気をつけなきゃ
気をつけなきゃ
ブライアンの眼
街のざわめきと
夜の匂いを連れて
ベッドに滑り込む
何処を彷徨い
誰を愛したの
君は訊かないね
ただ守るように
僕を抱きしめて
冷たいねと呟いた
僕には分からない
寂しさと呼ぶもの
君が望むなら
そっと傍にいよう
僕には分からない
過去と呼ぶもの
君が癒えるなら
そっと傍にいよう
狂おしい夜は
君を困らせて
ひとり街に出よう
手を焼いた顔で
僕の眼を覗いて
月が棲むねと云う
そう諦めるように
僕を抱きしめて
仕方ない男と呟いた
僕には分からない
君の 言の葉
それでいいなら
聴いてるふりをしよう
僕には分からない
君の 頬を伝うもの
君が笑うまで
聴いてるふりをしよう
この写真は2014年8月6日、出張時のものです。
名古屋から伊奈行きの名鉄の鳴海駅で降りました。
朝から蝉の大合唱の鳴海の街を歩いていると、プラモデル屋さんの軒先に可愛いにゃんこがリードを付けられたままご飯を食べていました。
たまたま店主ご夫妻がいらしたので、断りを入れて写真を撮らせて頂きました。
なんでも、お客さんがこの子を保護したのはいいのですが、飼うことがままならずに、行きつけのプラモデル屋さんに引き取ってもらったらしいのです。
プラモデル屋さんのご夫妻は本当に良い雰囲気のお方で、出張中の見ず知らずの私に丁寧に話をして下さいました。
この子、まだ一歳とのこと。
ご夫妻が呼ぶ名前は失念しましたが、鳴海市のにゃんこなので、勝手に「なるみちゃん」を命名!
仕事が終わり駅に向かう途中、プラモデル屋さんのご主人はまだ軒先でタバコを吸っていて、私と目が合うと軽く会釈して下さいました。
ありがとうございました!
この写真は2015年7月15日の茶の葉ちゃん。
私は7月末で転職が決まっていたので、結局、茶の葉ちゃんとは2回しか会えませんでした。
およそ10年におよぶニューオータニガーデンコートの裏庭、裏山でのにゃんこたちとの愛しい日々も終わろうとしていました。
人なっこい茶の葉は
首輪こそないけれど
飼い猫だったんだと
思います。
お家から通っている
だけかもしれませんね。
何となくひもじい感じがしないし
ご飯も人に譲ってしまうよね。
中庭の人間たちには愛想が
良いんだけれどね、大切なのは
茶の葉の仲間と上手くやることだよ。
だから、お互いに
シーッとか
シャーッとか
やるんじゃないよ!
などとひとりぶつぶつ。
周りからすればかなり怪しいオッさんだったんだろうなぁ。
ニューオータニガーデンコートの裏庭でこの子と初めて会ったのは2015年5月7日
GW明け、にゃんこたちがお腹を空かせてるかなとご飯を持って中庭に行きました。
うん?
この子はトラヲ?
トラヲはまた別にご紹介致します。
いやいや、トラヲより小さいし毛も茶色、ふわふわです。人懐っこいので、もしかしたら飼い猫かもしれません。
毛の色がお茶の葉みたいなんで、茶の葉ちゃんにしました。
可愛いでしょう?
ヤング朴竜、証券マン時代のお話、最終話でございます。
大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然作成が成功したのかは分かりませんが、
それから暫くしまして、極々自然な形でご主人と奥様が口座を開いて下さり、取引が開始致しました。
頻繁に売買をされるわけではありませんでしたが、まとまったご資金を預けてくださいました。
また、私の結婚に伴いマンションを引き払う際には夕食に招いて下さりました。
ありがたいことに、結婚式では私にハクが付くようにと、◯◯自動車会長名で祝電をくださいました。
同僚や上司に「なんでや?」と問い詰められ「大家さんで、ワタシはタナコです」と。
企業の増資や資金調達を担当する事業法人部や引受部からは、紹介してくれとしつこいこと。でも、単にワタシはタナコ。
最初は下心と功名心みたいなものからアプローチしていましたが、親しくなってくるとそんなのはどうでもよくなるんですね。
やはり、人はコミュニケーション、分かろう分かりたいと思う気持ちが大切なんだと学ばせて頂きました。
あ、シェパード飼ってたのはウソです。
ウソついてごめんなさい。大家さん!
