は組み立て式でバックヤードで保存しており
今年、新調した
 
「菊課」のお仕事は菊花壇展後すぐの
腐葉土作りから始まり1年中専任で行われている
マテバシイを使うと水をやりすぎても失敗のない
水はけのよい粗い腐葉土ができるのだそうだ
 
Fさんによると、西の方からマテバシイの「ナラ枯れ」が
北上しているそうです
ここ、新宿御苑ではどうなんでしょうか
Fさんもガイドツアーに参加していらっしゃったら
ここで、質問できたのに・・・残念
 
帰宅して新宿御苑のHPで、菊花壇展が始まった11月1日のお知らせを見ると
大作り花壇などは、まだ未開花~3分咲き
懸崖作りも1分咲きで他も未開花のところもある
10日目で懸崖、江戸物、大菊花壇が見ごろとなっています、
2週間でこんなに咲き進むのかと驚きました
昨年からは見ごろを迎える日からライトアップも行われています
 
参考: ガイドツアー解説、菊花壇展パンフレット、インフォメーションセンター展示
 
江戸菊へつづく

201115 新宿御苑 菊花壇展 1/4 日本庭園中央入り口〜懸崖作り花壇

2020年11月15日 | 植物・園芸など
 



日本庭園の入り口でガイドツアーの受付
定員20名
「菊課」の職員さんの解説でおよそ1時間
菊花壇展を見てまわりました

入口のトピアリー

近寄って見てみると、3本の菊を台に這わせて仕立ててある

園内にいくつか色の異なるのがありました

日本庭園入口の看板
「立ち入り禁止区域」全部が菊栽培の建物だそうだ
 
帰り際、Fさんと千駄ヶ谷門に向かう途中で
立ち入り禁止区域をのぞき見
全体を網で囲って、畑?にたくさんの菊が咲いている
あるいは鉢が置いてあるのか?
 
年に何回か、立ち入り禁止区域の見学会が催されているとのことで
チャンスがあれば、参加してみたいと話し合いました
 

菊花壇展のパンフレット
7つの花壇と2つの路地花壇が設置されている
今年は、会期がおわったあと23日まで公開延長予定とのことでした


ガイドツアー開始
1つ目の「懸崖造り花壇」まで距離があるから・・・とつくられた「路地花壇」
例年は厚物で飾られるそうだが
今年は雨が少なく、できが思わしくなかったため
洋菊のクッションマムで作ったそうです
 
 
1,懸崖(けんがい)作り花壇
始まりは大正4年1915年

新宿御苑では 一重の菊でつくっていて
野菊が断崖の岩間から垂れ下がって咲いている姿を模している
大・中・小に仕立てて飾る
1本の小菊をこのような大株に仕立てる技法を「懸崖作り」という
台は竹と鉄でつくられ、そこに菊をラフィアで固定している
頂芽は伸ばし、主幹以外を摘心、鉢増ししながら伸ばす
竹かごの中に菊を入れ、舟形に枠を組む
枝を分枝させるため生長点を摘む
上へ伸びる菊の枝数を増やしながら
3~4回の摘心と整形、伏せ込みという作業で仕立てていく
180鉢程作った中から選んでここに展示している
 

黄色い菊の株元に小さな芽吹きが見える
これが来年仕立てる菊の元になる
 
鉢がのっている台は、園内の古木を使用
写真には写っていませんが
四角い鉢は赤坂離宮内で使われていたもので、
宮№がついており、今も使っている
 

菊花壇は菊・上屋(うわや・建物)、そして左右の松やモミジ

手前の岩は富士山から運んできたもの
これら全体が一つの作品としてとらえて見てもらいたいと作られている

なので、こうして、池の手前から、木々の合間から見るのが通というものだそうです
 
建物を上屋とよび、竹で、これも職員さんが作るのだそうです
屋根の上に突き出た結びは「角(つの)結び」という特殊な結び方で
15mものシュロ縄を結んで作る
中に竹の芯が入っている
 
