バリアフリー温泉ライターの山崎まゆみさんが温泉旅館の顔 女将への取材・交流から得た 温泉旅館の裏話的ルポ
温泉旅館を担うことになった女将達は旅館の娘か嫁いできた嫁
団体旅行最盛期・衰退期を経て、工夫し新しいサービスを模索し奮闘する姿を描く
取材先の旅館名も明記され、旅館・温泉の特徴にも言及してガイドブックの側面もある
堅苦しくない文体がやや舞台裏を覗く感じもしないではないが、、、
一般には縁遠い独特の世界なので、もう少しそれぞれが女将として旅館を守る決意に至った経緯とかに触れていると同じエピソードでも受け止め方が違うかもしれない。
温泉旅館の佇まい、設え、食事等々日本の文化の一面だと思うが、働き手を外国人に委ねざるを得ない現状はこれからどのように変化対応するのかが気になるところ。
いかに立派な経営者・女将であっても、客が接する多くの時間はスタッフだと思うから。
印象的だったのは、それぞれの温泉が源泉を守るという信念、湯守がその日の温泉を確認し、地震があれば真っ先に厳選の様子を見に行くという姿に、私達ももっと源泉の有難み・大切さを意識しないといけないなと思った。