子どものための小説や、ファンタジーを読んでいて強く感じることがある。
自分の純粋な気持ちをストレートに伝えてもいいんだ、と言うこと。
穢れのない、きれいな心が物語の中にちりばめられているのです。
日常では、とても恥ずかしくて言えないような言葉も、登場人物たちがすらすらと言ってくれます。
そんなところも好きなんだろうな。
サッカレイと言う作家は、比較的裕福な幼児期を過ごしたようですが、精神に異常をきたした奥さんや娘さんの死など、苦労もたくさんあったようです。
「けれども、私は悲しみません。人を愛するということは、この地上の美しいもののなかでも、いちばんりっぱなものです。」
こんな言葉も、さらっと言えるなんて素敵です。
『バラとゆびわ』 サッカレイ
あとがきによると、このサッカレイと言う作家はディケンズと同じ時代の人で、佳き競争相手だったらしい。
『クリスマスキャロル』を書いたのを見て、サッカレイもクリスマスのお話である、この『バラとゆびわ』を書いたのだそうです。
「黒い杖」と呼ばれた魔法使いが、隣り合った国にそれぞれ生まれた子どもに、バラとゆびわを与えるところから始まります。
魔法に飽きてしまったこの女魔法使いは、「お前には不幸しかあげられないのだよ」とつぶやくのですが、この「不幸」の意味がやがて明らかになっていく。
ギグリオとロサルバと言う主人公の二人が、成長し幸福になっていく。
お決まりの展開と言えばそうなのですが、時折現れる黒杖がギグリオに道を示してくれるのです。
ボクたちの人生に、黒杖は存在しないのだけれども、心静かに耳を澄ませば、サインはいくらでも存在します。
人との出会いの中にも、もちろん物語の中にも。
100年も前の作品が、今を生きるボクの心を豊かにしてくれる。
一冊の本が、数日の間、ボクの黒い杖になってくれるのです。
自分の純粋な気持ちをストレートに伝えてもいいんだ、と言うこと。
穢れのない、きれいな心が物語の中にちりばめられているのです。
日常では、とても恥ずかしくて言えないような言葉も、登場人物たちがすらすらと言ってくれます。
そんなところも好きなんだろうな。
サッカレイと言う作家は、比較的裕福な幼児期を過ごしたようですが、精神に異常をきたした奥さんや娘さんの死など、苦労もたくさんあったようです。
「けれども、私は悲しみません。人を愛するということは、この地上の美しいもののなかでも、いちばんりっぱなものです。」
こんな言葉も、さらっと言えるなんて素敵です。
『バラとゆびわ』 サッカレイ
あとがきによると、このサッカレイと言う作家はディケンズと同じ時代の人で、佳き競争相手だったらしい。
『クリスマスキャロル』を書いたのを見て、サッカレイもクリスマスのお話である、この『バラとゆびわ』を書いたのだそうです。
「黒い杖」と呼ばれた魔法使いが、隣り合った国にそれぞれ生まれた子どもに、バラとゆびわを与えるところから始まります。
魔法に飽きてしまったこの女魔法使いは、「お前には不幸しかあげられないのだよ」とつぶやくのですが、この「不幸」の意味がやがて明らかになっていく。
ギグリオとロサルバと言う主人公の二人が、成長し幸福になっていく。
お決まりの展開と言えばそうなのですが、時折現れる黒杖がギグリオに道を示してくれるのです。
ボクたちの人生に、黒杖は存在しないのだけれども、心静かに耳を澄ませば、サインはいくらでも存在します。
人との出会いの中にも、もちろん物語の中にも。
100年も前の作品が、今を生きるボクの心を豊かにしてくれる。
一冊の本が、数日の間、ボクの黒い杖になってくれるのです。
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