自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

『木のうた』 イエラ・マリ

2007-04-22 12:22:27 | 絵本
4月のクラスが始まりました。
アートセラピストの養成を始めてから、今年が10周年です。

よくやってきました。

アートセラピーと言う言葉自体が、よく知られていない中で、1期生は、ボクの以前やっていたセミナーの受講生たちがほとんどでした。

2期生の募集で生まれて初めて「広告宣伝」をやって、「ボクの知らない人たち」が集まり始めました。

そしていまや18期生。

この10年でアートセラピーの環境はずいぶんと変わりました。

インターネットの普及もそれに拍車をかけたのでしょうが、当初は、「アートセラピー」で検索しても、ほとんどヒットしませんでした。

今は・・・・どうぞご自分で確認なさってみてください。

子ども達のためのアートセラピースクールや、高齢者向けの施設でのアートセラピーセッションなど、卒業したセラピストたちの活動は目をみはるものがあります。

そして、クエストにたまぁに訪ねてくれる瞬間が、とてもうれしく、たまらないのです。

ボクたちのクラスは半年で終わります。同じプログラムを毎回提供しているのですが、毎回「何か」が違います。

時流、経済状況、世の中の動静、参加者の年齢・・・・

それでも変わらないものがあります。

誰もが皆、「自分を役立てたい」と言う純粋な想いです。

これだけは世界中の誰の心の中にも在る、人間としての普遍的な「想い」なのかもしれませんね。


『木のうた』イエラ・マリ

まったく文字のない、絵本です。

イタリアのグラフィックアートの作家です。


一本の大木。
その大木を、見開きのまったく同じ位置に登場させています。

でも、ページをめくるたびに、ほんの少しずつ、季節が変化していきます。

初雪の後の大木から始まります。

枯れ枝には空のままの鳥の巣が見えています。



雪深くなり、大木のそばの地中にはリスが冬眠しいています。

やがて、春が来たことを、枝に見える若葉や地上に顔を出したリスが教えてくれます。



鳥たちが帰ってきます。
巣づくりが始まり、大木には葉が茂り始めます。



枝も見えなくなるほどの大木には、やがて花が咲きます。

紅葉が秋を知らせます。

鳥たちは旅立ち、リスは地中に木の実を蓄え始めます。



こうやって、自然はめぐっていくんですね。

毎年同じだけれども、何かが違う。

そして何かが違うんだけれども、変わらない大切なものがある。

皆さんの春は、どんな始まりでしたか?

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