『花鳥風月』雑記

素朴に質素に優しくいきたいね

向日葵

2010年07月28日 | 


毎日猛暑が続いている、熱中症で倒れたり死亡される人が今年は多いらしい。
特に高齢者は要注意 その予備軍に当方もしっかり該当している訳だ、危ない アブナイ

今朝も相変わらず暑い朝だったが愛車(suzuki Address125)を駆って柏市布施の「あけぼの山
農業公園」に元気に咲いているだろう向日葵を撮りに出かけてみました。

10万本(?)のヒマワリが皆東を向いて咲いている、ポイントの風車などをフレームインするには
西を向いてくれなくては困る、暫く待ってみたが太陽の動きに準じて向きが変わらない

薀蓄ありそうな御仁の話だと「咲き始めの花は廻るが日にちを経た婆花は動かん」

種子が成熟して重たくなるので回れないという訳でしょうね。



ひまわりの花は、太陽の神アポロンに恋をした娘が変身したものだという神話があるとか

くそ暑いこの時季、大らかに堂々と咲いている向日葵を見ていると何か安堵させられますね。

絵画で「ひまわり」と言えばゴッホ、一度本物を鑑賞したことがありましたが花瓶に挿された
天才鬼才のひまわりより無知無粋の小生、炎天下の青空に咲くひまわりに力強さを感じます。

ミツバチも花粉に塗れ働いていました。



帰りはちょっと寄り道しましたが走行距離75km 相棒Address125も快調、爽快でした

  向日葵が 好きで狂ひて 死にし画家       高浜虚子

  向日葵も 老いれば首が 回らぬか       詠人不知




屏風の世界

2010年07月24日 | 美術

【日月四季花鳥図屏風 室町時代 六曲一双の左隻】

歳のせいか年々夏の暑さが厳しく感じる、取り分けて今年は応える。
炎天下でのテニスも少々自重して出光美術館『屏風の世界』に行ってきた。

屏風は中国で風よけの調度品として誕生し日本に伝わって来て、室町時代から江戸時代に
かけて日本独自の紙製の蝶番が考案され、日本独特の様式で発展してきたらしい。


【天神縁起尊意参内図屏風 室町時代】

大画面を折り畳んで使う屏風は四季の花鳥図や風景画を物語的にみることが出来るし
風俗画などは当時の人々の暮らしぶりも細かく描かれていて楽しい。


【南蛮屏風 桃山時代 六曲一双の左隻】

屏風は一曲々々が眺める角度が違うため飛び出して来る様な迫力もあり3D映像の元祖かも?

金箔地や金雲も多く用いられた絢爛豪華さは晴れの場をも引き立たせて来たのだろう。


【十二ヶ月離合山水図屏風 江戸時代】

順路の終わりの辺に展示されていた「江戸名所図屏風」(八曲一双)は上野から品川まで
隅田川に沿って名所や人物が細密に描かれてをり、特に悪所辺りの様子が屈託無く遊ん
でいる江戸町民が滑稽で楽しい。 


【世界地図・万国人物図屏風 江戸時代】

50点近い展示の中でも江戸時代のものが多かった。ここでも無知な小生思いましたが
江戸時代はとても活力あった生きやすい時代だったんじゃないかと、、、
西鶴・芭蕉・一茶・蕪村・歌麿・師宣・北斎・広重・光淋・宗達・近松・歌舞伎・・竜馬・・

美術館(9F)から帰るエレベーターの中で初老の婦人と娘さんらしきお二人の会話、、、
母「よかったわね~」  娘「うん!」     同感 でした

《投稿画像は出光美術館HPより転載しました》




武蔵丘陵森林公園

2010年07月15日 | 公園


雨の森林公園もなかなか捨てたもんじゃない、時々小雨になってちょっと明るくなると鳥が鳴き
蝶も舞い出す。雨は自然の恵み自然界では雨を喜んでいるようだ。集中豪雨は困るけど。

人は雨が嫌なようだ!あの広い丘陵公園に4時間近く居たが、見かけたのは10数人程度だった。

雨の風情も貴重だと思う。初秋の9月に入った頃には、いま植えつけられたコリウスも成長して
幾何学模様の絨毯を敷いたような森林庭園が見られることだろう。

この奥の林の中には自生と思われる一日花のキスゲ(?)が咲いていた。
           


花木園の中を下り、小雨になって明るくなって来た頃、道端の蔓性の花(?)に、ゆっくり舞い
吸蜜するアゲハチョウがいたジャコウアゲハかも家の近辺ではあまり遭遇出来ない個体だ。

図鑑で検索するとジャコウアゲハの♀であるようだ。幼虫は毒性のウマノスズクサを食べて育ち
成虫になってもその毒を持っているので鳥などの天敵に狙われないらしい。

だから大きく翅を広げてゆっくり舞い、赤い胴体を見せて「私には毒があるのよ!」と言わんばかりだ
、、、と図鑑にあった。

でも鳥や虫の世界でも「赤色は危険色」が通用するのかな~、色盲じゃないのか



ず~っと以前、自然医学のお医者さんの本を読んだ折、都会に暮らす人は時々自然の森や林や
山などに出掛ける事は健康維持にも良い事だと、、、

国営武蔵丘陵森林公園はメインの道路は100%安全だし、ちょっと冒険心を出して小道に入れば
大自然の深い森にいる感じを体験できる(夏は蚊の襲来に要注意)。

四季の草花や小鳥のさえずりの中、一汗かいて見ませんか

  万歩計 見て満足の 汗拭う     小林勇二


やまゆり

2010年07月14日 | 


以前、梅雨明けを待って夏山登山をしていた頃、山に入ると日陰に1・2輪猛々しく咲いていた
「やまゆり」。孤高な花だな~とは思ってはいたが、でかい花には興味がなく通り過ぎていた。

