ねこじゃらし2

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220520 小石川植物園 ③ 冷温室 ズダヤクシュ エーデルワイス ほか

2022年05月20日 | 植物・園芸など
殺風景で、足が遠のいていた冷温室が春の訪れとおもに次々と花が咲いて面白くなってきました。あたる日の長さは季節とともに変わるとして、温室の設定温度も季節で変えるんだろうか。温室というと一定温度と思い込んでいたけど、どうなんだろう。
 

ヤグルマソウ

ヤグルマソウ
Rodgersia podophylla A.Gray
ロドゲルシア ポドフィラ
ユキノシタ科 ヤグルマソウ属
podophyllaは「丈夫な柄がある葉の」5枚見える葉は小葉でたぶんこの丈夫な柄というのは腹用の下に見える柄の事。50cmにもなるという。
 


サワダツ

サワダツ 沢立
Euonymus melananthus Franch. et Sav.
エウオニムス メラナンツス
ニシキギ科 ニシキギ属 
マユミの仲間 また見に来よう、マユミみたいに実ができて割れて種子が出てくるんだろうか
 


ズダヤクシュ 喘息薬種
Tiarella polyphylla D.Don
ティアレラ ポリフィラ
ユキノシタ科 ズダヤクシュ属
北海道・本州・四国・九州の亜高山帯
この属は北米から東アジアに3~7種あり日本にはズダヤクシュ1種が自生する。長野で「ズダ」は「喘息」のこと。薬にはどこを使うんだろう。
日本花名鑑に「スプリング・シンフォニー」という栽培品種が載っていて、鉢植え・ロックガーデンやグランウンドカバーにとある。polyphyllaは「多くの葉がある」
 

ミヤマトベラ
Euchresta japonica Hook.f. ex Maxim.
エウクレスタ ヤポニカ
マメ科 ミヤマトベラ属
マメ科というと鞘の乾果、この黒い実、これが鞘なんだろうか、鞘の中の1個なんだろうか
オオバコみたいな花序のつぶつぶ一つ一つが花?
japonicaは「日本の」
 


モミジカラマツ
モミジカラマツ
Trautvetteria caroliniensis (Walter) Vail var. japonica (Siebold et Zucc.) T.Shimizu
トラウトベテリア カロリニエンシス ヤポニカ
キンポウゲ科 モミジカラマツ属
高山植物 北海道~本種中部以北
caroliniensisは「ノースまたはサウスカロライナ州の」
 


ミヤマオトコヨモギ
ミヤマオトコヨモギ
Artemisia pedunculosa Miq.
アルテミシア ペドゥンクロサ
キク科 ヨモギ属
本州中部
pedunculosaは「多くのまたはとくによく発達した花柄がある」→ モチノキ科のソヨゴ Ilex pedunculosa そういえばソヨゴって花柄が(途中に節があって)長い。赤い実のできる木の中でこの「柄が長い」ってのが見分けのポイントになってる。ミヤマオトコヨモギの場合は「多くの」ってほうかな?
 
 
タカネマツムシソウ
Scabiosa japonica Miq. var. alpina (Takeda) Takeda
スカビオサ ヤポニカ
スイカズラ科 (旧マツムシソウ科) マツムシソウ属
本州・四国
マツムシソウ属は80種あって日本には変異のある1種のみ
alpinaは「高山の」
 
 
ウサギギク 別名: キングルマ金車
Arnica unalaschcensis Less. var. tschonoskyi (Iljin) Kitam. et H.Hara 
アルミカ ウナラケセンシス チョウノスキー
キク科 ウサギギク属
北海道,本州中部以北,千島,アリューシャン
対生する葉をウサギの耳にたとえた。tschonoskyiは「日本の植物収集者の須川長之助への献名」
 
 

セイヨウウスユキソウ
セイヨウウスユキソウ エーデルワイス
Leontopodium nivale (Ten.) Huet ex Hand.-Mazz. subsp. alpinum (Cass.) Gleuter
レオントポディウム ニバレ アルピヌム
キク科 ウスユキソウ属
ヨーロッパ山岳地帯
1cm程の頭花が集まって苞葉までいれて10cm程になる、高さは普通20㎝まで
nivaleは「雪のように白い、雪の近くに生える」、subsp.は「亜種」、alpinumは「高山の、高いしばしば岩だらけの地域の」
 


メノマンネングサ
メノマンネングサ ラベルはSedum japonicum
YListでは Sedum japonicum Siebold ex Miq. subsp. japonicum var. japonicum
セダム ヤポニクム ヤポニクム ヤポニクム
Crassulaceaeベンケイソウ科 マンネンソウ属
おお~! japonicum 「日本の」が種小名・亜種名・変種名と3つもついてる
そしてシーボルトSieboldの名もついてる命名者なんだな
セダム属には280種あるそうで日本にはタイトゴメなど17種が自生する
タイトゴメって三浦の海岸岩場で見たな。散歩する旧芝川沿いでみるツルマンネングサは帰化植物、ほかにメキシコマンネングサも帰化植物。常緑の多肉植物。
 

テガタチドリ
Gymnadenia conopsea (L.) R.Br.
ギムナデニア コノプセア
ラン科 テガタチドリ属
こうしてアップで見ると、距(キョ)がある
 


ムラサキ
Lithospermum murasaki Siebold
リソスペルムム ムラサキ
ムラサキ科 ムラサキ属
「群ら咲き」あるいは根が生薬の紫根であるので根の「紫」からの命名
 

エゾボウフウ
Aegopodium alpestre Ledeb.
アエゴポディウム アルペストレ
セリ科 エゾボウフウ属
alpestreは「亜高山の」
次来るときは咲いているといいな。防風の名が共通するけどハマボウフウはハマボウフウ属で属違い
 

シソバタツナミ
Scutellaria laeteviolacea Koidz.
スクテラリア ラエテビオラセア
シソ科 タツナミソウ属
気が付いたらこの様子なんだけど、このヘラ状の部分は花が終わった後の萼かしら
タツナミって言ったら、波頭のような花の形だろうし
 
 
アポイマンテマ
Silene repens Patrin var. apoiensis H.Hara
シレネ レペンス アポイエンシス
ナデシコ科 マンテマ属
マンテマ属は約700種、日本にはフシグロセンノウ(Lychnis センノウ属とされることもある )など15種が自生し、ムシトリナデシコなど15種が帰化しているという
先日旧芝川でみつけたシロバナマンテマと萼筒の縞模様が似ているなと思う
絶滅危惧種IA(CR)
 


ハクサンカメバヒキオコシ
Isodon umbrosus (Maxim.) H.Hara var. hakusanensis (Kudô) K.Asano
アイソドン ウムブロスス ハクサンエンシス ← 読み方?
シソ科 ヤマハッカ属
日本(長野~滋賀)  umbrosusは「日陰に生える」
 
 

クロバナヒキオコシ
Isodon trichocarpus (Maxim.) Kudô
アイソドン トリコカルプス 
シソ科 ヤマハッカ属
上弁は直立して4裂、大きくてまばらな花序をつける。ということはもっとたくさんの花がばばっとさくのかな? また行ってみよう
trichocarpusは「有毛の果実の」、trichoは「毛があることを意味する接頭語」
 
山登りした気分です
数少ないけど、お花畑を歩いた時の記憶なんかを思い起こします 
いま、冷温室が楽しい

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