最近は、なかなか読みたい本を読み進めずにいました。
といっても、新幹線の中では、文庫本を読みあさり涙したり、ファンタジーを読みながら心わくわくしたりは、相変わらずでした。
新幹線内の読書は、最近映画化された『手紙』・・・東野圭吾。
映画は観ていませんでしたが、帯に配役の写真があり、勝手に当てはめながら読んでいると、主人公の苦しみや、葛藤がぐいぐいと伝わってきました。
主人公の兄が、犯した罪によって苦しみ弟。
そしてどんなに逃げ回っても、「自分の兄」という存在は自分の人生からは消えてはいかない。
兄からの手紙を軸につづられるそれぞれの人生が、切なくて切なくて。そして苦しくて。
最後には救いがあるとは思っていましたが・・・
自分の存在、そして自分の影響力、自分の選択と責任・・・・
人生を立ち止まって自分を見つめる時間でした。
ところで、最近読み続けているダイアナ・ウィン・ジョーンズ
今回は『時の町の伝説』
過去、現在、未来という時間軸はクロニクル(年代記)を見ると直線的に流れているかのようですが、古代文明の一部では「軸」ではなく「筒」のような形と考えられていたようです。
始まりは、またその始まりに戻っていくような「永遠」の中に存在するというわけです。
この『時の町の伝説』は、第2次世界大戦が始まるころにロンドンから田舎町に疎開をしてきたヴィヴィアンという少女が巻き込まれる「時の町」にかかわる物語です。
「時の町」はこの「時間筒」の外に存在して、それぞれの時代全体を管理している「町」なのです。
この「時の町」からは特別なコントローラーを使って、どの時代にでもいけるのです。もちろん勝手な行動は、損時代に影響を与え未来さえも変えてしまいます。
ところが、その「町」自体が危機を向かえ、その町の創始者であるフェイバー・ジョンが言い伝えていた終焉を迎えるにあたり、「時の町」の少年二人が巻き起こすタイムファンタジーなのです。
前半はこの町の様子をつかみづらく、意味を読み取ることが困難でしたが、後半にかけて「時の町」という存在理由がわかってくるにつれ、ハラハラドキドキさせられて一気に読み終えてしまいました。
タイムファンタジーというのは、時間を越えて主人公の現実とは別の世界に行き、また帰ってくる形態を持ったファンタジーです。
タイムファンタジーの王道といえば、C.S.ルイスの『ナルニア国物語』
フィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』もすばらしい作品です。
ピアスは『まぼろしの犬』という名作も書いています。
アリソン・アトリーの『時の旅人』は、主人公ぺネロピーが、20世紀と16世紀を行ったり来たりします。
ジョーン・ロビンソンの『思い出のマーニー』も大好きな作品です。
こうやってリストを作ってみると、ナルニアを含めてどの物語の主人公も、疎開先や、病気療養で親戚の家に行って別の時代に入っていくものばかりでした。
少しずつタイムファンタジーを紹介していこうかな。
でも、ホビットもあのままだし。
気が向いたら読んでみてください。
どれもスタンダードと読んでもいい作品ばかりです。
そういえば、ダイアナ・ウィン・ジョーンズはあの、トールキンの弟子だったようです。
といっても、新幹線の中では、文庫本を読みあさり涙したり、ファンタジーを読みながら心わくわくしたりは、相変わらずでした。
新幹線内の読書は、最近映画化された『手紙』・・・東野圭吾。
映画は観ていませんでしたが、帯に配役の写真があり、勝手に当てはめながら読んでいると、主人公の苦しみや、葛藤がぐいぐいと伝わってきました。
主人公の兄が、犯した罪によって苦しみ弟。
そしてどんなに逃げ回っても、「自分の兄」という存在は自分の人生からは消えてはいかない。
兄からの手紙を軸につづられるそれぞれの人生が、切なくて切なくて。そして苦しくて。
最後には救いがあるとは思っていましたが・・・
自分の存在、そして自分の影響力、自分の選択と責任・・・・
人生を立ち止まって自分を見つめる時間でした。
ところで、最近読み続けているダイアナ・ウィン・ジョーンズ
今回は『時の町の伝説』
過去、現在、未来という時間軸はクロニクル(年代記)を見ると直線的に流れているかのようですが、古代文明の一部では「軸」ではなく「筒」のような形と考えられていたようです。
始まりは、またその始まりに戻っていくような「永遠」の中に存在するというわけです。
この『時の町の伝説』は、第2次世界大戦が始まるころにロンドンから田舎町に疎開をしてきたヴィヴィアンという少女が巻き込まれる「時の町」にかかわる物語です。
「時の町」はこの「時間筒」の外に存在して、それぞれの時代全体を管理している「町」なのです。
この「時の町」からは特別なコントローラーを使って、どの時代にでもいけるのです。もちろん勝手な行動は、損時代に影響を与え未来さえも変えてしまいます。
ところが、その「町」自体が危機を向かえ、その町の創始者であるフェイバー・ジョンが言い伝えていた終焉を迎えるにあたり、「時の町」の少年二人が巻き起こすタイムファンタジーなのです。
前半はこの町の様子をつかみづらく、意味を読み取ることが困難でしたが、後半にかけて「時の町」という存在理由がわかってくるにつれ、ハラハラドキドキさせられて一気に読み終えてしまいました。
タイムファンタジーというのは、時間を越えて主人公の現実とは別の世界に行き、また帰ってくる形態を持ったファンタジーです。
タイムファンタジーの王道といえば、C.S.ルイスの『ナルニア国物語』
フィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』もすばらしい作品です。
ピアスは『まぼろしの犬』という名作も書いています。
アリソン・アトリーの『時の旅人』は、主人公ぺネロピーが、20世紀と16世紀を行ったり来たりします。
ジョーン・ロビンソンの『思い出のマーニー』も大好きな作品です。
こうやってリストを作ってみると、ナルニアを含めてどの物語の主人公も、疎開先や、病気療養で親戚の家に行って別の時代に入っていくものばかりでした。
少しずつタイムファンタジーを紹介していこうかな。
でも、ホビットもあのままだし。
気が向いたら読んでみてください。
どれもスタンダードと読んでもいい作品ばかりです。
そういえば、ダイアナ・ウィン・ジョーンズはあの、トールキンの弟子だったようです。