カレーは、どのチームも本当においしい。
でも、あえて、評価をする。
競争は良くないなんて言う人もいるけれど、いろんな競争があっていい。
グロースでは、じゃんけんも多数決もしないし、競争は全くない。
でも、このカレー作りだけは、あえて審査員に評価をしてもらう。
今回の審査員は、ボク、料理隊長のさだ、ともねぇ、富さん、そして山下のオヤジが来てくれた。
「 いっただっきまーす! 」 の声とともに、カレーを食べ始める。
ボクたち審査員は、ゆっくり食べている暇はない。
全てのチームの味を確かめなければならない。
各審査員2票ずつ。
食事が終わり、採点が集まる。
発表の前に、各チームのカレーの宣伝。
その場で考えて、その場で各チームで表現してもらう。
これがおかしい、面白い、腹を抱えて笑ってしまう。
こういった表現の場があって、こうやって自由に表現できていたら、こいつらの人生は本当に素晴らしいなって思う。
でも、人生ではそんな場所を、誰かに用意してもらうのではなく、自分自身で創り出していかなければならない。
だからこのグロースがある。
だから、グロースはキャンプじゃなくて 「 セミナー 」。
自分で創り出していく力、を養っている。
さて、そんな宣伝が終わって、いよいよ発表。
審査員の票をボクが一つ一つ読み上げていく。
「 わにごりらー! 」
わー、きゃあー、やったぁ
歓声と落胆の声が響く。
「 次、うしかしかぁー 」
おー!ぎゃー、えーっ
歓声が止まない。
さらに、、、、、
ところが、いつまでたってもずっとこの二つのチーム名だけ。
つまり、未確認生物コッシ―のチーム名が出てこない。
内心 「 まずいなぁ 」 と思いながら、事実は変えられない。
審査員4人目の票を読み上げた時には、もう、コッシ―チームから泣き声が聞こえる。
そして、5人目も、、、、、、。
結果、うしかしかと、わにゴリラに全投票が入り、こっしーはゼロ。
そのころには、うしかしかからも、わにごりらからもあんまり歓声が聞こえてこない。
うしかしかのリーダーYKKが、「 コッシ―のチームに、作りかたを教えてもらった 」
「 点数をわけてもいい 」
リートレで 「 与えあう喜び 」 に気づいたリーダーたちは、思いを伝える。
でも、この厳しい現実を受け入れなければならないし、受け入れることさえできれば、間違いなく成長していく。
きちんと受け入れなければ、それを誰かのせいにして被害者になるか、自分が悪いと言って、口先だけのあきらめを味わうことになる。
「 それじゃ、このカレー作りと、宣伝と、そしてこの結果についてチームで話して 」
コッシーチーム以外は、楽しく話してはいるけれど、心底楽しんでいるようには見えない。
泣いているコッシ-チームの事が気になって仕方がないようだ。
ボクも正直言って、困った。
大人が、分かった風なことを言ったところで、それは単なる慰めでしかない。
それに、こういう時に、どうしたらいいのかなんて、ボクにだってわからない。
子どもたちが話している間、ボクはバーベキューハウスの外に出た。
目の前は、夕闇が迫った平野が広がっている。
空には、真っ黒な雲が流れている。
でも、その黒雲が流れた後に、何と満月が顔をのぞかせた。
高原が月の光で満ち溢れた。
感動の瞬間だった。
満月の時期に重なったグロースは今までにも何度もあったけれど、こんなに目の前に満月を拝むことが出来たのは初めてだった。
おまけにだれかが、これは 「 ブルームーン 」 だという。
ひと月に満月が2回ある時の月。
良くは知らないけれど、そのブルームーンと言う名前と、実際に青く光る高原の幻想的な光景に、心打たれてしまった。
そうだ、月に任せよう。
ボクは、すぐにバーベキューハウスに入って、子どもたちに無言で外に出るように伝えた。
笑って話してた子供も、泣いている子どもたちも、皆無言で外に出る。
全員を座らせて、ボクは言った。
「 目の前の月を見てごらん 」
「 月は古くから、ボクたちの心をいやす力があると言われている。
「 どんな結果を今、手にしていようとも、それを自分の事としてきちんと受け止めること。
「 そのことがつらいのなら、月と話をして癒してもらう。うれしいのなら、そのことも月と分かち合う。
「 無言でしばらく月と話をしてください。
静かな時間が過ぎていく。
涙を流し続けている子どももいる。
でも、あえて、評価をする。