ヤング朴竜、証券マン時代のお話。
新人の営業マンは精神力を鍛え肚を練るために毎日ひたすら飛び込み営業を繰り返すことが仕事です。
バブル前夜とはいえ、早々に取引など出来るわけがなく、その理不尽さとハードさ故に同僚はどんどん辞めていくわけです。
体育会系のノリなんです。
私自身はと言うと、他にすることもないし、また就職先探すのも面倒だし、支店の稼いでる先輩達や先輩達のお客様から可愛がられて、毎晩毎夜宴席やおねーちゃんがいる場所を奢られまくっていましたので、
結構楽しくてへらへら過ごしてました。
カバン持ちのたいこ持ちなわけですよ。
これはこれで楽しいんですよ。いや~ 大らかで良い時代でした。
しかしながら、証券会社は数字が全てですから、へらへらしながらも人に見えないところで種を蒔いて置かなければなりません。
そんな中での2年目、夢にまで見た念願の風呂付マンションに引っ越すことができました。場所は北区、新築2Kで家賃は確か7万円、新築マンションは4階建て20世帯ほど入居していました。
そして大家さんはその裏手の広大な敷地にお住まいでした。
「どんな金持ちが住んでいるんだろう? 客になってくれねえかな~ 」などと妄想を膨らませながら、銀行振込みで支払う家賃を最初だけはと、挨拶がてら邸宅を持って行ったのです。
その大邸宅はもう、門塀から金持ちオーラが放たれており、駆け出し証券マンに容赦無くプレッシャーをかけてきます。
しかしながらよくよく考えると、客は私の方でして、店子として大家に家賃を払いに来ただけですので、緊張する必要がないことに気づき、インターフォンから用向きを伝えると、お手伝いさんがふたり出てきてくれました。
が、ですよ。
お手伝いさんの後ろには、デカいオスのボクサー犬が2頭、それよりデカいジャーマンシェパードが2頭、計4頭の軍用犬がいたいけな店子の私に向かってグルグルと唸り続けてるんですよ。
お手伝いさんの非力ではいつリードが解けて、軍用犬に食い殺されるかハラハラドキドキもんです。「こりゃあ、下心完全に読まれてるなあ~」心で舌打ちしながら、お手伝いさんとやりとりを終えました。
聞くところによれば、旦那様は某上場自動車会社の会長であること。軍用犬は旦那様の趣味、無類の犬好き、奥様は猫が好きで邸宅には猫多数とのこと。
そうか、う~んと考え、取引成約に向けて「大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然作戦」(要は情に訴えかけるだけ)を決行するしかありません!作戦の骨子は
1. 家賃は必ず直接手渡し話をする。
2. 猫好きの奥様に気に入られる。
3. 恐怖を克服し4頭の軍用犬を手なづける
4. 下心は決して悟られてはならず。
しかして、その結果はいかに!
後編へ続く。
オフィスビルにはたくさんの企業が入ってまして、当然ながら見ず知らずの方々とエレベーターを共有しなければなりません。
この時期、なるべくエレベーターはひとりが安心。
でも実際はそうはいかず複数乗客となるのが普通ですね。
今朝、私ひとりを乗せたエレベーターのドアが殆ど閉まりかけているところに、地味めなアラフォー(かな?)女性がふたりが無理やり乗り込んできました。
背格好、服装、雰囲気などまるで双子。
どうやら同じ勤務先の同僚同士で仲が良さそうです。
その仲良しのふたりの動きがシンクロしているというか同期しているというか、とにかく面白い。TikTokみたいなんですね。
オフィスのエレベーター内はドアの両側にボタンがあります。無理やり乗ってきた仲良しふたり、ルールがあるかのように同時に左右に分かれます。
左側の女性は左手で、右側の女性は右手で同時に11階のボタンを押します。(お、私より先に降りてくれるんだな・・・)
そして、11階に到着。
仲の良いふたりはお互いを先に降ろしてあげようと、『開』のボタンを押しています。優しいじゃないですか!
