自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

ボクが話します。「女性の自己実現」について

2015-09-26 07:33:41 | 自己実現
自己実現と言う言葉が、独り歩きし始めてから、すでに30年近く経過している。


ボクのクラスで、


「 自己実現と言う言葉を聞いたことがありますか? 」


と聞くと、ほぼ100%の人が手を挙げる。


続けて 「 どんな意味としてとらえていますか? 」 と聞くと


「 なりたい自分になる 」


「 自分の夢を実現する生き方 」


「 何かを成し遂げること 」


と言った、ニュアンスの答えが返ってきます。


こういった答えは、アメリカの心理学者であるマズローが示した 「 欲求の5段階 」 に基づく考えもの。


日本では、この考え方がよく受け入れられて、最近は、さらにその基になったと思われる、アドラー心理学も人気。


自分を高めていき、豊かな人生を目指す。


なんだか、自分にもできそうな気がする。


ボクの知っている限り、こういったセミナーや講演会は、満員御礼。


考え方も、そのプロセスも、本当に魅力的で共感するものばかり。


ところが、その 「 自己実現 」 を成し遂げた人たちがどれほどこの世の中にいるのか?というと、30年間相変わらずそういったセミナーが人気を集めていることに、その答えのひとつがあるような気がする。


「 知ること 」 と、それを 「 生きること 」 に、大きなかい離があり、なかなか知っている通りには生きることができないという壁にぶつかってしまう。


もちろん、そういった壁にぶち当たった時の考え方もで学べるのだけれど、またその壁は繰り返し現れてしまう。


一方で、深層心理学のユング博士も、「 自己実現 」 について伝えている。


クエストでは、このユング心理学を学ぶのだけれども、その意味合いはアドラーやマズローのそれとは少し違う。


外へ外へ目指していくイメージの自己実現ではなく、内へ内へと目指す、「 内的探求 」 の意味あい。


そもそも、自分実現ではなく、なぜ自己実現と言う言葉を使うのでしょう。


自分と、自己、どう違うかなんて、普段はあまり考えない。


自己表現、自己研さん、自己愛、自己暗示、自己満足、自己顕示、などなど。


どうして、自分と言う言葉を使わないのだろうか。


考えたことありますか?


つまり、自分と、自己では、意味が違うわけなのです。


通常自分を意味するのは、自我と呼ばれる意識。


ユングは、自己 (セルフ) は存在そのものの中心にあって、分離してしまった自我が、もう一度自己に戻っていくプロセスを、「 個性化 」 と呼んだ。


言ってみれば、それは切り離されてしまった自我が、自己に帰っていく旅のようなもので、ユングはそれを個性化と呼んだ。


思い切り乱暴に言うと、「 自分らしさを取り戻す 」 っていうことでしょうか。


本来持っている機能が何かのきっかけで抑制されている。


そこで、「 本当の自分 」 に近づいていく、それが 「 自己実現 」。


この個性化を促すことが、「 教育分析 」。


最近は、特に女性がこの問題に直面している。


社会に出て、女性としてではなく人材としてその能力を問われる。


アドラー式に自分を高めようとすることで、うまく機能できないまま男性社会の中で傷ついてしまう。


女性の社会的自立のまえに、自分と言う存在を今一度取り戻すプロセスが求められているのです。


月明けの3日に、心理実習付きの簡単な講演会をします。


10月からスタートするボクのクラスの説明会です。


「 自分 」 に興味のある方はぜひいらしてください。


お待ちしています。


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