自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

『重力ピエロ』と『パコと魔法の絵本』

2008-09-28 15:11:50 | 映画
ファンタジーに魅せられて、もうずいぶん沢山の本を読みました。

青年期にほとんど読まなかった分、それを取り戻すかのように、読んでいます。

自宅にポンっと放り投げてあった本が、『重力ピエロ』

ファンタジーではありませんが、つい読みふけってしまいました。



何気なく読み、心がぐっと動いた本でした。

ボクは、出生が「フツーデハナイ」ために、家族構成の複雑なものはつい感情を移入してしまいます。

登場する二人の兄弟。

生まれ持った宿命は、本人にはどうしようもないこと。
でも、その宿命を背負って生きていかなければならない。

その宿命に向き合うか、それとも見ないように生きるか。

ボクとは全く違う状況ではあるけれども、その宿命に向き合わなければならない立場に変わりはありません。

ストーリーは十分に楽しめたけれども、心の中になんだか少し重たいものが残りました。

そんなときに、何人もの人にある映画を勧めらました。

パコと魔法の絵本

テレビの宣伝でガンガンやっていたので知ってはいたけれども、アニメ仕立ての映画は苦手です。
アニメや、映像の合成モノは、あんまり得意じゃないんですけれども、勧められるままに・・・

「ゲロゲーロ、ゲロゲーロ、ボクはカエルのわがまま王子・・・」

こんな始まりの絵本を中心に織りなすコメディタッチの映画。

本当に楽しかったです。

そして・・・・泣きました。
号泣。
一番後ろの座席でよかったです。
まいったなぁ、こんなアニメと実写の合成モノで泣かされるとは思いもしなかった。

ある病院の医師やナース、そしてユニークな患者たちの織りなす人間模様。


「小さいころから泣いたことなんかなかった」といういじわるじじぃのオオヌキ。

「だから、どうやったら涙が止まるのかがわからない、おい!やぶ医者!教えてくれぃ、どうやったら涙が止まるのか!」

「それは簡単なことですよ。」

「思い切り泣くことです。そうすれば自然に涙は止まりますから」

号泣するオオヌキと一緒に、ボクの目にも涙があふれ、ぼろぼろと泣いてしまいました。

「セラピーだぁ」
ボクは、涙を拭きながら心の中で呟いておりました。

劇場で上演されていたお芝居を、この監督さんが映画化したのだそうです。

映画しか知らないぼくは、この映像を、どうやって劇場で上演していたのかわからないほどにダイナミックでスピーディで迫力満点なものでした。

映画もいいですよね。

まだ観ていない人。

ぜひ行ってみてはどうでしょう。

タオルを持って・・・

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
舞台のDVD? (しばしば)
2008-10-03 14:18:53
そんなのがあるんですね。
TSUTAYAにもあるんでしょうか?
探してみることにします。

オオヌキの涙は、誰の心にも響くようですね。

日本変えちゃいましょう!
返信する
はい!わたしも。 (nanae*)
2008-10-01 21:02:34
泣いちゃいました*

私は原作の舞台、
「ガマ王子vsザリガニ魔人(2004)」みにいきました(^^)

舞台は映画のポップな感じに比べると、
静かで、アツい感じです。
いっぱい泣いちゃいました。
もちろん映画も。

パコを想うオオヌキのココロは愛で満ち溢れてますね。

舞台のDVDも出てイマス。
こっちもみんなにみてほしいです
日本変わっちゃいます。
返信する
そうでしたか! (しばしば)
2008-09-30 17:49:46
yokoさんも、あのシーンですか。

泣くことって、学校で教えてもらえないですからね。
泣くことだけじゃなくて、怒ることも、悲しむことも。
ボクたちは、もっと「人間」であることを小さいうちに学ぶ必要があるよね。

ほっぺたに触るところも、いとおしさにあふれていましたね。
まるで、今まで愛することで味わうあったかい気持ちを、味わったことがなかったように。

オオヌキのように、日本中のオヤジを泣かせてあげたいな。
日本が変わりそう。

気持ちのいい映画でした。
返信する
わたしも (yoko)
2008-09-30 00:20:16
そのオオヌキのシーンで、号泣してしまった一人です。
^^;

久しぶりに止まらない涙に驚きました。
カラダが反応してるって、よくわかりました。

まるでホリスの時に味わったものが、またくりかえしやってきたかんじ。

そして、オオヌキが何度も何度もパコのほっぺたを触るところもだいすきです。

オオヌキに何を投影したのかな・・☆
返信する

コメントを投稿