胴吹きの桜

最近の目黒川沿いの盛況ぶりは、年々その勢いを増しているように思う。


町に住む人の散歩道が、この時期だけまるでお祭りの縁日のような人出。


川には遊覧船まで、行きかうのですから。


亀の甲橋のあたりで、船からマイクの声が響く。


「さぁ、目を閉じていてくださいよー。まだですよー。まだですよー、、、、、はい、目を開けてぇ」


すると、乗船している人たちの歓声やため息が聞こえてくる。


どうなっちゃってるの？と思うほどに、目黒川は、いつの間にやら観光スポットになってしまったような。


正直戸惑います。


それにしても、見事な桜並木です。


一斉に咲き、一斉に散る。


正確な体内時計が、何百本も植わっている木々に、咲く時期を教えるのですから、なんだかスゴイ。


ボクは、幹から直接咲くいわゆる「胴吹きの桜」が可愛らしくて大好きです。





オフィス前の桜並木の足元には、ツツジだかサツキの植え込みがあるのですが、先日大発見。


植え込みに白い花が咲いている、と思ったら、なんと桜の幹の足元あたりから咲く桜が顔をのぞかせていたのです。


何とも健気。


同じように咲いていても、ちゃんとそれぞれの桜の木は、それぞれの違いをきちんと主張しているのです。





今日は、プレゼンテーションコースの発表会の日。


誰かに見てもらうための表現ではなく、たくさんの人がいる中で、いかに自分らしく表現できるのかを試す一日。


みんな違って、みんないい、を体験する日です。


正直、ぼくはハラハラドキドキなのですが。


行ってまいります。