『花鳥風月』雑記

素朴に質素に優しくいきたいね

キアゲハの舞

2010年08月10日 | 昆虫


国営昭和記念公園にはJR西立川駅利用の『西立川口』から入園すると最奥に『こもれびの里』がある、

10月中旬には丘一面がコスモスで埋め尽くされる、その入り口脇にある百日草の花壇に『キアゲハ』が
飛んでいた。二頭の番いのようであったがアゲハチョウ類では珍しい事ではないだろうか

互いに意識しあいじゃれ合うが如く人の目から見ても如何にも幸せそうな舞だった


ちょっかいを出したり牽制したり戯けたり昆虫の世界の戯れに癒され微笑ましかった




蝶にも表情が表れる、雌と思われるキアゲハが停まろうとした黄色の百日草に先客のカマキリが居た
キアゲハは跳ね返るように向きを変えたその驚いた様子は可笑しかった、トボケているのかな



「乱心のごとき夏蝶・・・」と用いられるように真夏の蝶は忙しく飛び交いなかなか上手く撮れないが
根気よく動きを追っていると飛ぶコースがあり、停まる花が決まっているのではないかと思った。



翅も壊れていない初々しく幸せ(?)そうな、「こもれびの里」のキアゲハを3方向から撮ってみた。

アゲハとキアゲハは酷似しているがアゲハには内翅の頭に近い部分に黄地に3本の黒い縞がある。
キアゲハの方が全体的に黄色が濃い。(昆虫図鑑より)


今回、昭和記念公園で番いのキアゲハに遭遇出来て私にとってLuckyな出来事でした




明治神宮

2010年06月04日 | 昆虫
 

爽やかな初夏の風に誘われたか、、、明治神宮御苑の菖蒲田に出かけて見ました。
お目当ての菖蒲が今年は遅れ気味のようで、ちらほら咲き始め程度だったが、その奥の「清正井」辺りの
雰囲気がちょっと変だった。深閑とした雑木林の中の小道を辿ったところにある加藤清正が掘った井戸の
「清正井」だが、平日の10時頃というのに50人ほどの行列が出来ていた。

整理に当たっていたガードマンの方に尋ねると「昨年秋頃より人が押しかけ休日など3時間待ちも珍しくない」
とか、テレビや新聞でも取り上げられ「パワースポット」の新名所になっているらしい。

井戸の画像をケイタイの待ち受け画面やPCのデスクトップ画面にすると『念願成就』するとか 



江戸時代初期1600年頃の「加藤清正」、熊本藩初代藩主だが朝鮮での“清正の寅退治”では有名であるが
治山治水の技術でも優れており「土木の神様」と称せられ熊本城の築城も清正に依るものだという。

その清正の下屋敷がここにあったのだろうか?滾滾と四百数十年経ったこの都会の真ん中で湧き出る「清正井」

スピリチュアルなこと等はあまり信じてはいない当方だが4百年もの間、毎分60Lの清水を湧き続けている。

手を浸し、額を濡らして祈って来たが悪業多き小生には如何な“霊験あらたか”が授けられるか???



帰りの神宮御苑内には行く時は気が付かなかったチリアヤメの花が可憐にあちこちに咲いていた。



そんな時、菖蒲田の脇に咲いていたツツジか?サツキか?にアゲハチョウが舞って来た。
なかなか停まってくれない、一・二度停まりかけたが嘲笑う如く飛んで行ってしまった。

シャッターを押し続けた、、、手ぶれ・ピンボケの写真だったが貼らせていただいた。



舞って来た時も光線の加減なのか青く輝いて見えたがクロアゲハだろうと思っていた、静止画をみると
蝶を追いかけている蝶好きが憧れる【カラスアゲハ】ではないだろうか

もし!カラスアゲハだとしたら?いとも偶然に遭遇できたのは?容易に撮らせて呉れないのは試練か?

やっぱりあの「清正井」からは運気が湧き出していたのだろうか



雑草と・・・

2010年05月18日 | 昆虫


踏まれても虐げられても逞しく成長して巡る季節には可憐に咲いて一幅の風景を作る。

そんな雑草でも人にとっては有用でない取るに足らない存在のようだが動物や昆虫達には無くてはならない
生活の場を与えている。

 

自分の人生という程のものではないが過去を振り返って見る時、浅学非才そのもので周りから
認められたりする事も無く何ひとつ秀でたものが無い己に幾度となく
「雑草のように生きてやれ!」と奮起を促されたものである。

 

育てられている花木も美しいが、雑草の咲いている中に居るとき何とも言えず心安らぐ時になる。
そんな時、雑草とともに生活している昆虫たちを邪魔せぬように観察していると何と愛おしい事か。

 

ここ数日、東京下町の自宅界隈で暇に任せて虫たちを待って撮った拙作です。アシカラズ






カラスアゲハ?

