自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

寒い日の『イニュニック』

2007-01-09 18:53:53 | 星野道夫
2007年最初のブログです。
いやぁ、寒い。
今日は特に寒い一日でした。

ボクは、週に3日は早朝のジムに通っています。

7:00に開館されるので、それに間に合うようにチャリンコで行くのですが、朝の風が容赦なく冷たい。
身体も凍る・・・・・と思っていましたが、気温は5℃くらいはあったようです。
それでも、真東に向かって目黒川の川沿いを走っていると、思いがけず、きらめく朝日の恩恵を受けることがあります。

光り輝き、それでいて夏の太陽のようにまぶしくもない。しっかりと太陽の有様を自分の目で見つめることができる。
光に向かって風を切っている瞬間は、その寒さも遠ざかっているような気がします。

今、読んでいる本は、星野道夫の『イニュニック』
零下50℃の世界で、氷河の上で一晩過ごす・・・・考えられない世界を体験した星野道夫の世界は、ボクたちに大自然と自分とのつながりを強く感じさせてくれるのです。

皆さんもご存知だと思いますが、星野道夫は学生時代に立ち寄った古本屋で見つけたアラスカの写真集に魅せられ、後半生をアラスカに住み着いて写真を撮りエッセイを書き続けました。

残念なことに1996年にクマに襲われて急逝しました。

ボクとたった1歳しか違わない星野道夫という人間が、同じ時代を生きていた。
そして、彼はわずか44年という時間の中で、ボクの10倍も20倍も生きたように感じてしまう。

大自然の今この瞬間のきらめきを、写真の中にとどめ置くだけでなく、ボクたちの心の中にも映し出してくれるのです。

http://www.michio-hoshino.com/


『イニュニック』の中に、こんな文章が載っています。

「秋になった。心にしみる。極北の紅葉。私たちが何かを決める時、人の言葉ではなく、その時見た空の青さとか、何の関わりもない風景に励まされたり、勇気を与えられることがあるような気がする。僕は結論を出していた。森を買ったのだ。」

ボクは、今朝の太陽を見て、何かを決めるべきだったのかもしれない。

そうだ、ボクには、まだこの世界で過ごす時間が残されている。
決めることも、選ぶこともできる。

都会の中に自然を感じることもできる。

星野道夫のようにはいかないけれども、今この一瞬を心にとどめ置くことはできそうだ。
ボクなりのやり方で・・・・

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2 コメント

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はじめまして (Hiroaki Ushiro)
2007-01-10 23:48:57
はじめまして,私は卯城 博章と申します.
スクールやNPOなど柴崎さんがなさっている活動を拝見して,大変共感し,感激してしまったのでコメントをさせていただきます.
私は現在大学4年生で,4月からセラピストとして活動する為,リフレクソロジーを学んでいるところです.
これから仲間と4人で一緒に活動をしてゆこうと考えていたのですが,私たちがしようとしていたことを柴崎さんがもうすでになさっていたので大変驚きました.
私たちもNPOを立ち上げたり,スクールを作っていこうという話をちょうどしているところでした.
お忙しいかもしれませんが,もしよろしかったら少しだけでもお話を聞かせていただけませんか?
一方的で大変恐縮ですが,heroaki1230@yahoo.co.jp
までメールをいただけると幸いです.
どうか,よろしくお願いいたします.
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Unknown (yoko)
2007-01-10 15:24:57
カナダに来て、毎日自然と共に息をして、

少しずつ、じぶんのことを信じられるようになってきました。

一日一日が宝物です。
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