EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

ブリュッセル音楽院

2008年01月17日 | 日記
写真は、ブリュッセル王立音楽院の本校です。
すごく外装は素敵です。

まだ書いていなかったので、
少しずつ音楽院の紹介なんかを書いていこうかなーと思っています。



歩いて10分弱の少し離れた場所にフランス語セクションのオンボロ校舎があり、
普段は、そのボロボロ校舎で授業を受けています。
行ったり来たりしなければなりませんので凄く不便です。


この音楽院は、ベルギーの言語問題の現れともいえる、
フランス語圏とフラマン語圏と2つのセクションに分かれています。
フラマン語サイドは、古楽器奏者で有名なクイケン兄弟が教えて居て、
外国人受け入れ態勢も良く、英語で授業も受けられるらしいです。

この本校の隣に、フラマン語サイドの校舎があります。

私の通うフランス語サイドは、完全にフランス語オンリー。
授業も、フラマン語圏は実技中心なのですが、
フランス語サイドは、一般教養もあり、授業がかなり大変で、
語学がままならない私は、毎週気合を入れなおさなければ、
やっていけない環境です。。はい。


名前は同じブリュッセル音楽院ですが、
完全に別の音楽院となっており、
先生、授業内容、学費やシステムも全く違います。
なので、フラマン語圏とフランス語圏とで関わりもまーったくありません。

食堂は一つしかないので、たまーに食堂でばったりフラマン語圏の友達に会うときもあります。

フラマン語圏のほうが、古楽プロジェクトが面白そうで、
先月は、ヴィーランド・クイケン指揮で古楽オーケストラがあったようです。
ホールで演奏会をするところまでオーガナイズされていたし、
3月はリコーダー奏者の指揮でまた何かプロジェクトがあるらしい。

フランス語圏でも、先日オケプロジェクトがありました。
たまたまリコーダーが3本居る曲があり、私も参加させてもらいました。
先生は凄く良かったので、楽しかったのですが、
あんまり内容はよく無かったのが凄く残念でしたが、、、、

古楽器科も2校合わせたらオペラなんかも出来そうなのに、
凄く残念です。中が悪いみたいですね。。。
言語問題は一言では表せない実情があるようです。

本校は、外装は凄く素敵なバロック建築なのですが、
中は普通の学校って感じになっています。


私の笛の先生はフランス語セクションの学長なのですが、
彼の学長室や教務課は素晴らしく美しいです・・・。
初めて入った時は、一瞬カチンと来てしまいました。


その最上階に、小さくて全体にほのかに黄色の可愛い古楽器部屋
があります。可愛いチェンバロが置いてあり、
教授のレッスンやリコーダーコンソートは此処でレッスンを受けています。

窓からベルギーの可愛い景色が見えて、
この部屋に居る時間が凄く好きです。


昨日はお部屋が空いていたので、
初めて部屋をお借りして、
試験曲の通奏低音を練習してみました。

ほとんど人も来ないし、凄く響きがよく、
黄色いお部屋に癒されて、
時間を忘れてしまい、1時間しか使えないのに
2時間近く居てしまいました。

自分のやる曲の和音を確かめる作業が、私は最も練習で好きな時間です。

何気なく散歩していたら、
目の前にパッと素敵な庭が現れたり、
ボロボロの今にも壊れそうな家が現れたり、
また、突然別れを宣告され、悲愴な面持ちの女性が登場したり、、、

まあ、そんな感じに想像したりして、空想の世界に入ったりしています。

これは、毎日の音楽院通学のありふれた日常でもあります。

日本に居た頃は、練習を止め、外に出ると全然違う日常に引き戻されたりしてしまいましたが、練習や授業を終えて外に出ても、
そんな風景に毎日出会う事が出来るような気がします。
これが、留学生活の醍醐味だなあと思い、毎日忘れないように
通学しているのでした。

トラムに乗っていても、泣きながら彼と話をしている人も
たまーに目撃します。
まあ、それは、日本でも見られる風景ではありますけどね。


来週は実技の試験があります。
今日は、これから、そのための事前発表会?のようなものがあるらしく
室内楽を演奏してきます。
そういうの、凄く苦手なのですが、
他の学生の演奏を聞くのは楽しみです★

は、、、、試験が終わるまで憂鬱ですが、