ホイットニー・ヒューストンが旅立って、もう2年が経った。
特別なファンだったわけじゃないけれども、ボクにとって思い入れの強いアーティスト。
そもそも、子ども未来研究所と言う、ボクたちのNPOのネーミングも、ホイットニーの歌の歌詞から頂いた。
『クレイテスト・ラブ・オブ・オール』と言う名曲がある。
その中に、「子どもたちは私たちの未来」と言う歌詞がある。
この歌詞は、今でもボクの心に響き続けている。
そこには、明るい未来への希望があり、だからこそ、大人の自分の責任を強く感じる。
30校を超える、子どもたちのためのアートセラピー教室は、そんな思いから始まった。
ただ、最近感じることがある。
60歳を超えて今、自分の未来には希望があるのか?と。
個人的には、ワクワクすることがたくさんあるけれども、世の中一般の意識の中では、子どもたちには未来を感じても、高齢者に未来を感じる人は少ないような気もする。
「あーはなりたくない」と言うモデルとして、高齢者をとらえてしまうと、何か切ないような悲しいような気分になってしまう。
實川欣伸さんと言う富士登山家がいる。
もうすでに70歳を超えている。
40歳を過ぎたころに初登頂以来、今では、年に200回以上登頂する。
年に200回と言うと、悪天候もあれば冬の雪もあるから、並大抵のことではない。
驚くことに、一日に2回登頂することもあるという。
いったい何のために???
「何度登っても飽きることがない」のだそうだ。
山に荷物を運び上げる「強力」さんだった、故梶房吉さんの1672回が今までの記録だった。
今年の夏、實川さんはついにその記録を塗り替えた。
三浦雄一郎さんは80歳で3度目のエベレスト登頂を果たした。
限界を決めてしまうのは、自分なんですよね。
高齢者にかかわる、いわゆる介護事業には、若い人たちがたくさんいる。
ボクの母親がいる施設にも。
「元気でね、いい人ばっかりだよ」
めったに人を褒めないし、愚痴ばかりの母親が、珍しくつぶやく。
「いったいなんで生きてるんだろうね」とつぶやきながらも、スタッフの方にはうれしそうな笑顔を見せてくれる。
そう、高齢者に未来を与えるのは、ボクたちの責任。
子どもたちから未来をもらって、お年寄りには、その未来を分かち合っていく。
アートは、意欲の衰えたお年寄りに目の輝きをもたらします。
認知症で不機嫌なお年寄りに、子どものように無邪気な笑顔を運んでくれます。
柔らかくやさしい画材に触れると、目を真ん丸にして驚きます。
小さな声でしか話さなかったお年寄りが、歓声を上げます。
ボクたちの大事な仕事の一つに、お年寄りに未来を与えることのできる仕事があったことが、なんとも誇らしいのです。
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特別なファンだったわけじゃないけれども、ボクにとって思い入れの強いアーティスト。
そもそも、子ども未来研究所と言う、ボクたちのNPOのネーミングも、ホイットニーの歌の歌詞から頂いた。
『クレイテスト・ラブ・オブ・オール』と言う名曲がある。
その中に、「子どもたちは私たちの未来」と言う歌詞がある。
この歌詞は、今でもボクの心に響き続けている。
そこには、明るい未来への希望があり、だからこそ、大人の自分の責任を強く感じる。
30校を超える、子どもたちのためのアートセラピー教室は、そんな思いから始まった。
ただ、最近感じることがある。
60歳を超えて今、自分の未来には希望があるのか?と。
個人的には、ワクワクすることがたくさんあるけれども、世の中一般の意識の中では、子どもたちには未来を感じても、高齢者に未来を感じる人は少ないような気もする。
「あーはなりたくない」と言うモデルとして、高齢者をとらえてしまうと、何か切ないような悲しいような気分になってしまう。
實川欣伸さんと言う富士登山家がいる。
もうすでに70歳を超えている。
40歳を過ぎたころに初登頂以来、今では、年に200回以上登頂する。
年に200回と言うと、悪天候もあれば冬の雪もあるから、並大抵のことではない。
驚くことに、一日に2回登頂することもあるという。
いったい何のために???
「何度登っても飽きることがない」のだそうだ。
山に荷物を運び上げる「強力」さんだった、故梶房吉さんの1672回が今までの記録だった。
今年の夏、實川さんはついにその記録を塗り替えた。
三浦雄一郎さんは80歳で3度目のエベレスト登頂を果たした。
限界を決めてしまうのは、自分なんですよね。
高齢者にかかわる、いわゆる介護事業には、若い人たちがたくさんいる。
ボクの母親がいる施設にも。
「元気でね、いい人ばっかりだよ」
めったに人を褒めないし、愚痴ばかりの母親が、珍しくつぶやく。
「いったいなんで生きてるんだろうね」とつぶやきながらも、スタッフの方にはうれしそうな笑顔を見せてくれる。
そう、高齢者に未来を与えるのは、ボクたちの責任。
子どもたちから未来をもらって、お年寄りには、その未来を分かち合っていく。
アートは、意欲の衰えたお年寄りに目の輝きをもたらします。
認知症で不機嫌なお年寄りに、子どものように無邪気な笑顔を運んでくれます。
柔らかくやさしい画材に触れると、目を真ん丸にして驚きます。
小さな声でしか話さなかったお年寄りが、歓声を上げます。
ボクたちの大事な仕事の一つに、お年寄りに未来を与えることのできる仕事があったことが、なんとも誇らしいのです。
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