毎日幸せに in青森

ヒトはどんなときに幸せを感じるのか?
形而上の話を形而下に

奥入瀬渓流と佐藤春夫の詩碑

2009-09-29 | 名所 旧跡
青森県十和田八幡平国立公園・十和田湖のシンボルである「乙女の像」と同じ一九五三年十月に除幕されながら、訪れる人もなく、奥入瀬渓流の銚子大滝付近にうずもれていた詩人佐藤春夫(一八九二―一九六四年、和歌山県出身)の詩碑「奥入瀬渓谷の賦」の所在が54年ぶりに分かったのは二年ほど前だったと記憶しています。
詩碑まで遊歩道を作るか検討されたとも聞きますが今でもそのままになっています。
ただ詩碑のよく見える場所には案内板が設けられ、目を凝らすと文字が刻まれているのがわかります。



久しぶりに歩いた奥入瀬渓流はあちこちで工事をしていて、工事中の看板や工事現場や土嚢など、人工物がやたらと目に付きます。
50年程前の詩碑はすでに苔に覆われ自然の中に戻ろうとしていますが、落石防止の工事などはずっと残っていってしまいます。
「手付かずの自然」などもう無い物だと分かっていても、それでも美しい景観は壊さずにいて欲しいと願ってしまいます。
奥入瀬渓流の美しさこそが人をひきつけるのですから、安全な観光地に拘るあまり本来の良さをなくす方向には進んで欲しくはありません。
工事方法などもう少し自然に配慮した物にならないものでしょうか。

和歌山の市議団が佐藤春夫の詩碑初視察 (2009/05/15)




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ポン太)
2009-09-30 00:10:25
ちょっとお暇してる間に随分アップされてましたね~。

例の倒木事故以来、県も躍起になって安全対策でも講じてるんでしょうかね。
すっかり観光地化しちゃってますから。
そして今年もまた疑問符の付くマイカー規制があるそうです。
マイカー規制というよりは観光バス最優先規制ですよ。
自然を守るためなら、身体障害者の車以外は
通さない方がベストだと思うんですが。
あの偽車椅子ステッカー車は駄目ですけどね。

佐藤春夫の詩碑全く知りませんでした。
今度捜してみます。
返信する
ポン太さま (shouske0)
2009-09-30 17:47:20
観光客には安全が大切ですけど、自然の良さが無くなっては観光地としての魅力も下がってしまいますよね。

マイカー規制は車道を歩ける数少ないチャンスですよ。
車道沿いも見所はいっぱいあるので日程も増やして欲しいところです。
春の奥入瀬でも実施すればいいなと思っています。
返信する

コメントを投稿