いろいろ面白いお話を伺いながら、
次は伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇へ
 
参考: ガイドツアーのお話、菊花壇展パンフレット、インフォメーションセンター展示

201115 新宿御苑へ

2020年11月15日 | 植物・園芸など
新宿御苑の菊花壇展が今日までということで
決心して新宿御苑へ
人込みを避けて千駄ヶ谷門からむかいました

右の東京体育館から新国立競技場をのぞむ
左手の道路の街路樹イチョウはやや黄葉がはじまり
右手のケヤキは赤くなり始めています

外苑橋から競技場をのぞむ

ナンキンハゼ(南京櫨)
トウダイグサ科 ナンキンハゼ属
Triadica sebifera (L.) Small
中国原産の落葉高木
幹は直立してまとまった樹形になる
街路樹や公園樹として、特に西日本に多い
だから、あんまりおなじみでなかったのかな
ポプラやシラカバに似た特徴のある葉の形
黄色がきれいだなと思った
これが、赤にも紫にもなり、グラデーションが美しいという
参考: 林将之,2004.フィールドガイド22 葉で見分ける樹木,小学館p.108
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
駅から徒歩5分
千駄ヶ谷門から新宿御苑に入る

ツワブキが見ごろ これもキク科
見上げるほどの木々の下
うす暗いなかに明るい黄色が楽しい気持ちにさせてくれる
 
ツワブキ(石蕗)  ツワブキ属
葉に光沢があるので艶蕗(ツヤブキ)が転じたものといわれる
Farfugium japonicum (L.) Kitam. 
ファルフギウム ヤポニクム  
石川県以南の海岸の岩場に自生する常緑多年草
八重咲きもあり、斑入り葉や縁の波立ち、葉面のしわなど園芸品種があり、葉芸という

ツワブキとススキ 秋だな いけばなみたい
いけばなでは・・・まだ扱かったことがないけど・・・
水揚げ: 水切り
出回り: 花は11~4月、葉は周年
古くからいけばなに使われ冬の花の少ない時期に重宝されるが
あまり出回らないので、庭から切って使うか、注文して入手する
・・・と花材事典にありました

参考:監修:勅使河原宏・大場秀章,1999.現代いけばな花材事典.草月出版:p.423

安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007 日本花名鑑④.アボック社:p.169
 


まだカモの姿が見られない中の池を右手に見て通り過ぎ、日本庭園へ向かう
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1時半からの菊花壇展ガイドツアーに約1時間参加
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その後、Fさんにお会いする
一緒に、新宿門脇のインフォメーションセンターの菊花壇展の展示を見に行く
 


宿題・・・ 実はネズミモチのようです
ネズミモチ(鼠黐)
モクセイ科 イボタノキ属
Ligustrum japonicum Thunb.
リグストルム ヤポニクム
なんと、先ほどのツワブキも同じ種小名japonicum でした
自生地は関東地方~沖縄
根元近くから良く枝別れし
樹高2~4mになる
対生(モクセイ科は対生、モチノキ科は互生)
果実は黒く熟す←ネズミの糞
トウネズミモチは葉が大きく葉脈が透けて見える
知っているトウネズミモチよりこれは葉が小さいと思ったので
今度は手に取って透かして見てみよう
葉脈が透けて見えなかったらネズミモチ
庭植・生垣・公園・街路樹
参考: 安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007 日本花名鑑④.アボック社:p.263
 林将之,2004.フィールドガイド22 葉で見分ける樹木,小学館p.128
 


ジュウガツザクラ
バラ科 サクラ属
Cerasus subhirtella (Miq.) Masam. et S.Suzuki 'Autumnalis'
ピンクの小皿のような花が秋空に映える二期咲き性品種
10月から春まで八重咲きの花が咲く
木は小型で家庭の庭にも向く
花弁は幅6~10mmで長さは幅の1.5倍以上
雌しべが1~2本、長く突き出す
萼や萼筒にもサクラの品種の特徴があるので、
次はそこがわかる写真を撮って見よう
参考:  大原隆明,2009,サクラ ハンドブック,文一総合出版:p.78
 


