自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

ヌプカの里

2006-08-08 15:16:40 | グロースキャンプ
森の実習を終えて、いよいよ、ボクたちの拠点「ヌプカの里」へ。
子どもたちは、牧場に囲まれた道をワクワクしてバスに揺られています。

やがて、見慣れたあの「ヌプカの里」・・・



いつも霧が降りていて、ほとんど平野を見おろすことができないのに、今回は見事な快晴。

子どもたちは、早速荷ほどきをして、10分ほど登ったところにある展望スペースに集合。
そこは、16年前に士幌のオヤジたちが蒔いた、マーガレットが見事に咲きほこっています。

オヤジとマーガレット・・・まったく似つかわしくないけれども、オヤジたちの子ども達に対する心は、本当に純粋で、清らかです。

この日はテント。


テント張りも、子どもたちが時間を決めて取り組みます。
1時間10分でやると決めて、今度は55分で張り上げました。

誰が時間を決めた?

じぶーん

誰がテントを張った?

じぶんとみんなー

この結果を作り出したのは誰?

じぶーーん

欲しい結果を作った?

うん

それじゃ、そんな自分を承認しましょう ぱちぱち

いつもこんな形で承認を繰り返します。




持ち込んだお米は飯ごうで炊き、好きなレトルトをお湯で温め、ボランティアが作ってくれたトン汁を楽しみました。

これがまたおいしい!

子どもたちと、お互いのおかずを分け合いながら大自然の中で、時折、野生のウサギやキタキツネの姿に声を上げながら、真っ暗になるまで食事を続けます。

そして、この日のファイナルは

あの森の中で出会った、蕗(フキ)が群生しているすばらしい景色。
グループごとに、その景観をジェスチャーで表現するように指示をしておきました。この実習はHABITAT(ハビタ)といって、大自然の一瞬を、言葉を使わずに動きや身体だけで表現をしていく素敵な実習です。

同じ景色であるはずなのに、グループごとに、それぞれまったく違う表現をしてくれました。
彼らが、表現をした瞬間、高原の空気が一瞬静寂の中に包まれます。

そして、見ているボクたちの心の中に、静かに静かに感動が訪れてくるのです。
思わず目が潤みます。

真っ暗になってしまったとはいえ、大自然を背景に表現を続ける彼らの表情は、
ふざけ半分にやるようなことはなく、みな真剣に取り組んでいます。
彼らが大自然の一部であるような、そんな瞬間が贈り物のようにその場に届くのです。

やがて、静かにその感動は優しい承認の拍手に変わり、口々に


うぉーっ
すっごーい
すてきぃー
かわいいー

と声がかかります。

照れ屋のヨウスケも、いつもおふざけのダイチも、初参加のジンヤも、みんなみんな表現を楽しんでいました。



そして、士幌の夜は、漆黒の闇を運んできて、彼らを眠りにつかせてくれるのです。
士幌の夜は、冷えます。
前日も11℃でした。
今晩も山から吹き降ろす風が冷たくテントを揺らします。
寝袋と毛布にくるまってぐっすり眠る・・・・・・はずでした。

ところが、夜中から風は南風に変わり、突風となり、あわやテントが吹き飛ばされてしまうかもしれない・・・・

子どもたちは・・・・・・


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