でも、お互い譲り合ってなかなか降りないんです。『開』を押したまま固まっているようです。
あれ?もしかしたら、オレ、降りるフロアーだっけ? 一瞬自信がなくなり表示を確かめると、お、大丈夫!まだ、自分の降りるフロアーじゃありません。
仲の良いふたり、私に悪いと思ったのか、『開』ボタンを離してエレベーターから出ようとするのも同時!
同時に出てしまうと、お互いを先に降ろしてあげられません。譲り合うような形で、今度は『開』ボタンを押すためにふたり一緒にわざわざエレベーターへ戻ってきちゃいました。意地でも相手を先に降ろしたいんです。
そしてまた、お互いに道を譲ろうと『開』ボタンを一緒に押し始めるのです。
早くしてくれー 微笑ましいような鬱陶しいようなふたり。
そのふたり、私のイライラを察して、エレベーターを出ようとしてもまた同時になっちゃいました。
で、またエレベータに戻り『開』を押すわけです。
んー
同僚に対しての心遣いは美しいが、見知らぬオッサンのことも少しは気にしてね、と心の中で呟きます。
それが通じたのかどうか、そのふたりは完璧に同時に私のために『閉』のボタンを押し、エレベーターから出てたのですが、2人一緒にドアに挟まれちゃいました。
勢いぶつかり縺れ合いながら、転がるように11階へ吐き出されたのでありました。
どうでもよいけど、次に遭遇しませんように!
ヤング朴竜、証券マン時代のお話。
『美人薬局』のある市場の横に汚い小さな定食屋がありました。
一度そこに飛び込んだところ、3人も座ればかなり窮屈なカウンターに山◯證券の『四季報』を目にしたので、どうせ昼を取るならと思い週一程度のペースで通ってました。
通い慣れ顔も覚えられてくると、主人の家族や慶応幼稚舎に行かせてる娘自慢を聞くはめになりました。
へえ、こんな汚い儲かってる感じもしない定食屋で下から慶応です。アパートでも経営してるのかなあとぼんやり思っていました。
とある日、ちょっとした事件がありました。私も顔なじみになった品の良い年配のサラリーマンの客、財布を見ると勘定に少し足りなかったのです。
「おやじさん、すみません。ちょっとお金を下ろしてきますから待ってて貰える?」
と尋ねます。
そうすると、おやじは猜疑心に溢れた眼で「だったら、その時計置いてってよ。」
と常連客に向かいほざくのです。
品の良い年配のサラリーマンはかなりムッとした表情を浮かべましたが、そっと時計を外そうとしたのです。
そこで私、その態度と顔付きがあまりにも腹立たしかったので「私が一緒に払いますよ。ご主人、この方常連さんですよ。かなり失礼じゃないんですか?アンタ、いつも来てくれてる客に向かって何ですか!」
と怒鳴りつけてしまいました。
あ~ これで取引はなし!でも、そんな奴と付き合ったらずっと揉めそうな客。
で、ドアが壊れるくらいの力で閉めて外に出ると、品の良い年配のサラリーマンが追ってきて、深々とお礼してくださいました。
彼はサラリーマンじゃなくて、非番の警察官でした。
サンシャイン裏の交番勤務のおまわりさんでした。
おまわりさん
「営業中疲れたら交番に休みに来ていいよ」
とそれから本社への異動までの期間、
暑い日、寒い日、お腹の緩い日、厚かましくも遊びに行かせて頂きました。
なんだか大らかな時代だったなあ。
もう35年も前のことです。お巡りさん偉くなったかなぁ。
写真は昨日の鎌倉山へのロードワーク時に撮影