コウテイダリア → 和名はコダチダリア 
キク科 テンジクボタン属
Dahlia imperialis Roezl ex Ortgies 
ダーリア インペリアリス
メキシコ・中米原産
壮大な多年草~亜低木
高さ1~6、6~9m にもなり、頭花は1-130個つく
これは背丈ほどで、隣にはもう少し高い濃い紫色花の株もあった
園芸学部の圃場の赤土用土の山と古い土処理場の間に
毎年高々と咲くコウテイダリアがあって
咲くとその一枝(3m以上はある)をわっさわっさと背負って学部の先輩が歩いていた
翌年許可をもらって脇芽を挿し木して学園祭でポット苗で販売した
お買い求めになったお客様、翌年開花したろうか? 
大きくなりすぎてびっくりされたのではないだろうか?
小石川植物園に10mはあろうかという巨大コウテイダリアが生えていた年があり
三崎にも植えたいと希望されていたけど、どうなったことやら・・・

参考:日本花名鑑④p.125  みんなの趣味の園芸

 

ハクモクレン(白木蓮)
モクレン科 モクレン属
Magnolia denudata Desr.
マグノリア デヌダタ
Fさんがいつも拾いにいらっしゃるという
ハクモクレンの冬芽(毛でおおわれた鱗芽)の皮
春までに何回か脱皮するのだそうだ
綺麗なのを拾ってくださったので
猫の耳に見立てて写真をとりました
 
 

チャノキ 開花中

同じくチャノキ 右2つは外向きだけど
上の2つは下・内を向いて咲いている
Fさんは、この花の様子を見て
誰に向けて咲いているのだろうと思ったのだそうだ
そういわれてみると、もっと目立つように咲けばいいのにと思う
おもしろいことに気が付くなぁと楽しくなる
 
ミツバチ関連のサイトなどをみると、
ハチが花粉や蜜をかなり運んでいるようです
 
花粉管の伸長を観察するのにチャノキの花粉が良いとされていた
入手してやって見たけれど思うように伸びなかった記憶がある
それに、実習で利用するほどたくさん入手できないので
結局、その時はセトクレアセアが成績良かったと報告した
 
皇居二ノ丸から入城して、松の廊下跡をぬけると
たくさんのチャノキが小高く植わっていたな
今頃咲いているのかな
 
チャノキ 
ツバキ科 ツバキ属
Camellia sinensis (L.) Kuntze
カメリア シネンシス
カメリアのヤポニカ日本は椿で、シネンシス中国がチャノキ
茶はチャノキで柿はカキノキ
 
 

シナユリノキ
モクレン科 ユリノキ属
Liriodendron chinense (Hemsl.) Sarg.
リリオデンドロン チネンセ
高さ16m になる(ユリノキより少し小型)
ユリノキより葉は大きく、花は小さいと名札の説明
葉は3深裂し、頂裂片の先は切形
花は緑色で黄色い脈が目立つ

足元の枯葉をみるとほんとに大きい
ユリノキは、ハンテンボク・半纏だけど
シナユリノキは、裾の広がった古代のチャイニーズドレス?
花の頃にもまた来てみたい
参考:日本花名鑑④p.268
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
実はオーストラリアの植物を見たくて
温室目当てでも来たかった新宿御苑
今日はFさんとお会いして入り口まで行ったのですが
人が多くて、温室はやめました
菊課のNさんにお聞きしたところ
たしかに、この頃園芸の分野には
オーストラリアの植物がはやりだして
いくつもの種類が入ってきているけれど
ここ新宿御苑内には温室を含め
あまりオーストラリアの植物は無いとのことでした
 
菊花展については4つに分けて記録しておきます つづく