さて、今回は日本最南端を走る鹿児島の路面電車・・・・。鹿児島市交通局が運営する公営の鉄道です。 当地の路面電車は古くから営業成績が良好のようで 積極的な設備投資や路線延伸の話題が出てくるなど 活況に満ちています。 自分も当地を訪れた際、その活況を肌で感じました・・・・。交通局が運行する路線バスも含めた一日乗車券を利用すると鹿児島市内の観光が非常に便利でした! ラーメンを食べに行くのも良し・・・・、御当地焼酎の飲み比べに出掛けるも良いでしょう・・・・。
話は逸れましたが 車両のほうを御紹介・・・・・。
まず初めは600形 601号車・・・・・。1959年 日立製作所製。 南国の電車らしく冷房装置が取り付けられていますが これは 桜島の降灰によって窓が開けられない、といった鹿児島市の特殊事情によって 災害対策の一環として急ピッチで行った・・・というのが本当らしいです。
同じ600形 613号車・・・・・。こちらは1962年 帝國車両製。 当地の路面電車といえば このカラーリングが頭に浮かびます・・・。南国らしいツートンの配色に白帯がキリッとしてて引き締めてくれている・・・・・ 車体前面広告電車が多くを占める中で 当地オリジナルのカラーリングに出逢うと 何故か嬉しくなってしまいました・・・・。
以前も取り上げた事がある1000形電車・・・。2002年 アルナ工機製。 国産初の超低床式路面電車として登場・・・愛称は「ユートラム」。 3車体連接構造の車体ですが 車籍上はこれで1両。 アルナ工機製の超低床車は「リトルダンサー」シリーズとして以後 全国各地に普及していきました・・・・。 訪問時に乗車しいてみましたが 写真のとおり 運転席からの前方視界は格別ですが 反面 車内の旅客スペースは意外と狭く・・・・(実際、従来車両よりも定員が少ない・・・) 客用ドア配置からも判るように混雑時には結構大変?なようです・・・・。
2100形電車・・・・。1989年登場・・・・鹿児島市市制施行100周年、鹿児島市電開業60周年を記念して製作・・・、製造元はJR九州 鹿児島車両所・・・・JR製の路面電車というのも珍しい・・・・。
2110形電車 2113号車・・・・・。1991年 JR九州鹿児島車両所製。 鹿児島市初のGTO-VVVFインバータ制御の近代車。 2110形は3両が製作されて それぞれ鹿児島市の姉妹都市の名前が付けられています。 この2113号車は 中国 長沙市となっていて・・・・まあ、車体塗装を見れば一目瞭然ですね?
こちらは2120形電車 2121号車・・・。同じく1991年JR九州鹿児島車両所製造。 上の2110形とは運転台の構造が異なる(2110形はワンハンドルマスコン、2120形では通常のツーハンドルマスコンに変化・・・)のみで 車体外観や車両性能は ほぼ同じ。 2121号は珍しく鹿児島市の標準色塗装を纏って活躍しておりました・・・・。
標準色塗装車の並び・・・・。時代と共に変化してきた車両デザインに興味を引かれる一瞬。
こちらも以前登場した7000形電車。前掲の1000形電車をさらに拡大・・・・5車体連接構造となりました。 車両全長は18メートルに達し、アルナ工機の「リトルダンサー」シリーズでも最大の車両です。欧州の路面電車のように 流線形状の前面デザインが特徴的な車両・・・・。
9500形電車・・・・。1995年から登場・・・、従来車の主要機器を流用して製造された 現在の鹿児島市の主力電車・・・・・。 都電7000形電車と顔が似ていますが 側面デザインは大きく異なりますね・・・。
9508号車は 鹿児島市標準色に塗られていました・・・・。
最後に登場するのは9700形電車・・・・。1998年に2両製作・・・、抵抗式制御ではあるものの カルダン駆動、電気指令式電磁直通ブレーキ装備の高性能車両・・・・。
と・・・・、鹿児島市電の手持ち画像もここまで・・・・。
北から順に紹介してきた路面電車カタログも 本日を以て とりあえず終了となります。 未だに撮影に行っていない大阪の阪堺電車や富山・高岡・・・、さらには地元関東を走る東京都電や世田谷線など・・・まだまだたくさんあるのです・・・・。これらについては また機会がある時にでも取り上げてみようと思います・・・・。