自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

切り絵教室の新しい先生

2011-06-26 06:37:18 | 被災地へのアートセラピーによる支援
2週間間が空きましたが、金曜日に福島に行ってきました。



朝6:48の東北新幹線です。


いつもと同じように6:30に開店するCAFEで、サンドイッチとコーヒーを買いこみ車内に乗り込みます。




今回は洋子先生と一緒。



そろそろ仮設への移動が始まります。


八幡屋さんでの活動もどこかでいったんピリオドを打たなければなりません。



様子を確認する事と、切り絵の先生Kさんとの以前からの約束・・・・「飲み会を一度…」を果たしに行くのが目的です。




さて、八幡屋さんに9:00過ぎに到着すると、もう切り絵教室は始まっています。



実はこの2週間の間に、Kさんは色々と忙しく、初回から参加しているKaさんが代理の先生となって指導を始めていました。



初めての切り絵教室は5月8日。


2か月もたたないうちに、Kaさんの上達ぶりは驚くばかりです。




そしてもう一人初回からの参加のAさん。




彼女の繊細さは先生のKさんも太鼓判を押す程です。


K先生のいない教室ですが、実は今は毎日行われているらしい。



「いろいろ助けて下さった方々にお礼を兼ねて暑中見舞いのはがきを・・・」と言って彩色を楽しんでいるYさん。


「仮設住宅に移るので、この切り絵のセットをもって行きたい」と話すSさん。



この八幡屋さんから去って新しい生活を始める人、



夏休みを待って移動する家族、



抽選に当たらずにどうすればよいか困惑している人、



水が出るようになったら広野町に戻って生活を再開しようとしている人、



未だにどうしようかと、迷い続けている人・・・・




切り絵をしている間、皆さんはそんな気の迷いを忘れて一心にカッターを動かし続けています。


切り絵の良さは何だろうと、しばし思考しました。



ボクがたどり着いたポイントは、「識別」と「光」




曖昧模糊とした気分や、整理できない思考を「明確に切り分ける作業」が、この切り絵に取り組むことで出来るのではないでしょうか。



おまけに、初心者でもかなりの「達成感」を味わえます。



もうひとつ。



黒いラシャ紙にした絵を貼り付けてカッターで切りこみを入れていくのですが、最後はこの黒の世界に彩色を施すことで、世界が色鮮やか変貌します。



闇の世界から光の世界にシフトした、かなり強い感覚・・・・そう、解放感を味わえるのです。





気づいてみると、この切り絵教室は大盛況。


「みーんないろいろ聞きに来るから、自分の切り絵がなかなかできなくなった」と、Ka代理先生の笑顔が輝いています。


「部屋にいたってナーンもする事無い。みんな話にこのラウンジに集まって来んだかんね」



Ka代理先生が引き継いでくれたこの教室が、今や町の人たちの交流の場となっています。



しかし、こういう場も、見えない面で準備や片付けなど「場づくり」には欠かせない配慮や気遣いがたくさん必要です。



目立ったことをするのが嫌いなさぶですが、実はこういった一つ一つの場を本当に丁寧に大切に作り上げてきています。



毎回、切り絵用の色紙やラシャ紙、着採用の絵の具、水入れ、そして筆の用意・・・・




本当にきめ細かく準備をしサポートをし続けています。



そしてボクは、気づかないうちにたくさんの人や環境に支えらrているんだというあたり前の事をあらためて、それも強烈に気づかされるのです。




さて、飲み会の様子はまた明日。











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