湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

西郷さんを愛して・・・・・①

2012年02月05日 | 詩歌・歳時記

                

15歳。絵を描くことに夢中だった。将来は絵描きになる、それだけを夢みていた。

屋根の甍の、濃い、薄いを表現することに幼い命を燃やしていたもんだ。

15歳。西郷輝彦を知った。「十七才のこの胸に」・・・・・その時から、人生が変転した。

絵筆を捨てて、詩歌の世界にどっぷりと浸かったのだった。

          虹たちて湖北に冬は来たりけり

      2月5日、西郷さんの誕生日。65歳。                         

西郷さんの歌の詩を書きたい!! それからは、作詞家への勉強が始まったのだ。

お金を得ると、全世界のあらゆるレコードを買っては、聞いた。

そして、関東をへめぐり歩いた。けれど、その時に私には「詩」は来なかったのだ。

         

          雪激し生きる意欲の湧けとこそ

「二人のビートルズ」で、作詞家のデビューは、果たしたけれど、西郷さんとは、

遠い存在でしたね。 そして、西郷さんもヒット曲に恵まれない時期が長い。

なんとか俺の詩で、と思った。 思ったけれども、西郷さんは常に私の一歩先をいっていた。

                       

          伊吹嶺は凍てて巌となりにけり

今、西郷さんはご自分の環境、運命に逆らうことなく、楽しんでおられる。

数年前に、そんな心境に到達されたとか。そして、私も同じだ。

なるようにしか、ならない。すべては「LET IT BE」なのである。

       

           湖あれて睦月の風の吹くことよ

           白鳥のみずうみとなる日和かな