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幸せな社会とは何か

2010-01-10 | 社会
家庭は福祉を担う小さな単位です。
現在は女性の社会進出によって、家事や子育て、介護はそれぞれ電化や保育所、介護ビジネスへと外注が進んでいます。
社会の中で福祉の担い手は家庭、民間市場、公共です。
民間市場といっても介護ビジネスだけを指す訳ではなく、民間企業で働くことが経済を媒介にして福祉に寄与すると考えられます。
たとえば保育所は女性が働いて収入を得るために必要です。
働かないで家で子供を育てていれば保育所は必要ないのですが、代わりに女性の収入はなくなり、収入に対する税収もなくなります。
家庭での家事労働はこのように経済に置き換えることもできます。

北欧など高福祉の国では、税金が高く代わりに福祉が充実していると捉えられています。
しかし人間が生きていく上で各種の福祉(保育・介護・教育・医療など)は必ず必要になり、どこが負担するのかの違いでアメリカ型や北欧型に変わります。
豊かな福祉を受けられる人もいれば医療保険に入れない人も大勢いるアメリカ型と、誰もが平均的な福祉を受けられる北欧型。
国内福祉にかかる平均一人当たり総コストには大きな違いはありません。

日本は中間の位置にあると言われてきましたが、ジニ係数にも現れているようにアメリカ型へと変化しています。
国の政策は福祉を働いた収入の中から賄うように誘導していたからですが、箱物や道路を造って回した経済で福祉を賄うことは無駄の多いお金の使い方だと思います。
でも国の進む道は国民の意思がどこにあるのかで決まります。
収入を上げたい、経済を良くして欲しいという意見が大多数なら、限りのあるパイの使い方はその方向に向かいます。

この記事の中でインタビューに答えている女性の
「お金持ちにはなれないけど生活が安定していて幸せ」
これは何を選ぶのかはっきりと決めた人の意見だな、と思うのです。

デンマーク、「世界一の幸福国」に認定 BusinessWeek
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