BSで日活映画 「幌馬車はゆく」 を、満を持して観るとともにビデオ・テープに収めた。
これで、トニー・赤木圭一郎の主演作品は網羅したのだ。
映画のロケ地が、なんと生まれ故郷の富山県なのだった。
50年前の氷見の町が、映されている。そして、八尾の風の盆。
ミツバチの箱を、幌馬車に積んで、花を求めて立山山脈を旅する養蜂一家に、
列車強盗の一味がからむという、日活お得意の西部劇まがいのアクション映画である。
トニーの魅力全快!! 可憐な笹森礼子。 幌馬車隊の隊長の芦田伸介、ギャングの親分
しぶい水島道太郎。 とどろく銃声に駆けつけたふたりの警官が、馬に乗っている。
埋没林
うーん、時代ですなー。 そういえば、トニーの別の映画 「男の怒りをぶちまけろ」 では、
所の警察官が、夜に堤燈を下げていた。
私達は、そんな時代をくぐり抜けて、今に生きている。
思えば長い長い人生の、ひと波もふた波も、乗り越えてきたのですね。
若くして死んだ、トニー・赤木圭一郎を愛してきました。 私より丁度10歳年上の彼を
兄のように慕って生きてきたのです。 立山の草原でほろ苦く笑う赤木さんの微笑は
富山の故郷を恋してやまない私には、「ヨッと」指先を挙げてくれたように感じました。