自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

2010グロース3日目-⑥「闇の中を歩く子どもたち」

2010-08-30 07:04:28 | グロースキャンプ
ナイトハイクの実習は、子どもたちの繊細な部分を刺激します。


森の中を無言で、懐中電灯一本だけをもってグループで歩く。

曇り空や雨模様のときには、森の中では一寸先も見えません。


おまけに、クマがいます。


危険を伴うナイトハイクは、意識の集中がとても大切な実習です。

ですから、初日にはやらないし、二日目でもダメ。
それぞれのグループが意識のうえでも、ひとつになっていることがとても重要です。


セットアップも慎重に行います。

しばしばがナイトハイクの実習に関しての注意事項を伝えている間、子どもたちはとても静かに聞いています。

少しずつ、緊張が高まっていくのを肌で感じる瞬間です。


10分ぐらいかけて話をした後に、各グループごとに、チャレンジするのかどうかを決めていきます。


すぐに決まるグループもあれば、しばらく話し合いが続くグループもあります。

そして、決まった後のグループの様子や子どもたち一人一人の顔つきは、全く変わっています。


夜8時。
まず、音出し隊がクマを追い払うために、大きな音を出したり歌を歌いながら歩きます。


しばらくして、子どもたちの最初のグループが出発です。

最終グループの出発は、もう八時半を回っていました。


ボクは、全チームを送り出してから、たけのチームのサポートに入りました。


先に出発してしまっていたために、ボクは夜の真っ暗な森の道を小走りに進みます。


もし、ボクが子どものときに、こんな体験をさせてくれていたとしたら、どんなに怖かっただろう。どんなにわくわくしただろう。どんなにしっかりとロープを握りしめていただろう・・・・。

でもきっと、また来年やるって言っていたに違いない。


子どもたちは、無言ではあるけれども、一本のロープを通して、自分がグループとしっかりとつながっていることを実感していくのです。


暗闇を歩いていると、普段聞こえない音が聞こえてきます。
普段見ないようなものを一生懸命に見ようとします。
普段は聞こえない、自分の鼓動すら耳にすするのです。

約1時間たっぷりと歩くと、樹齢800年のみずならのご神木。



今年は、このご神木が水を吸い上げる音を子どもたち全員聞くことができました。

子どもたちは無言で歩いた一時間や、このご神木との出会いについて、グループで話し合います。

そんな子どもたちの様子はとても素敵です。

静かなそして子どもたちにとっては大きな冒険の実習です。

きょうはこれでおしまい。




ところでアキトは、と言うと・・・・・


実は、参加をさせてもらえずに一人ヌプカでお留守番。

これはこれでとても大きな冒険です。


なぜならば、この広い高原の中のヌプカのロッジに、たった一人で残っているんですから。


もちろん管理人さん達も誰ひとり残ってはいませんでした。

アキトの一人ナイトルスバンです。

アキトは、一人で大汗をかいて、何枚もTシャツを着替え、必死に熱を下げようとしているのですが、なかなか下がりません。

おまけに、カラダにじんましんが出てきているようです。

明日は病院に連れていかなければ・・・・


明日は高原でたっぷりと過ごします。

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