自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

旅の終わり

2014-11-10 07:04:04 | ボクのクラス
二日間の旅が終わりました。


ユングが、「墓の下から足を取られるような」と言った、闇と向き合う旅。


この「シャドウ」と向き合う体験は、誰にとっても苦しく、あまり楽しいものではない。


それでも、自分の内側に閉じ込めてしまった、ネガティブなエネルギーを解放し、ポジティブなエネルギーと統合していく作業は、とてもダイナミックなもの。


不思議なことに、このプロセスを体験することで、日常に変化が起きることがとても多い。


苦手だった人と仲良くなったり、心の距離が遠かった人と親密になったり、向き合いたくない現実に光明がさしてきたり・・・・


でも、自分の闇と向き合うのはいやでも、それでもボクたち人間は、この闇が好きみたい。


ファンタジーや、神話の世界には、闇と向き合う物語が山ほどある。


そして、闇と対決し統合していくストーリーに、ハラハラドキドキ、わくわくするのだ。


河合隼雄先生は、真っ先に『ゲド戦記』を挙げる。


ハイタカ少年が、魔法の学校で修行する。


自分の力におごって、禁断の闇の世界の扉を開けてしまう。


その影からゲドを守るために、魔法学校の学院長が命を奪われ、ゲドはその闇から逃げていく。


しかし、いくら逃げても闇は追いかけてくる。


自分が見ないように見ないように、と、いくら遠ざけてもそれは追いかけてくる。


時にはそっと心に忍び寄ってくる。


逃げ回っていたゲドは、遂に闇と向き合う決意をして、それと闘う。


これは、ファンタジーの世界のお話だけれども、ボクたち自身もいつかは向き合わなければならない闇がある。


そして、それはハードな体験にはなるけれど、その向こう側には必ず光がさしている。


でもね、闇と向き合うのはとても怖いことだし、勇気がいりますけどね。


二日間、受講生にもみなさん、本当によく向き合いました。


今週末は大阪、そして次回はもう、あの、集中3日間ですぞ!



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