『花鳥風月』雑記

素朴に質素に優しくいきたいね

偽装商売

2007年06月28日 | Weblog

Toyosu Dock 薄暮 6/27

北海道苫小牧市での偽装肉卸が問題になっている、
大勢の従業員の居る中で平然と偽装の限りを続けていた
感覚に疑問も持つが、食品関係に多少関わった事のある
者として驚くに当らなかった。

食肉偽装は昔からあった、遡ること明治の初期、日本人が
公然と肉を食べるようになった頃「牛鍋騒動」があった。

牛肉を味噌で煮込む「牛鍋」がブームになり肉不足が出た
有名店は別にしても多くの屋台の辻売りでは馬肉を混ぜて
いたらしい(現在その頃の名残りか桜鍋は味噌仕立て?)

現在のMinced Meat等に関しては知る術も無いがDNA検査も
無かった頃は???

小生、偽装問題になるとどうしても忘れられない事がある

40年ほど昔、お歳暮に見栄張って奮発し信州の実家に
【新巻鮭】それも大形を馴染みの店から送った事がある、

大晦日に帰省したら喜色満面のお袋が切り身にしてくれ
と持ち出したあの特大新巻鮭が何と痩せ細り縮まり変わり
果てている姿を見た時の無念・無情・・・そのとき
【商い】の真髄を見た思いがした。

当時偶然にもご懇意頂いていた某文具メーカーの社長さんに
お話いたしましたら「あなたは良い経験しましたね」と
おしゃって頂き【商いの志】を賜った事がある、嬉しかった。
【give-and-take】

小生と同じ歳頃の苫小牧の社長さん言ってるよきっと
「お母さんコロッケやハンバーグは冷凍物買わず手作りして
ください」と、、、







すいれん

2007年06月25日 | Weblog

スイレン(猿江恩賜公園にて)

梅雨真最中なのに本格的な雨が降らない
農作物も水不足も心配になって来る
地球温暖化の影響なのだろうか

省エネに努め、バイクでも変わりばなの赤信号では
エンジンをoffにする癖がついてきた、
信号待ちもいい気分だ


最近、そう特に最近時の流れの早さを感じる
一日が瞬く間に過ぎてしまう、歳のせいかだろうか。

蜻蛉は一日・蝉は一週間・鮎は一年・犬は十数年・・・
そして人生八十数年、宇宙から見たらそれも一瞬

「時というものはそれぞれの人間にとってそれぞれの
早さで過ぎるものだ」 (シェークスピア)

時が経つのが早いと言う事は今が幸せと言う事か

もし苦悩や苦痛に耐える時間だったら???。

孫たちの未来の為にも地球環境問題本気で考えなければ
どんよりした空を見ながら詰まらん事を考えました




ロシア美術展

2007年06月20日 | Weblog

「何という広がりだ!」イリヤ・レービン(1903)(179.0×284.5㎝)
国立ロシア美術館展(野外ポスターより転写)


東京都美術館(上野公園)にて公開されている《ロシア絵画
の真髄》サンクトペテルブルク国立ロシア美術館展はすばらしい

油絵・彫刻・工芸品等100点あまりが展示されているが18世紀
後半から20世紀前半の絵画80数点は何れも魅せられる。

美術・芸術・ロシア史には全く疎く知識も観方も無知な小生
だが写実的に描かれた人物の心の内が醸し出された情景や
瞳の輝きが何かを訴えている情感が伝わって来た。

革命を企てたと思われる受刑者らの描写や
貴族や大地主と農民や民衆の様子を描いて現実の体制を
世に問うている画家の執念の様なものも感じた。

風景画等は詩情豊かで繊細で美しい
特にシーシキン作「冬」(1890)に感動した。(125.5㎝×204.0㎝)

帰りは特設売店(?)で『ロシアの黒パン』(600円)を買い
食してみたがライ麦主原料の酸っぱ味はちょっと馴染めない。

小生、ロシア人=怖い人 のimageあったが、、、??
でも政治・外交となるとまた別ですね

ネジレバナ

2007年06月16日 | Weblog

(ネジレバナ 浜離宮恩賜庭園)

梅雨入り翌日から夏日、真夏の水不足が心配だ。

築地に所用があったので浜離宮恩賜庭園に寄って見た
紫陽花・花菖蒲も“砂漠の白熊クン” ぐったり生気がない。

園内のMaim Routeを外れ散策していると吾一人、都心を疑う
鬱蒼とした静寂があった、陽の当たる場所に出ると足元には
健気に雑草たちが小さな花を咲かせていた。

その中に周りよりちょっと抜きん出てピンク色で凛として咲いて
いた『捩じり花』(ラン科、ネジバナ・ネジリバナ・モジズリ)
花は咲きはじめか?数日したら螺旋状になるだろう。

野草?雑草??“野に咲く小さな貴婦人”の品格があった。


花見れば ねじり花とは 聞かずとも  中田はな

捩じれ・捻じれ・・ねじれ現象・・・
体を強く捩じると怪我ですよね、好感持てない言葉ですかね?
今度の参院選で与党が過半数割ったら国会は衆院・参院で
“ねじれ現象”って言うのですかね?








