えー
湘南亭朴竜でございますぅ
本日も拳闘寄席にお越し頂き誠に有難うございますう
さてさて、本日からこのシリーズのタイトルを
湘南亭朴竜の拳闘寄席
に変えちゃいます
まあ、うだうだのぐだぐだは変わらないんですけどね
さて今日はコロナ前に見た夢の噺を一席
お母さんありがとう
いつも通りの最終退行
オフィスに鍵をかけた
ビル直結の地下鉄駅から、東海道線、小田急線に乗り継ぐこと2時間の通勤
本鵠沼駅近のコンビニでビールを買い、あぁ今日も疲れたなぁ
ひとつふたつため息をつきながら、最後の角を曲がると何故かそこは私が生まれた実家、今にも朽ちそうな暗い荒屋
ああそうだった、そうだった、こんな佇まいだったと荒屋を一周してみる
丘の上にある荒屋から見える景色
新日鐵工場の夥しい数の煙突から盛大に吐き散らかされた煤煙や鉄粉に汚された空
天まで登る龍の火焔
重苦しい灰色の雲に蓋をされた街は酸素が足りなくて息苦しい
熊本から嫁いできた母はここで喘息になったと言ってたっけ
そうか、僕は高度成長期の室蘭にタイムスリップしたのか
あ、荒屋から声が聞こえる
曇りガラスに顔をつけて中を見ようとすると不意に軽くて粗末な引き戸がガタガタとあけられました
そこにはまだ30歳を少し越えた母と
2歳手前くらいの私が並んでいる
若い母はタイムスリップしてきた57歳の私を見るなり、全て分かったように
あなたは朴ちゃんでしょ?
朴ちゃんが大きくなったんでしょ?
今の朴ちゃんはいくつ?
57歳?
ああ、よかったよかった
ヒロシ(朴竜の兄)のように直ぐ死ぬことなく元気に育ってくれたんだねー
久しぶりに会えた母を抱きしめたい
だけれど、そこには白黒写真の中で見たことのある小さい私がいて、まだ若い母は小さい私のものだから、自分にはもう還る場所がないんだと改めて言い聞かせながら母と何かを話している
タイムスリップした私はそれでも、ただただ嬉しくて哀しくて懐かしくて涙を止められず、果てに大声で泣いた
そんな夢にハッと目が覚めたら、やはり本当に涙を流していた 息が早くなっていた
最近、亡き父母の夢ばかり見る
どうしてだろうか
お後がよろしいようで
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