自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

八重 咲きましたよ

2015-04-11 07:54:21 | ひとり言
目黒川沿いの桜並木も、すっかり葉桜になり、若々しい緑が映えています。


そうなると、五反田寄りの目黒川沿いの八重桜が満開に。


八重桜が咲くと思いだすのが、父親。


人生がどうにもならなくなって、父親の会社に拾ってもらって仕事をしていたころ。


父親が出かける際の運転手になって、出かけることが多かった。


南青山にある会社から、青山墓地方面に車を走らせると、墓地の交差点に見事な八重桜の木がある。


これが見事に咲く。


墓地の道路を埋め尽くす、ソメイヨシノが終わるころに、あの強烈なピンクがひときわ目を引くのです。


「八重はまだ?」


しわがれ声のオヤジさんの声が、今でもはっきりと耳に残っている。


「寄ってみますか」


うんともすんとも言わない時は、「YES」のサイン。


墓地下から坂を上がっていくと、目の前に現れる見事な八重桜。


「あー」


ため息のような声が、その感動を教えてくれる。


数少ない、ボクの中のオヤジさんとの思い出。


「八重、咲きましたよ、今年も見事です、オヤジさん」






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