2009年10月29日 | 昆虫


天気の良い日にカメラを持って出掛けても小生の場合、確固たる撮影目標がある訳でも無く
徘徊する程度であるが、明確なテーマを持ったマニアックなカメラ趣味の諸先輩の方々と
出会う事が多々ある。軽口をたたいたり近寄る事すら躊躇する雰囲気がある。

そういうお方にでも最近ふとしたタイミング等で話し掛けると、がらっと表情も一変して話が弾み
自慢話などを拝聴致す羽目になる事が多い。申し訳無いが、うっとうしくさえ思う時がある程だ。



この近辺でマニアックなアマチュアカメラマンが狙っている物には、野鳥・オオタカ・昆虫・・・
特に蝶のアサギマダラ・カラスアゲハ・に魅入られ熱中している御仁に薀蓄の程を伺った事がある。
蝶には「蝶道」という道があるそうだ、見失っても蝶道で待っていれば帰って来るらしい。
じ~っと待って待ち続ける、、、小生には出来ない事失格

小生、蝶の分類や生態に全く知識は無いが、秋も深まって来た昨日、公園でクロアゲハとは
違うと思われる優雅に舞い光線によっては鮮やかな青色とも見えたが、もしやカラスアゲハでは

撮る時は気付ずかなかったが写ったものを見ると頑丈な甲冑を纏った古武士の風格がある。

街中では殆ど見られないとの事なので違うだろうが、デモ!なんという名のアゲハチョウだろう。



?アゲハは直ぐに見失なったが、彩り乏しくなっている公園の隅には鮮やかな黄金の花を
咲かせていたツワブキ(石蕗)にセセリチョウが吸蜜していた。

ワクワク?ドキドキ?した直前と違い、微笑ましい情景だった。

 日が射して 蜂を待つかの 石蕗の花        安部 みどり女






続・水元公園にて

2009年09月14日 | 昆虫


水元公園の中にある大きな桜の木の周りに三脚を立て超望遠レンズを装着して
静に待機しているような人達がいた、何を狙っているのだろう?
一人に小声で尋ねてみました、「ツツドリを待っているが、、、」。  ツツ鳥とは?

鳩よりひとまわり大きく胸にオオタカのような縞がありホトトギスの近縁らしい、
カッコウ等のように抱卵の習性がある鳥で桜の木の毛虫を捕りに来るのだという。

いつ現れるか知れない鳥を待って、撮れたときの達成感は格別でしょうね

小生は望遠レンズも持参していませんでしたので、所々に咲いているコスモスや
草花に舞ってくる蝶を追いかけて見ました。



あまり見かける事の少ないベニシジミを狙って居ましたら、同年輩と思しき御仁と
話しをする事になり、いろいろ蝶や鳥の写真撮影についての薀蓄を授けて頂いた。

その中でのお話で「蝶にも飛ぶ道がある」と言う、昆虫にも縄張りがあって見失って
も待っていればまたその場所に現れる のですと

せっかちな小生、鳥や昆虫を撮るため半日・一日待って、もし相手が気が変わって
来なかったら?と思うと、、、 だから決定的なものが撮れない訳ですナ~

 

春から晩秋まで何処でも飛んでいる蝶の定番、シンプルでいいですね。
モンシロチョウの停まる花はイヌタデかと思いましたが茎にも葉の裏にもとげがありました。

検索して見ましたらママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)でした、その名の由来は
「継母が継子を苛めるためこの草の葉で継子のお尻を拭いた」とか? ア~恐ろしや

 《可憐な野の花に清楚な蝶》・・・花の名前を知って更に清々しさが増しました







虫の声

2009年09月09日 | 昆虫


己の耳鳴りが重症化したかと思うような大合唱だった蝉の声もいつの間にか聞こえなく
なったら秋の虫たちが心地良い響きで泣き出しました。
夏も終わり秋本番 季節の移ろいを虫の声にも知らされます。



落語家立川流家元の「疝気の虫」をCDで聴きました、枕噺で、、、
「秋になると虫が『かた刺せ すそ刺せ つずれ刺せ』と、寒くなるぞ!着物を繕っておけよ!
と鳴いている」のだと、、、

昔は一家で囲炉裏を囲み秋の夜長、虫の声を聴きながら年寄りが「冬支度は大丈夫か」と
若者を諭したんでしょうね。子供の頃の信州山村の情景が蘇ってきます。

味気ないコンクリートの家を出て月明かりの中で虫の声を聴くなんて贅沢な気分になります。
喧騒の都会で鳴いている虫の姿を見つける事は昼間でも出来ませんでした。

鳴かない虫ですが美しく忙しそうに舞っているアゲハを狙ってみました。
(花は生垣や公園で手を焼いているでしょう蔓状の雑草です、名は?)





