今夜のBSの鬼平犯科帳は、ファンの語り草 「狐火」 だった。
長谷川平蔵に松本幸四郎、 今の鬼平・中村吉右衛門のおとっちゃんであり、 女優松たか子の
おじいちゃんである。 鬼平の道楽息子・辰蔵の役を吉右衛門さんが演じているのが楽しい。
密偵・おまさが富士真奈美、 兎忠こと同心・木村忠吾を演じるのは古今亭志ん朝である。
ちなみに志ん朝に第一子が産まれたとき、息子に 「忠吾」 と名づけた由・・・・・。
秋草をまへにたたずむ
観世音
裳裾の紅に生るる風あり
いかんせん時代が古すぎて、ボクのサイクルとは同調しない。 けれども原作・池波正太郎で
ある。 やっぱり面白く観ましたのさ。 2代目・狐火勇五郎役が、 岸田森だった。
おまさの梶芽衣子と世良くんとの息の通い合いとの違いを、堪能いたしました。
小谷より見る
湖は秋かすみ
水と空とは天にとけあふ
幸四郎の後をうけて、丹波哲郎・・・錦之助・・・、そして満を持して吉右衛門さんの登場で、
鬼平犯科帳はここに極まりましたね。 はっきり申して、おとっちゃんを超えましたね。
なんでこれほどボクが中村吉右衛門を贔屓にするのか?
この国において、最大会員数を誇るある短歌の同人誌で、彼はボクのクラスのずっと下の
クラスの先輩なんです。 もっとも、短歌以外では、息子の辰蔵に 「馬鹿者!!」 と大音声を
発する、 鬼平にはとてもとても頭の上がらないボクではありますが・・・・・。
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