3年前、森林公園のヤマユリを見に行き“里山の宝石”“百合の女王”と言われるヤマユリが好き
になり今年は今日出かけてみた。昨年は機を逸した感があったので少々早めに会いに行ったが
危惧した通り開花はちらほらで未だ蕾が殆どだった。



ヤマユリは発芽から開花するまでには5年以上かかるらしい、歳をとる毎に花数も増えるとか?
森林公園には1万株くらい自生してをり3千株程が花を咲かせているとか。

花の香りは甘く濃厚で、園内を歩いていても強い芳香で近くに花の咲いているのが分かる程だ。

 ↓ この蕾、雨が上がって明日暑くなると咲くのだろうか?



今日は森林公園に着いた頃から空模様が怪しくなり暫くするとしっかり降り込まれてしまった。

「ヤマユリ」は群生したり派手に沢山花をつけているものより、静かな疎林の中に1本ひっそり、
出来れば、、山霧か小雨の中で咲いている、、、そんな情緒がお似合いかな 


  ヤマユリが 好きかと聞かれ 好きになる       詠人不知






三陸徘徊

2010年07月08日 | 
 

『JR東日本乗り放題』2日間(基本は3日)の旅だった。

東京=(東北新幹線はやて①)=盛岡=(山田線、三陸トレイン宮古号)=宮古(泊)
宮古=(三陸鉄道北リアス線)=久慈=(うみねこレール八戸線)=八戸=(新幹線はやて22)=東京

山田線や三陸鉄道線は新緑の中を走る各駅停車のローカル線でひっそりとした停車場に着く度
そのホームに降りて深呼吸してみたくなる衝動に駆られました。

走る列車の窓を上げ爽やかな風をいっぱい入れて移り行く風景を眺めているその時は、これから
向かう所は?どんな酒や料理に有り付けるか?と思いを巡らす、ただ口卑しい欲深爺ですな~



翌朝、宮古から三陸鉄道で久慈に着きJR八戸線に乗り換え『鮫』という駅に着く直前、海岸から
張り出した小さな岬の先に赤鳥居が目立つ小山があり物凄い数の鳥とその乱舞が見えた。

八戸に向かっていたのだが急遽、鮫で下車してその岬に行って見ました。

 

そこは『蕪島』と言い蕪嶋神社が祀られて居る、知る人ぞ知るウミネコの繁殖地だったのです。
ウミネコは漁場を教えてくれる鳥として漁師さんたちから大切にされているそうです。
頂上の社殿の周りでは人が歩くのも儘ならない程のウミネコです、雛もみられ混雑状態でした。

昔見たヒッチコックの映画を思い出し薄気味悪くなりましたが、ここの鳥は人を恐れず襲わず
媚もせず、ただひたすら鳴き叫び悠然としていました。

かもめ・ゆりかもめ・うみねこ・・・かごめ・・漁師さんらしき方を含め地元の3人程に見分け方
をお聞きしましたが、確信あるご意見は聞けませんでした。(カゴメハ ケチャップダッペエカ? ハ!ハ!ハ!)



鮫駅から「うみねこレール八戸市内線」で八戸に着きましたが帰路の「はやて22号」には3時間ほど
ありましたので「八食センター」行きのバスに乗りました、10年ほど前の暮に訪れた事があります。

おぼろげな記憶ですが以前より明るくなったような雰囲気で多くの買い物客で混雑していました。
場内のお寿司屋さんの行列に並び「三色丼(イカ・イクラ・ウニ)」を戴きましたが、前日から戴いた物の
中でいちばん美味しいかったかな

イヤイヤ!宮古の宿で食した『ほや』も美味しかったですぞ

今回の旅は東北地方の一部でしたが貧乏性から、つい貪欲に取り組み過ぎて取り立てる程の
感動は怪しいが、何かが心に補充されたような気がする“ひとり旅”でした。徘徊かな?





極楽浄土?

2010年07月07日 | 


今から350年ほど昔、現在の岩手県宮古市にある海岸を「宮古山常安寺七世」の霊鏡竜湖という
和尚さんが眺め「さながら極楽浄土の如し」と感嘆したのでこの浜を『浄土ヶ浜』と云う由来だとか?

古稀も過ぎた人生、大した悪事を犯した事も無いがさりとてお褒めに授かる程の功績も無い、、、
寧ろ廻りに迷惑を強いて来たのかも知れない。



そう遠くない事だろうが? あの世に行った時、閻魔様にどちらに仕分けされるだろうか
その時の閻魔様の気分で極楽でない方へ行ったら見る事も出来ない極楽浄土をこの世で見ておき
地獄に居る連中に極楽浄土のことを話してやろう と『浄土ヶ浜』を見て来ました。

三陸を代表する景勝地とあって観光バスの出入りも多かったようです、中には杖に頼ったり両脇を
抱えられて小石の浜で難儀されていた先輩方々が気になりました、同じ事考えて居るのかな???



観光船で沖合いに出て見ました、太平洋の荒波が打ちつけ侵食された風景は内海側とは対照的な
景観で「針の山」とも呼ばれているとか あの岩山の先が分け目の“剣が峰”

三陸ひとりぶらり旅 ローカル線・魚介・地酒・ウミネコ・人情・「よぐおでんした」