日帰りの大阪。
8時の新幹線に乗ろうと品川へ着いた時に気が付いた。
ケイタイを忘れた。
一瞬財布を忘れた時のような「ヤバイ!」と言う感覚がありながらも、ケイタイがなくてもなんとかなることに気づいて落ち着きを取り戻した。
でも、なんだか変な気分でした。
もしかすると、まる一日ケイタイのない生活ってものすごく久しぶりかもしれない。
もはや、ケイタイのない生活が、ありえなくなってしまっているのか…・
なんだか、ケイタイに自分を操られているような気がしてしまう。
むかし、もう30年も前の事だけど、朝起きてたばこの買い置きがなくて、外はザーザー振りの雨で、仕方なしに灰皿からしけもくを拾って火をつけた時、
(なんで、こんなタバコごときに、自分がコントロールされなくちゃいけないんだ)って思って、タバコをやめた時と似ている。
シラナイ間に、何かに依存している自分がいるってことに気がついた瞬間だったような気がする。
さすがに、今ケイタイをやめるってわけにはいかないのだけれど。
なんとなくもやっとした気分で、新幹線内でいろんな仕事をこなしていると名古屋を過ぎたあたりで
「あの、アートセラピーっていう文字を見たもんで、少しお話してもいいですか?」
通路を挟んだ隣の男性から話しかけられた。
見ると技術系の仕事なのか、彼は作業着を着ている40台と思わしき男性。
ボクが開いている書類を目にしたらしい。
「ヒカリエで、オーストラリアの障害しゃたちのアートが展示されていて、それを見に行ったんですね。そしたら、ホロコーストで苦しいんだ人の絵を見ていて、辛くなって、あーもったいないなあぁーって思って・・・・・」
7月に開催されたメルボルン大学のダックスセンターの所蔵品が展示された時の話。
ボクも見に行きましたので、話が進む。
「表現する事で、何かしら癒されているかもしれませんね」と、伝えると、
「あっ、ぼく二、三ヵ月前からクラシックバレェを習い始めて・・・・」
(ん?クラシックバレェ?)
「人と比較しちゃいけないって先生に言われて、下手だけど一生懸命やっているんです」
「はぁ」
「最初は、ほかの人たちの動きを見ながらやろうとしちゃうんですけど、先生にそういわれて自分なりにやっています」
何とも答えようのない会話になってしまった。
「ほかの教室にも何か所か行ってみたんですけど、やっぱり今の先生がイイってことになって・・・・」
作業着を着た中年のおっさんが、いったい人生に何が起きてクラシックバレェをやり始めたのか、ものすごく興味がわいたのだけれど、この話題を広げるのも苦しくなるほどに、彼の話が止まらない。
結局新大阪まで話しを聞かされっぱなし。
まわりの乗客がダンボになっているのを感じながらの約一時間。
でも、なかなかしないですよね、隣の人と話を始めるって。
帰りの新幹線の隣の席の女性は、ずっとPCに何やら書き込んでいる。
気づくと両手をキーボードに置いたまま爆睡。
目が覚め得るとパチパチとまた書き込む。
新横浜に着くころに通り過ぎようとする売店のお姉さんを呼び止めて
「お菓子か何かありますか?」
ポテトチップスを買い込んで、それはそれは猛烈な勢いで食べ始める。
それも両手で!
むさぼり食う、っていう表現がぴったりなほどに。
見てはいけないと思いながら、つい見てしまう。
横目でみながら「唖然」としてしまった。
なんだか、ケイタイを忘れた日に、面白い人に出会う。
ちょっと忘れられない一日になったのでした。
8時の新幹線に乗ろうと品川へ着いた時に気が付いた。
ケイタイを忘れた。
一瞬財布を忘れた時のような「ヤバイ!」と言う感覚がありながらも、ケイタイがなくてもなんとかなることに気づいて落ち着きを取り戻した。
でも、なんだか変な気分でした。
もしかすると、まる一日ケイタイのない生活ってものすごく久しぶりかもしれない。
もはや、ケイタイのない生活が、ありえなくなってしまっているのか…・
なんだか、ケイタイに自分を操られているような気がしてしまう。
むかし、もう30年も前の事だけど、朝起きてたばこの買い置きがなくて、外はザーザー振りの雨で、仕方なしに灰皿からしけもくを拾って火をつけた時、
(なんで、こんなタバコごときに、自分がコントロールされなくちゃいけないんだ)って思って、タバコをやめた時と似ている。
シラナイ間に、何かに依存している自分がいるってことに気がついた瞬間だったような気がする。
さすがに、今ケイタイをやめるってわけにはいかないのだけれど。
なんとなくもやっとした気分で、新幹線内でいろんな仕事をこなしていると名古屋を過ぎたあたりで
「あの、アートセラピーっていう文字を見たもんで、少しお話してもいいですか?」
通路を挟んだ隣の男性から話しかけられた。
見ると技術系の仕事なのか、彼は作業着を着ている40台と思わしき男性。
ボクが開いている書類を目にしたらしい。
「ヒカリエで、オーストラリアの障害しゃたちのアートが展示されていて、それを見に行ったんですね。そしたら、ホロコーストで苦しいんだ人の絵を見ていて、辛くなって、あーもったいないなあぁーって思って・・・・・」
7月に開催されたメルボルン大学のダックスセンターの所蔵品が展示された時の話。
ボクも見に行きましたので、話が進む。
「表現する事で、何かしら癒されているかもしれませんね」と、伝えると、
「あっ、ぼく二、三ヵ月前からクラシックバレェを習い始めて・・・・」
(ん?クラシックバレェ?)
「人と比較しちゃいけないって先生に言われて、下手だけど一生懸命やっているんです」
「はぁ」
「最初は、ほかの人たちの動きを見ながらやろうとしちゃうんですけど、先生にそういわれて自分なりにやっています」
何とも答えようのない会話になってしまった。
「ほかの教室にも何か所か行ってみたんですけど、やっぱり今の先生がイイってことになって・・・・」
作業着を着た中年のおっさんが、いったい人生に何が起きてクラシックバレェをやり始めたのか、ものすごく興味がわいたのだけれど、この話題を広げるのも苦しくなるほどに、彼の話が止まらない。
結局新大阪まで話しを聞かされっぱなし。
まわりの乗客がダンボになっているのを感じながらの約一時間。
でも、なかなかしないですよね、隣の人と話を始めるって。
帰りの新幹線の隣の席の女性は、ずっとPCに何やら書き込んでいる。
気づくと両手をキーボードに置いたまま爆睡。
目が覚め得るとパチパチとまた書き込む。
新横浜に着くころに通り過ぎようとする売店のお姉さんを呼び止めて
「お菓子か何かありますか?」
ポテトチップスを買い込んで、それはそれは猛烈な勢いで食べ始める。
それも両手で!
むさぼり食う、っていう表現がぴったりなほどに。
見てはいけないと思いながら、つい見てしまう。
横目でみながら「唖然」としてしまった。
なんだか、ケイタイを忘れた日に、面白い人に出会う。
ちょっと忘れられない一日になったのでした。
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