『花鳥風月』雑記

素朴に質素に優しくいきたいね

富山 ~いろいろ~

2010年04月30日 | 


《富山》と言えば、薬屋さん・立山連峰・海産物・チュリップ・・・

子供のころ信州の山村にも年に1・2回ほど富山の置き薬やさんが廻って来た、両親は楽しみに待って
居たようだった。「富山の人は優しくて働き者だよ」といつもお袋から聞かされていた。

憧れの《富山県》だったが小雨が降ったり止んだり、、予定変更、、北陸本線の車内で観光地図検索


〈五連水車〉

城端線で砺波へ、チュリップでは老舗(?)の「砺波チュリップ公園」。チュリップの展示では数々の
趣向が凝らされており、テーマ館もあり欧州の原種野生チュリップの画像もきれいだった。

公園の周りには球根栽培農家も点在していたが、かってのチュリップバブルの頃は凄かったのだろう。


〈オランダ製風車〉

昼食は富山に戻り「シロエビ天丼」にしたが、、、まァ~マ~
小雨降り続く中、宿を取っておいた氷見に  氷見線の車輌、レトロ(?)だった。



富山湾でも氷見の辺りは対馬暖流と千島寒流の出会うところらしく魚が旨かった。
最近は「氷見牛」ブランドの牛肉や細めの「氷見うどん」も評判がいいらしい。
ホタルイカのしゃぶしゃぶも美味しかった。

氷見には真冬の「寒ぶり」が旬なのだろう

悪天のせいもあっただろうが氷見の町は淋しいくらい静かな街だった。
百万石お殿様の城下町とのGapを感じた。

〈氷見線の車窓より〉

晴れていればこの島の向こうに立山連峰の銀嶺を眺められた訳だったが

以前に剣岳頂上より能登半島と富山湾を眺め感動した記憶が鮮明に残っている。
何時の日か富山湾からあの立山連峰を眺めてみたいと思っていた。

残念ながら今回「うらを返せなかった」





金沢 ~いいとこ~

2010年04月29日 | 


しょぼくれ爺がひとりで、ちょっとセンチメンタルな気分で行った事のない所へ、、、と北陸金沢へ

こじんまりとした地方都市だったがいたる所に加賀百万石の栄華を感じました。

公園や美術館や庁舎、情緒ある町家や街並み、豊かな食材の市場、歴史を感じる様々な食材食品・・。         



旅の楽しみは、景色を眺めたり、美味しいものを食べたり、温泉に入ったり、いりいろありましょうが

小生、その土地の人との触れ合いがいちばん楽しみです。ちょっとした会話の中にも温かい人情を
感じたときなど、「ここへ来てよかった!」とつくづく嬉しくなります。

ここ金沢はそうでした。もの珍しそうにキョロキョロして居るよそ者の哀れな老人を労わってかバス路線や
道順などを尋ねると本心から好感持てる態度で説明してくれる、嬉しくなりました。



長町武家屋敷跡、時代劇映画を観ているようで今にも侍が出て来るのでは?の風情がありました。

藩政のころ武士が住んでいたのでしょうが今は一見、個人のお住まいのようでしたが当時の末裔の
方がお住いなのでしょうか?維持補修はどのようにするのでしょうか?



東京を7:00に出て越後湯沢で北陸本線に乗り換え金沢に10:53着。兼六園方面に歩き出すと
近江市場に突き当たりました。 腹時計もそろそろ正午?市場内の食処で「海鮮丼」を。

(画像よりもうちょっとボリュウムあったのですが箸をつけてから慌てて直して撮りました)



ひとりぼっちで侘しい爺の今宵のディナーは「香林坊」に出かけました。

石川県の古くからの業者のみに認可され県内のみで販売許可されている珍味「ふぐの卵巣糟漬」。
山陰・北陸で獲れる白身のトロと言われる高級魚「ノドグロ」。 みみっちく半身だけ誂えました。
アマエビ・ホタルイカ・・・加賀美人が勧めた地酒「加賀鳶」は前田藩を彷彿とさせる品格ある喉越し。

「日本海のノドグロもず~っと泳いで東京湾へ来たとすれば「ハラグロ」に名が変わっているだろうな」

なんて考えながらホテルに帰りました。優しい、余裕のある金沢の雰囲気、風土でしょうか
ホテルの窓から眺めた金沢の夜景は、何故か時季外れのホタルの群れが飛んでいる様に揺れていました。






昭和記念公園2010

2010年04月24日 | 公園


先週のリベンジで昭和記念公園のチュウリップに出かけましたが、やゝピークを逸したか  
花のjust fitは難しい。朝、起き際好天に誘われ急遽の出掛けだった事もありケイタイを忘れていました。

“世捨てられ人”になりつつある小生、ケイタイ着信は滅多にありませんが何故か不安がよぎります。
ちょっと前までは「出かけた人は宛てにならない」と言われた時代、、、あの頃が懐かしいです。