秋めく

2009年08月26日 | 昆虫


朝夕はしっかり秋めいて来ました、浜離宮恩賜庭園のコスモスも咲き出したかと
寄って見ました。コスモスは日本の風景に似合う花ですよね、でも外来種だとか。
都会の中で周りのビルにも結構似合って咲き始めていました。

かすかな秋の風にもしなやかに揺れる姿は優美ですよね。

「秋桜」とは趣ある言葉ですね ♪~小春日和の穏やかな日は~♭



お子さんを連れて北海道で夏休みをして来た友人が曰く
「楽しみにしていた昆虫捕りが、昆虫が少なくて残念だった」と

トンボも蝶もバッタも今年は極端に少なかったらしい。
雨が多く日照時間が少なかった天候に因るものだろうか?



東京でも公園などでは今頃は赤トンボが沢山飛んでいましたよね、近頃
少なくなった様な気も致しますが。

その赤トンボ、写真に撮った物の名前を調べようと昆虫図鑑を見ましたが
種類が多く複雑で、正確な種名は控えさせていただきました。

子供の頃よんでいた、赤トンボ・シオカラトンボ・オニヤンマ・イトトンボ・・
程度が無難ですね。



トンボに限らず昆虫の体は機能的に精巧に格好よく出来ているものですよね。

ヘリコプターを最初に設計した人は、きっとオニヤンマを見て造ったんだろうと
子供の頃からそう思っています。




飛ぶ昆虫の停まった時の一瞬の表情を写真に撮れると楽しいものです。

用意が間に合わなかったりアングルや光線が不具合だったりで私ら素人には
best shotの遭遇は難しい事です。

 指立てて 待つ子の頭上 赤トンボ          詠人不知




秋思

2008年10月17日 | 昆虫

アケビ (10/17.向島百花園)

天高く・・・爽やかな秋晴れが続いている。
谷川岳や奥日光からは紅葉の様子が伝わって来る。
今年の紅葉は寒暖の差による天候でひと際美しいようである。

そんな中、小忙しく小さな秋を探しに夕方向島百花園に行ってみた。

アケビ棚(?)のあけびを見たら田舎育ちとして郷愁に駆られた、
菓子など貴重な時代、桑の実・黄いちご・山ぶどう・あけび・・・
野山の幸を求めて駆け回った子供の頃。


フジバカマにタテハチョウ(10/17.向島百花園)

向島百花園でも、桔梗・ナデシコ・萩・葛・などは終わっていたが
咲いているフジバカマには蝶が忙しそうに飛びまわっていた。

ホトトギスは花期が長いのだろうか?盛りの如く咲いていた、
蜂のような昆虫(?)が羽音を響かせ超素速い動きで蜜を摂っていた。


ホトトギスに?? (10/17.向島百花園)

子供の頃の秋の想い出は、、、釣瓶落としで日が暮れて、風肌寒く、
薄暗い家の中で山仕事から帰る家族を待つうら淋しさ・・・

  淋しいよ 子供が言いて 秋の暮れ   詠人不知







小さい秋~♪

2007年09月15日 | 昆虫

9/13 森林公園にて (ミソハギにアキアカネ)

森林公園内mainの道路から外れ藪の中の小道や小さな沼
の周りを散策していると蝶やトンボが飛び交い草花にも秋を
感じさせる風情があった。

この赤とんぼ(アキアカネ)は初夏に羽化し真夏は涼しい山地で
過し初秋から平地に戻るのだとか、秋の使者だね。


9/13 森林公園にて (ノハラアザミにセセリチョウ)

このアザミはノハラアザミと言うらしいが日本には80種を
越すアザミが登録されているそうだ。
チシマ・リシリ・ザオウ・ヒダカ・キソ・ニッコウ・ヤツガタケ・・・どこで識別する
のでしょうかね、皆同じに見えるのだが。

この蝶はチャバネセセリだと推測するが、蝶の判別も難解だ、
アゲハ類・シジミ類・セセリ類・シロ類・タテハ類・・・・



9/13 森林公園にて (ミソハギにカマキリ)

カマキリも獲物を狙いじっと構えていて蝶などが近寄ると機敏
に反応するが容易にget出来ない、敵も然るもの。
一瞬を期待して暫く待機したかったが、、、、

鳥も昆虫も自然も行き摺りではchanceに遭遇する事は難しい

じっくり待機して、、、そんな時空持てるかな~