さて・・・、本日取り上げるのは熊本の路面電車。 ここは熊本市交通局が運営する公営の路面電車です。近年になっても路線の延伸計画が持ち上がったりして 活気ある路線といえるでしょう・・・・。
ここを走る車両から まず初めに取り上げるのはレトロ調デザインの車体を持った101号。 車籍上の形式は8800形電車の一員との事で 1993年に登場・・・・。デザインとは裏腹に冷房装置を搭載しVVVF制御の近代的な電車となっています。
1090形 1092号車・・・・。1955年 東洋工機製・・・・。南国の電車らしく こちらも全車冷房装置を搭載しています。直並列抵抗式の制御装置をもった1台車1モーター方式の車両・・・・。
1200形 1203号車・・・・・。1958年製造とのこと。
こちらは1350形 1351号車・・・・・。 1960年 東洋工機にて製造。 熊本国体開催に合わせて増備された車両との事です。 熊本市交通局では その後 1982年に至るまで 新製車両の導入はありませんでした。
1985年に登場した8500形電車・・・・。 車体は新製、足回りは従来車からの転用ということで 直並列抵抗制御となっています・・・。 8502号車はチキンラーメンの全面広告車・・・・。このデザインは他の地域の電車にもあったような・・・・。
一方、8504号車はまるでポスターのような色使いが印象的。 塗装というよりラッピング電車といったところでしょうか? この車体を模型化するとなると ちょっと頭を抱えてしまいますね・・・・。デジカメ&パソコンによるデジタルモデリングの教材に持って来い?なのかな・・・・・。
最後は9700形電車・・・・。 1997年の製造で 「日本初の超低床式路面電車」として有名な車両です。 ドイツ アドトランツ社製の部品を用い、新潟鐵工所(現:新潟トランシス)にて艤装をしたものです。 2車体連接構造の車両ですが 連接部分に車輪はありません。 車輪は各車体下に左右独立したものが4輪ついています。ゆえに車軸が無くなるので 車内の超低床化が可能となったもの・・・・。以後、各地に登場する超低床車両の礎とも言うべき電車なのです・・・・。
大きなパンタグラフは欧風譲り・・・・。 ド~ンと車両だけ見てしまえば 日本の路面電車とは思えませんでした。
増備車では車両の細部が異なっています・・・・。当初は電装部品を中心に輸入に頼っていましたが 近年では純日本製部品のみで作られた超低床車両も続々と開発されてきています・・・・・。
その後、0800形電車などが登場してくるのですが 訪問当時はこの9700形が最新型でした。 こんな欧風の電車が走っているのを見ていると 誠に感慨深いものですね・・・・。
以上、今日は熊本の路面電車を紹介しました・・・・。