このところ・・・再び書くネタが無いので 再び昔話?の話題でも取り上げてみます・・・。
先週紹介した豊橋鉄道の流れで 福井鉄道の話に辿り着いた訳ですが 本来の?福井鉄道には独自に導入した素晴らしい車両があるのでここに掲載しておきます・・・。 昭和30年代~40年代にかけて 陸路の輸送は未だ鉄道が主力・・・、今のようにマイカーが普及する以前の事で 当然ながら それは地方鉄道の盛況ぶりを物語るものでした・・・。当然ながら車両新造や増備等、地方私鉄においても精力的に行われていた「良い時代」だったのです。
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時代は変わり・・・モーターりぜーション全盛期を迎え、自家用車が普及・・・、これは地方鉄道においては極めて致命的な経営悪化をもたらしました・・・。全国各地で相次いだ路線縮小・・・、さらには鉄道事業からの撤退・・・。 そんな中で 21世紀になっても必死に活路を見出そうとしている地方鉄道も数多いのです・・・・。 この福井鉄道もその中の一つに思えます。 そして 福井鉄道にはファン好みの車両が未だ健在!というのも頼もしいところなのです。 ここに取り上げる200型電車は まさに福井鉄道のオリジナル車両・・・・。1960年(昭和35年)に日本車両で当時最先端の技術を用いて製造されました・・・。201~206までの2両編成x3本があり、 2車体連接構造の車体に 並行カルダン駆動の足回りを持った電車は 現在のインターバーンの先駆けともいえる存在かもしれません。 登場後、早50年が経過しましたが 未だ衰えを見せずに活躍中のようです・・・・。
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これが福井鉄道200型電車・・・・こちらはそのトップナンバーである201編成。
車体デザインの各部に 当時の日本車両製標準車の特徴が見られて好ましいもの。 前頭部にある厳めしい排障器は 福井市内の一部区間にて路面上を運転するためであり これもこの電車の特徴といえるでしょう・・・・。路面上での乗降のため 客用ドアには自動昇降式のステップを装備しているのも魅力です・・・・・
時代の変化に合わせ 列車無線の装備や冷房化工事の実施など・・・・
今でも現役で活躍できる理由がよ~く判ります・・・。
203編成は福井鉄道初期の急行専用車塗装が再現されてました・・・・。正面の(福鉄)のマークが良い味出してくれています・・・。 他の車両にも共通していえる事ですが この福井鉄道の車両たち・・・・、どの車両も非常に良く整備されており 車両への愛情が感じられるもの・・・・これは凄い事だと思います。
武生新駅(2010年3月に越前武生駅に改称)構内でお昼寝中のところをパチリっ!
塗り替え間もない頃だった事もあって 車体はピカピカ! 眩しいぐらいでした。
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旧来の名車といえども経年による老朽化により引退していく車両も少なからずあります。 この際の車両更新は大手私鉄からの譲渡車が充当されるケースが殆ど・・・・・。 かつてのように自社発注による新造車の導入などは困難な事なのでしょう・・・。 その譲渡車も 近年ではステンレス製車体を持った車両までも譲渡対象となってきました・・・・。 無塗装で画一的デザインのステンレス車両は 無機質な都会の町並みには似合ったのかもしれませんが いざ 地方にやって来ると 何故かどことなく沿線風景に溶け込めていないような気がするのです・・・。
今回取り上げた200型電車を見ていると 本当に綺麗に整備されていて この車両に対する愛情さえ感じられる。 こんな特徴的な車両が一日でも長く活躍できたら・・・・・それこそ 地方鉄道復活の活力になるような気がするのですが・・・・。