久しぶりに歌舞伎を観に行った
コロナ禍中はもちろん、それ以前も足が遠のいていたので、初観劇のようなドキドキ感
調べてみたら、最後の歌舞伎観劇は2018年の鎌倉芸術館、
歌舞伎座での観劇はやはり2018年1月、高麗屋の三代同時襲名の公演以来となる
久しぶりの観劇はやはり心躍るもの
11時の開演で開場予定は約40分前とあったけど、その前に歌舞伎座に着いてしまった。
開場時間前から開いている地下の「木挽町広場」や「お土産処木挽町」で早々にお財布のヒモを緩くしておりました。
イヤホンガイドも借りました(800円)
(演目と主な配役)
寿曽我対面
工藤佐左エ門佑経 梅玉
曽我五郎時致 松也
曽我十郎佑成 尾上右近
曽我兄弟を演じた松也と右近と工藤佑経の梅玉の風格との対比が面白かった
松也・右近ももはや中堅と思っていたけど、舞台ではまだ若々しさ・瑞々しさがキラキラして眩しかった
特に右近の十郎は美しい色気あり、上方歌舞伎のダメ旦那の役を観てみたい
(休憩35分)
若き日の信長
織田上総之介信長 團十郎
木下藤吉郎 右團次
弥生 児太郎
平手中務政秀 梅玉
若き頃に傍若無人な振舞をしていた信長に自死を持って戒めようとした家臣中務とのストーリー
大佛次郎作の現代歌舞伎で、セリフが多く、語りのテンポも現代劇風に感じたのは團十郎が演じたからか?
(休憩30分)
音菊眞秀若武者 (初代尾上眞秀初舞台)
岩見重太郎 眞秀
弓矢八幡 菊五郎
藤波御前 菊之助
大友家茂 團十郎
長坂趙範 松緑
(終演午後2時7分)
今回チケットをとったのは、尾上眞秀(おのえまほろ)の初舞台公演だったから。
尾上眞秀(敬称略)は女優寺島しのぶの長男で、つまり音羽屋尾上菊五郎の孫。
既に寺島眞秀の名でTVのドラマ・CMでも活躍している
フランス人の父を持ち、選択肢は多くあっただろうが、その中で歌舞伎の道を選択した
端正な顔立ちと声変わり前(現在小5)の声はどこか甘さを感じ耳さわりも心地良い。
なにより新しい歌舞伎界の星に観客の温かい期待が会場に満ちた
初舞台を祝してCHANELが段帳を提供したとか。
尾上眞秀名は母しのぶさんの手
眞秀のために作られた台本かな?演出が菊五郎でした
女形・立ち役の両方を見事に演じた。
決めポーズが見栄え良く、見事な初舞台だった
祖父菊五郎、叔父菊之助だけでなく、團十郎・松緑・彦三郎・亀蔵・梅枝などなども共演、華を添えた
歌舞伎座入口には母しのぶさんが会場から退場までずっと立って、ごひいき筋に挨拶されていた
猿之助の事件で歌舞伎界は大変な時期だと思う
この日置いてあったパンフでは7月公演の昼の部は猿之助主役の演目だった
代役を立てて凌ぐのか分からないが、歌舞伎界で力を合わせて乗り越えて欲しいと心から願っている