伊東温泉

2007年06月13日 | Weblog

(伊東温泉裏通りひもの店)

旧友4人、伊豆伊東の湯に行った
昨日今日と入梅前の好天に恵まれたが温泉旅と言っても
電車に乗ってホテルに着き翌日はホテルから電車で自宅
に帰る、、、いずこも温泉旅行の味が希薄になった。

30~40年昔の温泉旅行が懐かしい
宴会後は街に出て、熱った体を夜風に当て、客引きと駆け
引きしながらゲームに興じたり、、、
宿の浴衣・半纏等で漫ろ歩く客で街は賑わっていた

路地や裏通りの地元の風情が染み込んだ飲み屋やラーメン屋
で地方情緒を味わい家庭も仕事も忘れ非日常に浸った

《昔を懐かしむ事は老人の特性だから情けない

帰り電車、時間待ちの間、海岸を散策した、「海の家」作り
作業が進んでいた、その先で西洋凧を揚げている青年がいた


(伊東海岸)

この西洋凧
カイト(kites)と言うスポーツで2本の糸を操り数個のカイトで
大空でシンクロ水泳如き演技を競う世界大会もあり日本のレベル
は高いらしい、2本の糸を操り凄いスピードのkitesを自在に
操縦する大空舞台の夢楽しいスポーツのようだ






菖蒲(あやめ)

2007年06月09日 | Weblog

(6/9 堀切菖蒲園)

『あやめ』を辞書でひくと「菖蒲」、ショウブの古名とある。
端午の節句の菖蒲湯に使われる菖蒲の葉はあやめの葉ではない。

なにか混乱するが更にややこしいのは
『あやめ(菖蒲)』『しょうぶ(菖蒲)』『かきつばた(杜若)』だ。
アバウト人間の小生如きはその先は進まぬ事とする

堀切菖蒲園に行ってみた、土曜日とありか大変な人出



過去にも何度か同じ花を撮っている、その時々いい写真が
撮れたと思っていただろうが、今前の写真を見てもその時の
感動が伝わって来ない。

写真教室に通っているとおっしゃる大先輩の御仁曰く
「写真は感性であり理屈で撮るもではない」 と
なるほど、、、そうですか、、、

私の感性も磨けば光は無理でも艶くらいは出ますかね
(感性そのものが存在しているかが問題だが)

撮影ポイントおぼしき所で
つい人やカメラが並んでいると、遠慮か?怖気つくのか?
勇み足か?沈着冷静さが疎かになる、大いなる反省材料だ。

おッ~と感じたものを、美しく環境や情景や空気感を具現的に
“切り取って”おッ~と思える写真が撮れたらいいな~

     (右上小画像はクリックしてください)







年金・介護保険

2007年06月06日 | Weblog

(仙台掘川にて)

年金支給漏れも困った問題ですが介護業界大手コムスンの
介護保険不正請求疑惑、介護事業撤退も?全国2081ヶ所に
7万人の利用者がいると言う、「介護難民」が心配だ。

年金支給漏れ給付に付け込んだ姑息な犯罪も出るだろう。



年金だけでは生活できない額から介護保険は天引きされて
その支給に不公正があった、老後の不安は増すばかり。

介護制度の再考も必要ではないだろうか



厚生労働省、特に社保庁ってどうなっているの

人も羨む『官司』さん、給金返納していただきたい。

『しごと(仕事)とは仕える事ではない、志す事だ』

 厚労省の皆さん国民の安心のためしっかり【志事】して
 下さいよ。

先進国と言われる諸外国にもこんな問題あるのですかね

   老いぼれ爺も何か叫びたくなった

このままじゃ アブ内閣と 言われそう






「恍惚の人」

2007年06月04日 | Weblog

(風待ちのアザミ胞子 向島百花園)

雅な花の時期を過ぎ種子となって風まかせの旅立ち
盛りを過ぎた者の侘しさを知る

今BLOGに貼り付けた写真の花名を記入しようとしたが
この花名がプッツリと浮かんで来ない、焦り、イライラ、、、

最近、親しい人の名前がとっさに出て来ない時がある
そろそろ始まったかと心配になる


(タンポポ 成れの果て)

昔、有吉佐和子の『恍惚の人』という本が話題になった
時期があった、その頃は恍惚の人なんて他人事だった。

未来を憂う事も無く、過去を悔やむ事も無く、迫り来る
死を恐れる事も無く、今を生きられる・・・

「恍」も「惚」も多少nuanceは違っても「ほれる」と
いう意味もある字ですよね【ほのかにぼけて、、、】

「認知症・痴呆症」と言う言葉は嫌だけれど、これから
“向かう道”周りから愛されるような「恍惚の人」の方が
いいかなと、くだらん事を思った。

アザミの名前は夕刊見てたら何時の間にやら浮かんだ






山紫陽花

2007年06月02日 | Weblog

(おおあまちゃ  6/2.向島百花園)

今朝NHKTVでヤマアジサイ愛好家を紹介していた

アジサイと言えばテマリ型とガク型のあの花かと思っていたが
東北以西の沢沿い等に其の地方独自の山紫陽花が自生して
おり別名サワアジサイとも言われるとか。

早速自生花木の多い『向島百花園』に行ってみた


(こちょうしちだんか 6/2.向島百花園)

7・8種のヤマアジサイが半日陰の所々に小型で質素で
寂びしげに清楚な花を咲かせていた。


(しののめ 6/2.向島百花園 )

好天だったがアジサイは薄曇か小雨の日がお似合いだろう

TVでの山紫陽花は名前も粋だった、紅風車・Tiara・剣の舞
伊代の青絣・白舞妓・峰の雪・土佐の暁・美方八重・・・と
その名にはお目に掛かれなかったが、名付けは色々と??


(あまちゃ 6/2.向島百花園)

ヤマアジサイ愛好家は地植え・鉢植えで増やしたり盆栽仕立
てなどで楚々としたこの花の美しさを堪能しているのだろう。

山紫陽花も日々花の色が変わって行くのですかね。


紫陽花や 藪を小庭の 別座敷   芭蕉