日産自動車株式会社は子どもやペットの「車内放置」による事故を未然に防ぐために、
「 #熱駐症 (ねっちゅうしょう)ゼロプロジェクト」を発足しまた。
これは、夏季の車内放置事故防止を啓発しようと言うものです。
確かに、時々ニュースで小さな子どもさんを車内においたまま買い物などに出掛けて亡くなるというのを聞きますよね。
それ以外にも、ユーザーからすると想定外の事が夏の車内ではおこってしまうことがありますね。
やることは、
①注意喚起のムービー*を公開。
動画URL: https://youtu.be/ov2tPNCCqaI
②今後継続的に情報発信する。
・「カーウイングス (CARWINGS)」のシステムを活用し、真夏日の予報が出るエリア(県単位)に在住の方の車両のナビ画面に警告表示を配信。
・日産公式「ツイッター」で、上記動画で紹介した熱で破壊されるアイテムを個別に解説したり、暑くなった車内を早く冷却する方法を紹介。また、ユーザーからの体験も募集し、特設サイトに掲載する予定です。
日産公式ツイッタ―: https://twitter.com/NissanJP
というものです。
日本自動車連盟(JAF)が2012年に実施した検証テストによれば、
気温35℃の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、わずか15分で
「人体にとって危険なレベル」になるとされています。
こういう日産自動車の取り組みは、出来ることからやろうという考え方で良いことだと思います。
根本的に、炎天下に駐車した車内の事故を防ぐには、様々な部門や人々と協力していかないと、
カーメーカーだけでは出来きません。
なのに、「 #熱駐症 (ねっちゅうしょう)ゼロプロジェクト」と日産自動車だけで
簡単に言ってしまうことは、まぁアピールしたいのはわかりますが、言い過ぎかもですね。
「ゼロにする」には、原因の本質をついてそれを対策しなくてはなりません。
しかし、何回も言いますが何もしないよりは、自分で出来ることから始めるのは良いことだと思います。
それで、炎天下に駐車した車内の事故を防ぐためには、
ユーザーに対してどういうとこを注意したら良いかというのを簡潔にして
インバクト強く伝えないとユーザーの頭にはのこりません。
・・・コミュニケーションと同じですね。
まず、日産自動車はJAFのデータを使って注意喚起していますが、
さらにビデオなど作っていますが、
日産自動車にはもっとテストをしたデータが山程あるはずです。
だって、自分達の商品の品質基準を決めているわけですからね。
これは当然日産自動車に限りませんが。
例えば、「シート表面の温度がこういう条件のとき何度まで上がるから、
余裕までみて耐熱温度これくらいの素材にする」。
また、「これくらいまで温度が上がると半パンなどで腿が直接シートに触れて
やけどをしてしまう」というようなことを全ての部品でおこなっていると思うのです。
勿論条件にもよりますが、私の経験ではインパネ表面特に上面は90度〜100度を
越す場合もあったように記憶しています。
当時、メーカーによらず廉価車種のインパネはABSで射出成形のままのが多くて、
ABS樹脂成形インパネが直接日射を受けていました。
ABSにも色々とありますが、一般のABSでは耐熱的に厳しく「溶ける」のです。
100度はキツイです。
よって、超耐熱グレードというのを樹脂メーカーさんに作っていただいて、
なんとか・・という状況でした。
また当然インパネ表面は紫外線を受けますので、物性自体も劣化します。
カーメーカーはこのようなデータを沢山持っているはずです。
ただ、予想できない、想定にないとは言え、クレームなどの場合には
様々な法的なことがおきますので、その予防も必要と思います。
こういう難しい話し抜きでも、例えばクルマを離れる時サンルーフや
窓ガラスを少し開けておくだけでも車内の温度は違うと思うのです。
これは、盗難にも関係しますし、開けても条件によっては温度が下がらず
事故になり、カーメーカーとしては訴えられる可能性もありますので、
カーメーカーなどからは積極的に言い難いと思いますが、
いったいどれ位開けておけば温度が下がる効果があるのか?
一センチでも開けておけば、あるいはやはり5センチ位は開けなきゃだめなのか?
ユーザーとしては、目安としてそういうデータがあればありがたいです。
また、最近はインパネ上面はエアバックの関係で車内芳香剤を置いたり
とかは少ないと思いますが、チョットしたトレー形状がついているインパネもあります。
ここに、どんなものを置くと良くないのか?危険なのか?
これらも、ユーザーに教えてほしいですね。
まぁ、義務教育の中学校までの授業をキチンと勉強してきた人は問題ない
でしょうが、私も含めて卒業は出来ても全てクリヤーしたわけではありませんしね。
だから、大昔アメリカでドライヤー代わりにと電子レンジに猫をいれて死なせてしまい
訴訟になったとか・・という、本当かどうかわからない話まで出てきます。
やはり、欠陥商品対応だけでなく、製造物責任というのはあると思います。
日産自動車がユーザーのコトを想い、出来る範囲でやれることをやるのは、ホント素晴らしい事とおもいます。
ただ、これだけでは事故はなくなりません。
やはり、車内温度だけでなく使い方を間違えれば自動車が人に及ぼす
様々な危険性をキチンとユーザーが理解することが必要でその為には
どこかからキチンとした情報をユーザーに伝えなくてはいけません。
昔だったら、「お国が・・・」ということになりますが、
そういうなんでもトップにあげて・・という他人任せの発想でなく、
今はSNSがあるのでユーザー間で「ヒヤリハット」を共有すれば良いと思います。
「自動車ヒヤリハット」サイト。
今までは、国民生活を法律などお国が仕切る仕組みでしたが、
すでに縦組織でがんじがらめになったり、
カーメーカーも複雑な社会で言えないことも多くなったり・・・
社会全体が硬直化してきているように思います。
これを打開するのは、民衆、国民、大衆、自身ですし、それが出来る技術が発達しました。
コンピューター、ネットの発達でそれが出来る世の中になりました。
民主主義も変わっていくと思います。
ジャーナリストも外から突っつくだけでなく、自分でやろうと思えば出来る世の中になったのです。
楽しそう。
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