湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

草競馬流浪記 ②

2012年06月12日 | 詩歌・歳時記

            奥伊吹への道

古いセピア色のアルバムを、繰っていると・・・満州の大平原で馬に騎乗している父の勇姿が

顕われる。それに引き換え、息子の私は馬券を握り締めて、馬の疾走に見入っている。

隔世の感がある。 パソコンを開いて、南関競馬のライブ・シーンを見る。

「ジャパンネット銀行」に入金をしてさえいれば、北海道競馬、東北の水沢競馬、等々買えるの

だ。すごい時代になったものである。 

          いざゆかな

          蜃気楼の見える町

          父のみたまにあひまみゆ土地

けれど、パソコンの画面の馬たちは、蹄の音もせず、いななきも聞こえない。馬や厩舎の情報も

皆無である。大金を張れるはずもない。私も完璧に冷静である。ひとレース、千円。

           

3頭か4頭を選んで、ボックス馬券を買う・・・・と言うのか、ボタンをプシュ!! ではあるが。

これが、結構当たるのです。 中央競馬では千円単位で買う。当然、欲と二人連れ。

だが、ネットの競馬は紙芝居を楽しむ感じ・・・・。

結婚を悩む女性に提案したい。彼と競馬場へ行きなさい。

 奥伊吹・甲津原

男が、普段の創った顔をかなぐり捨てるのが、競馬場ですよ。

冷静な奴が、血走った目で馬を見る。或いは、レースを見るだけで賭けない奴が、

ここ一番で大金を投ずる。 競馬場は、男が丸裸になる処です。

それを、「ロマン」と言い換えて、胸を張る場所でもあります。

       


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