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かせくり器を制作

2012-06-01 | 手仕事


実家から古い手編みのセーターを貰ってきました。
ほどいて編み直すつもりです。
編み物をほどくと糸にウエーブがかかっていて、そのままではとても編みにくく、糸を伸ばす作業をすることになります。
三枚のセーターがあるため、かせくり器が必要ですが、実家の物は捨ててしまったらしく、新たに買い直すのもためらいがあって、結局自作することにしました。

かせくり器は糸を「かせ」という束にするために使う道具で、昔は編み物をする家庭によくあったものですが、今はほとんど見かけなくなりました。
解いた糸を「かせ」にして湯通しすると糸はまっすぐに伸びます。
そのために一度毛糸玉からかせくり器で「かせ」の状態にするのです。
湯通しして洗った毛糸を乾かした後、もう一度かせくり器にかけ毛糸玉にしますが、この時かせくり器がないと糸は絡まってしまいます。
家族の両手に糸の束をかけて毛糸玉を巻く作業をするときの、その両手の役目をするものですね。

段ボール箱を代用する事もあるようですが、せっかくなのでもう少し使いやすい形を段ボールで作ってみました。
軽いので手に持ってでも使えますし、洗濯ピンチにはさんで吊るして使うと回転できて便利です。
糸の束を取り出す時は、二枚の段ボール板を引き抜けばいいだけですし、収納するにもかさばりません。

制作時間は一時間ほど。
それほど使うものではないのですが、次は竹を使って作ってみようかなどと考えています。


互い違いに上下が長くなるようにしているので糸は中央で巻かれます。


巻き終わって二か所をまとめたら、上の板二枚を外して取り出します。