競争は良くないなんて言う人もいるけれど、いろんな競争があっていい。
グロースでは、じゃんけんも多数決もしないし、競争は全くない。
でも、このカレー作りだけは、あえて審査員に評価をしてもらう。
今回の審査員は、ボク、料理隊長のさだ、ともねぇ、富さん、そして山下のオヤジが来てくれた。
「 いっただっきまーす! 」 の声とともに、カレーを食べ始める。
ボクたち審査員は、ゆっくり食べている暇はない。
全てのチームの味を確かめなければならない。
各審査員2票ずつ。
食事が終わり、採点が集まる。
発表の前に、各チームのカレーの宣伝。
その場で考えて、その場で各チームで表現してもらう。
これがおかしい、面白い、腹を抱えて笑ってしまう。
こういった表現の場があって、こうやって自由に表現できていたら、こいつらの人生は本当に素晴らしいなって思う。
でも、人生ではそんな場所を、誰かに用意してもらうのではなく、自分自身で創り出していかなければならない。
だからこのグロースがある。
だから、グロースはキャンプじゃなくて 「 セミナー 」。
自分で創り出していく力、を養っている。
さて、そんな宣伝が終わって、いよいよ発表。
審査員の票をボクが一つ一つ読み上げていく。
「 わにごりらー! 」
わー、きゃあー、やったぁ
歓声と落胆の声が響く。
「 次、うしかしかぁー 」
おー!ぎゃー、えーっ
歓声が止まない。
さらに、、、、、
ところが、いつまでたってもずっとこの二つのチーム名だけ。
つまり、未確認生物コッシ―のチーム名が出てこない。
内心 「 まずいなぁ 」 と思いながら、事実は変えられない。
審査員4人目の票を読み上げた時には、もう、コッシ―チームから泣き声が聞こえる。
そして、5人目も、、、、、、。
結果、うしかしかと、わにゴリラに全投票が入り、こっしーはゼロ。
そのころには、うしかしかからも、わにごりらからもあんまり歓声が聞こえてこない。
うしかしかのリーダーYKKが、「 コッシ―のチームに、作りかたを教えてもらった 」
「 点数をわけてもいい 」
リートレで 「 与えあう喜び 」 に気づいたリーダーたちは、思いを伝える。
でも、この厳しい現実を受け入れなければならないし、受け入れることさえできれば、間違いなく成長していく。
きちんと受け入れなければ、それを誰かのせいにして被害者になるか、自分が悪いと言って、口先だけのあきらめを味わうことになる。
「 それじゃ、このカレー作りと、宣伝と、そしてこの結果についてチームで話して 」
コッシーチーム以外は、楽しく話してはいるけれど、心底楽しんでいるようには見えない。
泣いているコッシ-チームの事が気になって仕方がないようだ。
ボクも正直言って、困った。
大人が、分かった風なことを言ったところで、それは単なる慰めでしかない。
それに、こういう時に、どうしたらいいのかなんて、ボクにだってわからない。
子どもたちが話している間、ボクはバーベキューハウスの外に出た。
目の前は、夕闇が迫った平野が広がっている。
空には、真っ黒な雲が流れている。
でも、その黒雲が流れた後に、何と満月が顔をのぞかせた。
高原が月の光で満ち溢れた。
感動の瞬間だった。
満月の時期に重なったグロースは今までにも何度もあったけれど、こんなに目の前に満月を拝むことが出来たのは初めてだった。
おまけにだれかが、これは 「 ブルームーン 」 だという。
ひと月に満月が2回ある時の月。
良くは知らないけれど、そのブルームーンと言う名前と、実際に青く光る高原の幻想的な光景に、心打たれてしまった。
そうだ、月に任せよう。
ボクは、すぐにバーベキューハウスに入って、子どもたちに無言で外に出るように伝えた。
笑って話してた子供も、泣いている子どもたちも、皆無言で外に出る。
全員を座らせて、ボクは言った。
「 目の前の月を見てごらん 」
「 月は古くから、ボクたちの心をいやす力があると言われている。
「 どんな結果を今、手にしていようとも、それを自分の事としてきちんと受け止めること。
「 そのことがつらいのなら、月と話をして癒してもらう。うれしいのなら、そのことも月と分かち合う。
「 無言でしばらく月と話をしてください。
静かな時間が過ぎていく。
涙を流し続けている子どももいる。
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