自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

闇を歩く~ダイアログ・イン・ザ・ダーク

2011-12-04 06:13:03 | ボクのクラス
集中セッションの二日目。



毎回、この二日目は多くの感動を得ることが多い。


ユングが言う、ペルソナをテーマにした一日。



ボクたちは社会の中で、それにふさわしい自分を形作ります。


素振りだったり、言動だったり、社会と自分をスムースに関連付けるためにそれなりのペルソナをつけるわけです。


でも、そのペルソナはいくつもあって、そんな毎日を生きていくうちに、本当の自分が誰なのかが分からなくなってしまうことがあります。


もちろん、その表現の様子でその人らしさが出てくるのだけれど、当の本人が自分のことが見えなくなってしまうのです。


本来の自分自身を取り戻し、そのペルソナの下に隠れている輝きを体験する一日が、この二日目の体験です。


暗闇の中で、気配を感じながら生きる窮屈さから解放されたときの、その人の笑顔が素敵です。



もう10年位前になると思いますが、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」と言う、『目で見えない展覧会』に行ったことがあります。


あまりの衝撃に、その後開催されるたびに数回足を運んだのを覚えています。



真っ暗で、何も見えない会場を、視覚障がいを持った方に案内されて歩きます。


闇の中を歩いていると、藁の香りがしてきたり、せせらぎが聞こえてきたり…



一時間ほど歩いて、CAFEで一休み。



ワインのサービスがあって、フルートの生演奏があって・・・・



すべてが暗闇の中で行われ、見知らぬ人と5~6人で歩いているのに、知らないうちに打ち解けて話をしたり、手を差し伸べていたり…・



光の世界に戻った時には誰もが安ど感とともに、自然に笑顔で満ち溢れていたのを覚えています。



先日、このダイアログ・イン・ザ・ダークのタイトルのTV番組があったので録画をしておきました。



今では、渋谷に常設会場ができているようです。



価値観が一転します。


視覚認知の研究をしている大学の教授が、「予想もしていなかった体験」と話していました。



アテンドと呼ばれる、案内役の視覚障がいを持った方々がいます。



その中に、数年前にバイクの事故で視力を失ってしまった男性が、そのデビューの日のための特訓をしていました。


ワイングラスに均等にそそぐ、グラスをテーブルまで運ぶ、それも時間をかけずに・・・・



彼は、目が見えていた人なので、「一軍のなかに間違えて入ってしまった草野球選手」と自分を評していました。



見えなくなった時様子を語る彼の言葉が印象的でした。



「真っ暗で、前に何もないことがわかっていても、一歩も踏み出せなかった。


でも、闇の向こうに、何かがあるとわかるから、一歩を踏み出せる」と・・・。



さて、今日は集中の最終日。


自分の未来に希望を持つ・・・・そんなビジョンの一日を体験してきます。



きょうは晴れそうだ!!


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