自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

集めたい心理 『キュッパのはくぶつかん』

2013-06-19 06:28:54 | 絵本
何、集めてますか?


ボクが子どものころは、マッチのラベル集めが流行ってました。


古いですよね。


マ―ブルチョコレートの丸い筒の箱に入っていた、鉄腕アトムシールも大事なものだった。


昆虫集めに没頭している友達もいたけど、ボクはあんまり生き物には興味がなかったように思う。


この「集めたい心理」は、女性性心理、アニマの性質。


アニマは、関係性を生みだしていく。


アニマの質が強いと、「執着」や「手放せない」気持ちが強くなるのです。


アニマは女性だけのものではなくて、男性の内にも存在します。


男性の内にあるアニマの質を、力や行動の源であるアニムスの質が実行に移すと、いわゆるこだわりのあるコレクターのような存在になるのです。


このアニマとアニムスのバランスが取れていく事が、人生をより豊かにすると、ユング心理学では考えられています。


次回のボクのクラスでは、この「アニマとアニムス」の勉強です。


すごい絵本を見つけました。


これは、夢中になってしまいます。



『キュッパのはくぶつかん』 オーシル・カンスタ・ヨンセン





ノルウェイの作家です。


国土の7~8割が緑に覆われ、平地の少ない国です。


表紙を開けた途端に、広がる何百と言う・・・・ガラクタ・・・・いや宝物のイラスト。


サブタイトルに「キュッパ いろいろなものを あつめるのが だいすきな まるたの おとこのこ」と書いてあります。


そう、キュッパは丸太の子なんです。


森の散歩が好きで、オモシロいものを集めるのが大好きです。


そして、家に帰ると、その拾い集めてきたものを全部床に広げるのです。





そして、すべてを分類し(このあたりが男の子の質<アニムス>の力ですね)、ラべリングして棚にしまいます。


ところが、もう集めすぎて整理することができません。


物知りなおばあちゃんに相談すると「はくぶつかんをつくってみたら?」と言われます。


意気揚々と博物館を作って、キュッパはみんなに見に来てもらいます。


・・・・が、毎日たくさん来館者があり、説明をするばかりの毎日に飽きてしまいます。


「はくぶつかんを つくるのは おもしろいけど あんないするのは すっごく つかれるんだもん」


と言って、博物館をやめてしまいます。


またまたおばあちゃんのアイディアで、全部を写真に収めて整理することに。


そしてまたキュッパは、散歩しながらたくさんのものを集めはじめるのです。


それだけじゃなくて、今度は集めたものを組み合わせてアートを始めちゃう。


「こんどは びじゅつかんを つくることになりそうだ」


といいながら、眠りにつくのです。



何と言っても絵が細かい。


細かいと言っても、ヒロヤマガタのようなアートではなく、ざっくりと、でも手を抜かずにひとつひとつ丁寧に、そして何よりもきっと根気よく描かれている。


きっと、子どもたちは、一ページにものすごく時間をかけて読みそうだ。


モノを集める魅力は、その形を変えて生涯続くみたいです。


あらためて、今、何を集めてますか?


うーん、ボクは絵本と児童文学かあなぁ・・・。


あー、できれば、たくさん生徒が集まってくれたらうれしい・・・






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