《ムラサキハナナ》

現在はちょっと無理ですが、時計も勿論ケイタイも持たないような生活をしたいと思っています。

時計を持たないと、かえって時間に対する感覚が研ぎ澄まされるようにも思えます、晴れた日なら
お日様の位置や影から時間を推理するのも楽しいでしょうし、腹時計だってあります。

人にも本来さまざまな本能的感知力がもっとあったのではないでしょうか? 文明の発達で感知力が
退化して来たのではないだろうか

街を歩いてもいたるところに時計があって、むしろ“動物的勘”を楽しむストレスになるかも知れません。



人の身体もいろいろな訴えやらつぶやきやら悲鳴やらを発しているように思います。

還暦ごろまでは、そんな声にも放漫な態度でも過せましたが、古稀を過ぎた今では体の信号を無視
すると「天罰覿面」身に沁みています。

身体のご意見もお聞きし、ご相談しながらが『自然治癒力』を高めて行く事に繋がるように思います。



子供のころから絵心のなかった当方、描く絵は赤と緑のクレヨン2本で描くチュリップだけだった

昭和記念公園では新緑と水の構成からなる「渓流広場」がチュリップによって大カンパスに描かれた
絵画を観ているようでした。落ち着いた癒される雰囲気で去り難いおもいで帰りました。





 





天変地異?

2010年04月20日 | 

《渓流広場のチュウリップ》

お天気が定まりませんね~。まだ或る事業所の温情に甘えて週三日ほど仕事させて頂いております。

“貧乏暇無し”で、花鳥を求め出かける予定はこのところ悪天候で已む無く諦める事が多い此の頃です。

《ヤマブキソウ》

17日の雪にも驚きました、footworkの衰えで遅雪の絶景も撮り逃がしました。

アイスランドの火山噴火、科学がどれ程発達しても自然現象には無力ですね~。

米国のオバマ大統領は2030年半ばまでに火星に人を送るという。

《ニリンソウ》

以前、国連で世界最貧国ハイチの大統領が「地球にまだ飢えた者がいるとき火星に
人類が一歩をしるしたからといって、何の意味があるのか」と訴えていたとか。

亡き名コラム二スト山本夏彦さんの一節が何故かはっきり記憶にある

『何用あって月世界へ。月はながめるものである』




かたくりの花

2010年04月11日 | 
 

石神井公園からちょっと足を延ばした所に練馬区管理の「清水山憩いの森」があります。
住宅地の中にこじんまりとした落葉樹林の森にカタクリの花が咲いていました。

カタクリの花は気難しく陽が射さないと咲かないのです。咲くと花弁を跳ね上げ初々しいお転婆娘
のようですが何故か皆、うつむいて居り端整な顔を見せてくれません。 恥かしがりやさんかな?
敢えてLow angleで挑みましたが鼻先程度でしたかね~ 

以前は方々の山野で自生したらしいのですが、今は人の管理の下で花を咲かせて呉れている
所が殆どでしょう。開発・乱獲・・・ 美しいが故の悲運な花の定めですか

 

この「清水山憩いの森」でも貴重な植物として、しっかり管理されています。金網の中で咲いている
「囚われのカタクリ」(?)を洒落で撮ってみました。~ちょっと寂しそうですね~

ときたま、突然変異でしょうか?白花カタクリや通常六花弁ですが七花弁のカタクリがみられるとか?

群生の中に「七花弁カタクリ」を見つけましたが、何が気分を損ねたか?振り向いてくれませんでした。
頑なな態度は融けそうもありませんでしたので後姿で失礼いたします。

総じての反省ですが、片栗の花は桜よりやや早めに咲くようです、今回はちょっと時期を逸したか

  片栗の 一つの花の 花盛り          高野素十






石神井公園

2010年04月10日 | 公園


今年の桜は開花宣言から気温の低い日が多かったためか長持ちしているようです。今朝、池袋に
所用がありましたので、ついでに未だ訪れた事のない「石神井公園」に足を延ばして見ました。

今日は何とか好日和ですが明日から下り坂のお天気予報です、それで東京の桜も“The End”でしょう。



散り行く桜も風情があります。「花吹雪」とか、散った桜の花びらが連なって流れて行くと「花筏」なのに

地に落ちている桜の花びらや池に浮いてるものは何と言うのでしょうか?ごみ扱いでは可愛そう。
『花小紋』?なんてどうでしょう

《ミツガシワ》

その花小紋(?)の風情に浸るには、石神井池と自然観察の散策も出来るような三宝池からなる
石神井公園はくつろぎと癒しに応えてくれる公園でした。

三宝池に「ミツガシワ」が咲いていました、この花は標高の高い初夏の高原の湿地に自生している
ものですよね、平地の都会で浅い池に自生しているとは???



