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生活のスキル

2011-04-10 | 家庭・経済
小さい頃に母親の手仕事を眺めて育ち、成人してからは登山などのアウトドアや一次産業にたずさわる友人がいて、そんな人たちが身に付けている自然との付き合い方の知恵に憧れていました。
今でも少ない道具とエネルギーでどれほどたくさんの事が出来るかが、毎日の生活において個人的なテーマとなっています。
庭にコンポスターを置くのも、フードプロセッサを持たないのも、機械の力に頼らず身についた生活技術を活用するすべを楽しむためにしています。

人間の両手は道具を器用に操れるように出来ていて、それを繰り返すことによってより精度の高い技術へと昇華させることが可能です。
日本人は器用であると言われているのは、植物を利用して生活する日本の気候と深く関わっていると思います。
木と紙の家を作り出すのも、それをうまく使っているのも、手に加わる力を高い精度で操る技術のはずで、電力の無かった時代の人々は各自が当然のようにそんな技術を身に付けていたはずです。
科学・産業が発達して日々の雑用を電化製品が変わってこなしてくれると、そんな生活技術を身につけることは省みられなくなってしまったけれども、それでも「ダッシュ村」で見る農家の生活の知恵は、多くのとの興味を引きました。
昔の手仕事や生活技術が素晴らしい人間の能力であることに同意する人も多いのではないかと思います。
しかし実生活でそんな技術を補ってくれる電化製品に囲まれて暮らしていると、わざわざ時間をかけて自分ですることも少なくなってしまいます。
技術の進歩とは、実は人が身につける生活技術の喪失を伴います。
しかし、生活技術を肩代わりしてくれた電気機器は停電になると全くの無力です。
お金を払えば、電気を使えば機械がやってくれた仕事。それをこなすスキルも今以上に必要な世の中になるのかもしれません。





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