『花鳥風月』雑記

素朴に質素に優しくいきたいね

水仙

2011年01月30日 | 


一度風邪を引いてしまうと、なかなか完治に至らない。これも加齢に因ることなのでしょう。

昔むかし商売を始めた頃、風邪を引いてお店を休業した事がありました。そのとき大家の旦那さんに
「風邪っぴきは不注意だ! 腹っくだしは意地汚いからだ!」と一喝されたことがありました。

人生の大先輩の一言に、身が引締まったような記憶を思い出します。ありがたい養生訓でした。



病は気から 気分転換でもと、、、葛西臨海公園に出かけました。

観覧車のある広い芝生公園にたくさんの水仙がふくよかな香りを漂わせていました。

一見弱々しそうに見えますが、寒風吹き荒ぶ真冬に咲くタフな花ですね。



可憐な6弁の花びらの上に盃を思わせる黄金の花冠、そこから放たれる美酒のような気品ある芳香

なにか気分も良くなったようです。風景や花は不思議なpowerを持っていますね。

みちのく冬旅情-2

2011年01月25日 | 

〈伊達政宗?〉

今回の旅の目的のひとつは“陸奥の温泉”でした。二泊目の鳴子温泉に向かうため盛岡で「やまびこ」に
乗り換えて古川から陸羽東線で鳴子温泉に向かう途中に有備館という駅があり、駅前に古風な佇まい
が見えました、急遽下車して見ますと「有備館」という江戸時代に伊達家家臣子弟の学問所だった
建物と庭園でした。戸が開けられた座敷からは甲冑に身を整えた政宗公が左眼を開いて睨んでいました。
(時代としては政宗はいなかったのでは?)                                      
池を囲んでツツジ・桜・紅葉の頃はさだめし美しい事でしょう。



鳴子温泉も静かで情緒豊かな仙台の奥座敷に相応しい温泉でした。

伊達62万石の城下町「仙台」から仙石線で松島海岸に行き瑞巌寺・円通院へ。
伊達家の菩提寺、瑞巌寺は大規模改修中!完成は7年後とかのため引き返してしまったが、
宝物殿などは特別展示されていたと帰ってから知りました。急に雪が降り出した事もありましたが。



政宗公の孫、光宗公が祀られている円通院。
枯山水の石庭は松島湾を模しているのだそうです。



一瞬の晴れ間の五大堂ですが、、、
「日本三景」の一つ松島は小生の下手くそ写真よりイメージしている風景を大切にしていて下さい。

「松島や ああ松島や 松島や」は松尾芭蕉が、あまりの絶景に言葉をなくして詠んだ句だと思って
いましたが、芭蕉ではなく江戸時代の狂歌師「田原坊」という人が詠んだものだそうです。

“おくのほそ道”にも松島を詠んだ句は

  松島や 鶴に身を借れ ほととぎす   曾良

だけのようですね。

二泊三日の「みちのく冬旅情」東北の厳しい冬に臨んだ旅でした。
歴史も風景も人情も味も・・あの風土独特の温かさと強さを感じました。
それなのに不覚にも風邪というお土産までも戴いて来ました


みちのく冬旅情

2011年01月23日 | 


東京は乾燥しきった晴天晴きですが日本海側では大雪と今年は天候の差が顕著なようです。
故郷信州でも昭和30年頃までは積雪も多く、冬の生活は厳しかったのでしょうが子供だった当時は
雪の中を転げ回り、いつも家族が家に居て楽しかった事を思い出します。

今回、JR東日本の「割引切符」を利用して“冬のみちのく情緒”を求め!風景・歴史・温泉・食材・??
出かけて見ました。

早朝の「はやて」に乗り10時ごろ新青森に着き、弘前に向かうため奥羽本線のホームで列車を待ちましたが
雪と風のために遅れる列車を待つ間の、突き刺すような寒さに、まず一発目のパンチを食らいました。



目指した弘前城は、雪が横か下から吹き付ける。人も疎ら、ひとりが歩ける程度の除雪道はあったが
white out?の状態、一時風が止むと純白な静かな弘前城址公園!美しかったです。

桜と弘前城の写真はよく見ますが、雪の弘前城も落ち着いた威厳がありました。



雪の積もらない地方の公園でも松に雪つりを見かけますが、冬の風物詩のような感があります
この松の雪つりはしっかり実用され、縄も張って松を護っていました。
小型の花木等は丸太と板で頑丈に養生されていました。



弘前は津軽地方の政治、経済の中心として栄えた街。
津軽藩10万石の城下町、町名などにも武家の名残りが漂う風情ある街でした。

弘前から青森へ、青い森鉄道で浅虫温泉へ
奥羽本線、青い森鉄道、ダイヤは雪でめちゃくちゃ

雪国の冬は厳しいですね。

    ふるさとの訛なつかし
    停車場の人ごみの中に
    それを聴きにゆく     
啄木

冨士には菜の花がよく似合う

2011年01月17日 | 山と自然


暫くブログ投稿に間が空いてしまいました。時間も暇も十分あるのですが気合がイマイチ入らないのです。「無気力症候群」とでも言うのでしょうか 私の場合は常にノルマを己に課せていなければ駄目な人間なんでしょう



「無気力症候群」が昂じると健康感とは程遠い、だるい・疲れる・胃痛・不眠・血圧上昇・風邪気味・etc・・病院へ行ったとすれば、こんな不健康体の病名は「不定愁訴」か「自立神経失調症」と診断されドサッ!っと投薬される羽目になるんでしょうか。くわばら、クワバラ



『病は気から』と言う金句どおり、生命の根源的エネルギーは『気力』にあり

今朝は早々に東海道線に乗り「二宮」の吾妻山公園に出かけました。吾妻山山頂は整備された二宮町営の公園になっており今は菜の花が咲き揃い、その先には雪を頂いた霊峰冨士を望める公園です。今日は雲ひとつない晴天でしたが、青空だけの冨士はちょっと興味を削がれましたかな
自然の中で汗をかき厳峻な大自然と対峙するとき、不定愁訴も無気力症候群も完治するものですね。

謹賀新年

2011年01月01日 | 雑感


明けましておめでとうございます。

近年毎年の事ですが、正月が来ると一休禅師が詠んだ
『門松や 冥土の旅の1里塚 めでたくもあり めでたくもなし』が身にしみます。


今朝も元旦の朝だけ開放される我が家の集合住宅屋上に上がり初日の出を眺めました。

厳かな初日の出に雑多な願いをこめたのですが???

ジェット機が弧を描いて飛んでくれました、OKのサインならいいのですが。

「生きること ようやく楽し 老いの春」

今年もお暇な時に拙いこのBLOGですがお寄り下さる様お待ち致しております。