「山吹」の色が花小紋に引き立てられひと際、清楚で新鮮でした。



三宝池の木橋に大勢のアマチュアカメラマンが超望遠レンズを装着して構えて居ました。
そうでしたここは言わずと知れた、カワセミの飛来する翡翠マニアのメッカだったのです。

小生も2年ほど前はカワセミに凝って居た時がありました。あの頃の情熱を一瞬思い出しましたが
中望遠レンズだけと三脚なしでは、、、諦めかけましたが飛来を待ってダメモトで撮って見ました。



夫婦か?親子か?2羽確認できました、ここのカワセミは餌は与えておらず池の小魚を捕っていました。
魅力ある被写体ですね 1時間ほどがあっと言う間に過ぎてしまいました。

石神井公園駅からバスで15分ほどの所に豊島区が管理しています『清水山 憩いの森』があります。
いま「カタクリ」の花が咲いていました、次回に貼らせて頂きます。

 散り初めし 桜見ている 旅心        穂坂日出子




権現堂

2010年04月08日 | さくら


昨日、高校時代の在京地区メンバーでの食事会の席で埼玉県に住む友より、幸手の権現堂の桜が見頃
と聞き、出かけました。久し振りの抜けるような晴天と気分が引締まるような冷たい空気。絶好日

土手の桜は満開、下は一面菜の花満開、花の香りも何とも心地良い雰囲気を醸し出していました。



「聞きしに勝る」桜と菜の花のcollaboration
連なる距離は約1Km弱も続くとか



この幸手の権現堂、2月頃は水仙。 4月頃は桜&菜の花。 6月頃は紫陽花。 9月頃は彼岸花。と
いろいろ楽しませて頂けるようです。

交通も乗り換えなしの1時間ほど、先の楽しみがひとつ増えた思いです。



最近、早朝に出かける事につい億劫気味になる事がありますが、、、当方と同年齢か近い御仁達が
“たちあがれ日本”なんぞと意気軒昂に日本国民のために血気盛んに立ち上がろうとしています。

結果はともあれ古稀を過ぎても、その生気(?)に満ちた気力は見習わなくてはいけませんかね~。





春爛漫新宿御苑

2010年04月04日 | さくら


前夜の強風も止んだ昨日、新宿御苑に行って見ました。
一昨年、ここで撮った桜の写真を或る写真に煩い居士が「アングルはいいが発色が駄目だな~」と薄笑い
して後は何も語らず、、、でした。

ヘボ写真マニアと致しましてリベンジの期を狙っていた訳です。
言い訳ですが、、、お天気模様は雲に覆われておりイマイチ光線不足かと思われました。

周りには、写真に造詣深そうな面々が高級機を構えて難しそうな顔で並んでいます。
そんな場になると、当方つい遠慮がち気後れする質の、、、駄目爺でございます。



【新宿門】から入った直ぐ右側に、キブシ・ソメイヨシノ・ユキヤナギ・レンギョウ・・・と春の花が
揃い踏みのように咲いて居り、気分を高揚させて呉れました。



《下の池》近くに枝垂れ桜zoneがありまして、蕾・満開・散り始め・・・と数種のしだれ桜が綺麗でした。
一応、イメージした様に撮れたのですが、、、「なんだ!これは!」ですか



午後からの予定行事もありましたので早々に引き上げましたが、4/1に8部咲き程度でした皇居牛ヶ渕の
一本桜が気に掛かって居ましたので途中下車して撮って見ました。
幻想的な写真は、わし等ヘボには無理な事ですね~



花は桜

2010年04月02日 | 


武士が桜を見ると「花は桜!人は武士! 散り際もこうありたいのう」「左様!」

出家が桜を見ると「かように咲いた桜を見るにつけ、世の無常をしみじみと悟る、明日あると思うな
             心のあだ桜、世に嵐の吹かぬものかな、、、」

書生が桜をみると「この山は 風邪をひいたか ハナだらけ」。 などと

落語家が《花見・・・》の噺に入る枕につかっていますが桜も見る人によりいろいろですね。




昨日、皇居周りの桜を眺めに出かけました。昼前でしたが千鳥が淵は人出が多くて諦めまして東御苑
北の丸公園辺りをぶらつきましたが静でのんびりと皇居の桜を見ながら散策できました。

知りませんでしたが、北の丸公園には吉田茂元首相の銅像があるんですね。この吉田茂氏、現在の
政局や基地問題・債務国家の問題等をどのように思って居られるのでしょうかね。もしかしたらこの像、
南東を向いて居なかったかな? すると国会議事堂に背を向けていたのかな?

 

一昨日、上野恩賜公園の桜を見に立ち寄って見ました、昼前でしたが大混雑の中、殆どの8部咲き
桜の下に青シートが敷かれ「お花見宴会」の場所取りでしょうが、寒々しい空間の光景でした。

小生、お花見宴会で楽しい思い出はありません。生来の「使いっぱしり」のさだめか?
場所取り・買出し・配膳・給仕・かたずけ・etc・・・強風・寒気・雨・・・《悪夢》

東京の桜は今日の“春の嵐”にもめげずしっかり咲いています。ここ2~3日が見頃ですかな?

一本でもいい、静かな満開の桜の木の下で、ちょっと逆光気味の陽を透かして誰かと二人で
お花見をする、たおやかなそんなひと時いかがですか。


 桜ばな いのちいっぱい咲くからに 生命かけて わが眺めたり        岡本かのこ