愛読する藤沢周平作品の短編「盲目剣・谺(こだま)返し」(=隠し剣・秋風抄に収録)を原作とした映画「武士の一分」が昨日12月1日から全国一斉ロードショーとなった…
監督・脚本「山田洋次」,主演「木村拓哉」…藤沢周平原作の三部作「たそがれ清兵衛」,「隠し剣・鬼の爪」の最後を飾る作品で,公開を心待ちにしていた…
「武士の一分」とは…「侍が命をかけて守らなければならない最低限の名誉や面目」を意味する…そのタイトルが指し示すとおり,幕末の東北小藩に生きる下級武士の「名誉」と「夫婦の絆」を描くヒューマン映画で,貧しくても慎ましく生きる夫婦愛の物語である…
それに比べ,今のこの世の中はいったいどうなっているのか…夫婦(内縁関係とはいえ)がそろって我が子に暴力をふるい虐待する…親が子を痛めつけ,時には子が親を殺害したりする…いじめ問題も依然絶えることはない…政治家までもが「復党問題」で自分の信念や信条を簡単に覆し,平気で支持者を裏切ったりしている…
物は豊富で生活は豊かになったが,心の豊かさがますます乏しくなっていくように思えてならない…
皆さんにてっての「一分」とは何ですか?…
【本日の体重】 : 83.6kg(ダイエット開始から305日目:-21.1kg)